
ショートショート『肉球人狼』|カフェオレver. 今日もバレずに
田原にか様のお題に参加します!
2回目ですが、単独でお楽しみいただけます。
424文字
カフェの一角、
お互いのドリンクを挟んで向き合う。
この気持ちに気づかれなければ勝ち
ただの友達だって騙せたら勝ち
どこまでならバレないかなぁ
そういうゲームだと思ってる。
「手!やわらかいね!」
「カフェオレ飲めないから、離して」
この程度は大丈夫。
「ぷにぷに!肉球みたい!」
「私、人だから。肉球ないから」
あなたの手の平に私のを合わせて
指を絡ませたら、どうなるかなぁ。
「…ちょっと手…」
しまった!
あなたの頬が少し赤い。手も熱い。
まさか…バレちゃった?
急いで話を変えないと!
「ねぇ!肉球同士って握手できるのかな?」
「何、急に。無理でしょ」
「じゃあ、人間だからこうやって握れるんだね!」
「握手なんて人しかしないって」
よしよし大丈夫、私をただの人間だと思ってる。
今日も正体には気付かれてない。
あなたの椅子の隣に移動する。
「何で隣に来る」
「カフェオレ美味しそうだもん!」
村人を騙せたなら、そのあとは…
…カプ
味わわないとね!
その柔らかな口元はちょっと苦くて、勝利の味がした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
新手の人狼ゲームを編み出しました。
この子がゲームに負ける日は来るのでしょうか?
『肉球人狼』別作品
ショートショート『肉球人狼』|とが戸賀
【過去の作品】
こちらのショートショートを読むと、色々見識が深まるかも知れません!
他にも、百合が咲くことが多いです。