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何も楽しめない、心が動かない。そんな日々の乗り越え方

    「もう何も、楽しいと感じられない……」
    「未来にいいことがあると信じられない」

    まるで永遠にその暗闇から抜け出せないような、途方もない気持ちになりますよね。

    これは典型的な抑うつ症状で、私にとっては非常になじみ深い感覚です。


    【この記事はこんな人におすすめです】

    ・気分の落ち込みが激しく、つらいと感じている方
    ・今まで楽しめていたことが、急に楽しめなくなった方
    ・将来に希望が持てず、漠然とした不安を抱えている方
    ・つらい状況を耐えるための、具体的なヒントが欲しい方


    こんにちは。
    メンタルケアマガジン「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。

    私には双極症という持病があり、精神的には浮き沈みが激しいタイプです。
    元気な時もあれば、沈んでいる時は、自分でも驚くほど深く沈んでしまいます。

    特に、抑うつ症状が出ている時。
    何をしても楽しくない。
    自分の未来が真っ暗に感じられる。
    この状態から、きっと二度と抜け出すことはできない。

    そう思ってしまいます。

    これは「考え」というより自動的な「感覚」で、励ましの言葉や認知の改善でどうにかするのが、難しいものです。

    「熱い」と頭で考えることと、「熱い」と体で感じているのは別ですよね。そして後者は止められませんね。

    そういう、どうしようもない「感覚」です。

    波のある病気なので、はっきりとした「原因」がなくても、気分は浮いたり沈んだり。いつも大きく振り回されます。特に今の時期のように、季節の変わり目は調子が悪くなることもしばしば。

    「へぇ、大変だ!」と、どこか遠い話に聞こえるでしょうか? 

    でも、こうした心と体の連動は、実は誰の身にも起こることなのです。

    私たちの「心」の曖昧さ

    もともと、女性はライフステージの変化やホルモンバランスによって、気分が大きく変動することがあります。

    そうでなくても、雨が降るとイライラする。風邪をひくと急に寂しくなったり、眠いと不機嫌になったり。誰でも経験があるのではないでしょうか。

    変動の大きさには個人差がありますが、病気の有無にかかわらず、私たちの「心」らしきものは、体や脳の状態によって大きく変わってしまうのです。

    薬で脳内物質の調子を整えると、そのことがよく分かります。自分の「人格」だと思っていた部分が、実は脳内物質のバランスという、物理的な現象に過ぎなかったのだと。

    抑うつ症状が強いと、難しい文章も読めなくなりますし、今まで楽しめていたことも楽しめなくなります。

    そもそも、何かを「したい」とすら思えなくなる。

    その状態になると、自分でもショックを受けます。
    「本当の私は、こんなはずじゃないのに……」と。

    何かに興味を持つ、楽しむ、ということ自体が、とても高度な脳の機能なのだと痛感させられます。

    希望を失った心との向き合い方

    ただ、私の場合、この浮き沈みはいつものこと。
    経験上、「このつらさは、いつか過ぎ去る」と知っています。

    でも、腹痛が「いつか治る」と分かっていても痛くてつらいのと同じで、頭で分かっているからといって、つらくないわけではありません。

    そもそも希望を抱けなくなるのが症状なので、頭では「いつか過ぎる」と理解していても、感覚がそれを信じられないのです。

    そんな時、私には私なりの乗り越え方があります。
    あくまで私の方法に過ぎませんが、誰かの役に立つかもしれません。

    まず、自分に「きっと大丈夫」「いつか過ぎる」と、ただ繰り返します。昨日、「だいじょうぶの芽」で書いたようなセルフ・ハグやタッチングも有効です。

    子どもっぽいと思うかもしれませんが、ふわふわした毛布やぬいぐるみ(なければ、何か代わりになる手触りの良いもの)に触れるのも、少し安心感をくれます。

    ふわふわしたものに触れると落ち着くのは、人間の本能的な感覚です。何も恥ずかしいことではありません。

    それから、「元気になったら、あれをしよう」と考えます。

    もちろん、その時点では、何かを「したい」という気持ちは消え失せています。

    それでも、昔好きだったこと、楽しかったことに意識を集中して、それを満喫している時間を想像するのです。

    マインドフルネスとは逆に、今から意識を逸らします。「今」がつらすぎる時、今に心を集中することは逆の効果をもたらします。だから楽しい未来が来ると信じることに集中する。

    そうすることで、少しだけ乗り切りやすくなる気がします。

    症状が強いと、「でも……」「どうせ……」と否定的な考えばかりが浮かびます。

    それでも、過去の強く幸せだった記憶は「今」のつらさを手放して、未来を信じるための助けになります。

     
     
    「知る」ことは優しさ。不登校/双極症の経験を持つひきこもりのITエンジニアが、生きづらさを抱えるあなたへ「それでもきっと、大丈夫」のヒントを3年間、毎日発信しています。病気でも、不登校でも、ひきこもりでも。きっと、私たちそれぞれの「だいじょうぶ」を見つけられる。(毎日19時更新)

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