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作者のEA稼働レポート(2026年9月版)赤字へ転落

    毎月このレポートは、数字を集計し終えてから書き始めます。
    9月分の集計を終えたとき、合計の欄の先頭にマイナスの記号が付いていました。
    申し遅れましたが、私は裁量トレードが超絶下手です。
    チャートとにらめっこしても勝てた記憶がほとんどなく、自分の相場観に賭けなくていいFX自動売買を主戦場に選びました。
    今はSE時代の経験を頼りに自分でEAを作って回していて、そのいくつかはゴゴジャンでも販売しています。
    この記事は、その自作EAたちの2026年9月の稼働レポートです。

    結果を先に書きます。

    9月は、このレポートを始めた2026年4月以来、初めての月間マイナスでした。
    原因は、9月4日の損切りです。

    ただ、ロットの配分に救われて、傷は数字の見た目ほど深くはありませんでした。


    何が起きて、そこから何を考えたのか。

    📊 プライベート運用レポート(9/1〜9/30)

    2026年9月に決済が完了した取引は169件。合計は次のとおりです。
    9月度 合計: -940.7 pips
    集計はこれまでと同じく「取引終了日」基準です。
    エントリーした日ではなく、決済が終わった日でその月に振り分けています。
    集計元は私のプライベート口座で、Myfxbookから取得したデータをエクセルで集計しました。


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    Myfxbookから取得したデータをエクセルで集計


    決済のあった通貨ペアは9つで、そのうち7つはプラスでした。
    左に大きく伸びた棒は2本だけ。EURJPYとEURCHFです。
    月の数字を沈めたのは、この2本でした。

    😔 赤字の中身は、9月4日の損切りでした

    9月の赤字は、ほとんど1日で決まっています。


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    9月4日とそれ以外の日の比較(単位: pips)


    9月4日に決済した18件だけで、-2,151.3 pips。
    それ以外の日の151件は、合計で+1,210.6 pipsでした。
    9月4日を除けば、プラスで終わる月だったことになります。
    ただ、都合の悪い1日を外して語るのはフェアではありません。
    9月4日も含めて、9月は-940.7 pipsです。
    この日にまとめて損切りになったのは、9月に決済のあった27個のEAのうち2つでした。
    EURJPYのEA1本と、EURCHFのEA1本です。

    9月4日の決済はEAのロジックによる損切りでした。
    口座が危ない水準まで追い込まれて、強制的に決済されたわけではありません。
    EURCHFのEAが損失で手仕舞ったのは、売りポジション5件です。
    いちばん古いものは6月1日に建てたもので、95日間持ち続けていました。

    先月のレポートで「確定した数字の裏側で、含み損が増えている」と書いたのは、このあたりのポジションのことです。

    「どう転んだかは、来月以降のレポートで報告します」と書いたので、結果報告となります。
    利確での着地はかなわず、損切りで決着しました。
    EURJPYのほうは、8月下旬から9月2日にかけて建てた買いポジション4件が、1件あたり-333.0〜-499.2 pipsで決済されています。
    同じタイミングで、同じEAの売りポジション1件は+444.6 pipsで利益確定しました。
    EURJPYは通貨ペアとしてはマイナスでしたが、同じEURJPYで動いているほかの5つのEAは、合計+452.6 pipsのプラスです。
    悪かったのは通貨ペアそのものではなく、EA1本と相場の噛み合わせだった、というのが私の見立てです。

    ⚖️ 金額では、見た目ほどの赤字になりませんでした、そのカラクリとは

    損切りになった2つのEAは、どちらもロット(1回の取引量)を、0.01〜0.02と小さめにしていました。
    一方で、これまで安定して利益を出してきたEAの中には、0.04〜0.05と多めのロットを割り当てているものがあります。

    この配分の差が、9月にそのまま効きました。


    pipsで比べると、負けた2つのEAの損失は、残り25個のEAの利益の約1.8倍あります。
    ところが金額で比べると、この差は約1.3倍まで縮まります。
    金額ベースでも9月はマイナスでしたが、pipsの数字から想像されるほどの深い傷ではありませんでした。
    なお、1 pipsが何円になるかは通貨ペアによって違うので、この差のすべてがロットの効果というわけではありません。

    それでも、配分が損失を和らげる方向に働いたのは確かです。

    会社の予算配分に似ていると思っています。
    実績のある部署には多めに予算を回し、まだ様子を見たい部署は小さく試す。
    今月損が出たのは、小さく張っていた側でした。
    ただ、今回はたまたま負けたEAのロットが小さかった、という面もあります。
    ロット配分がいつでも損失を防いでくれるわけではありません。

    📈 これまでの積み上がり

    このシリーズは2026年4月から続けています。
    1か月だけを切り取っても見える景色は限られるので、同じ基準(取引終了日基準)で集計している6月以降の推移も載せておきます。
    ·         6月: +1,356.5 pips
    ·         7月: +1,745.4 pips
    ·         8月: +1,485.7 pips
    ·         9月: -940.7 pips
    ·         6〜9月の合計: +3,646.9 pips
    また金額ベースでは、今年のトータルは黒字をキープしています。
    プラスの月が続いたあとの、1か月のマイナスです。
    私にとっては、「ずっと勝ち続けるEAはない」という当たり前を、数字で思い出させてくれた月でした。

    🔧 痛感したこと: ロットは「調子を見て」決めるもの

    今月いちばん身にしみたのは、ロットは一度決めたら終わりではない、ということです。
    EAにも調子の波があります。
    同じロジックでも、相場と噛み合う時期と噛み合わない時期があります。
    だからロットは、実績を見ながら配分し、調子を見ながら調整し続けるものだと思っています。
    実際、損切りになったEURJPYのEAは、9月4日のあとロットを0.02から0.01に下げました。
    これは私が意図して下げたものです。
    止めるほどではないけれど、今は大きく張る時期でもない。そういうときの、いちばん小さな調整です。

    🔄 これからの方針: EAの新陳代謝

    もう1つ感じたのは、EAの入れ替えも必要だということです。
    相場の性格は少しずつ変わります。
    以前はよく噛み合っていたEAが、ある時期から合わなくなることもあります。
    そうなったEAは外して、新しいEAを入れる。
    体が古い細胞を新しい細胞に入れ替えていくような、新陳代謝のイメージです。
    実際ドローダウンを2回発生させたEAやエントリー実績があまりにも少ないEAは外し、新しいEAに入れ替えを定期的に行っています。

    🌏 9月の相場所感

    予想ではなく、9月を振り返っての所感です。確認できた範囲で書きます。
    まずEURJPYです。
    私の取引データでは、8月下旬に185円台だったEURJPYが、9月4日の決済時点では180円台まで下がっていました。
    OANDA証券のマーケットニュースによると、9月3日は朝から円が主要通貨全般に対して買われる展開で、その理由の1つとして日銀の利上げペースが速まるという観測が挙げられていました。
    買いで構えていたEAは、ちょうどこの円高の流れの中で損切りを迎えた形です。
    次にEURCHFです。
    こちらは6月1日にポジションを建てた時点で0.91台だったものが、9月4日の決済時点では0.94台まで上がっていました。
    ユーロに対してスイスフランが安くなった、ということです。
    スイスの中央銀行であるスイス国立銀行は、9月24日の発表で政策金利を0%に据え置き、最近のスイスフラン安に触れています。
    同じ発表では、ユーロ圏と米国で政策金利が引き上げられたことにも言及していました。
    売りで構えていたEAにとっては、じわじわと逆風が続いた3か月でした。
    今月の相場格言は「見切り千両」。
    損が小さいうちに見切りをつけることには千両の価値がある、という教えです。
    95日持ったポジションを「小さいうち」と呼べるかは怪しいところですが、EAが区切りをつけてくれたおかげで、口座は次に進めています。

    🔁 マーチンゲール不採用、ただし「放置」ではなく「点検」

    私が扱っているEAは、マーチンゲールを採用していません。
    マーチンゲールとは、負けるたびに次の取引のロットを倍にしていき、1回勝った時点でそれまでの負けをまとめて取り返そうとする手法のことです。
    今月損切りになったEURCHFのEAでも、9月4日にまとめて決済した6件は、6月から順に建てたポジションでしたが、ロットはすべて0.01のままでした。
    もしロットを倍々にしていく設計だったら、同じ値動きでも損失は比べものにならない大きさになっていたはずです。
    これまで、この章では「安全・安定・放置」と書いてきました。
    ただ今月を経て、「放置」という言葉は少し言い直したくなりました。
    売買そのものは、EAがほったらかしで動かしてくれます。
    でも、ロットの配分やEAの顔ぶれは、人間が月に一度は点検したほうがいい。
    目指すのは、放置ではなく「定期点検つきの自動運転」です。

    ⚠️ 免責事項

    この記事の数字は、2026年9月1日から9月30日までに決済が完了した取引を、取引終了日基準で集計した「過去の実績」です。
    過去にこうなったという記録であって、今後同じ結果になることを保証するものではありません。
    今月のように、月間でマイナスになることもあります。EAの運用には損失が出る可能性があります。
    EAの導入や運用の判断は、最終的にはみなさんご自身の責任で行っていただくものです。

    🔗 同じように運用してみたい方へ

    今回登場したEAたちは、GogoJungleで実際に販売しています。
    毎月こうして口座の中身を公開しているのは、「本人が実際に使ってどうなっているのか」を、みなさん自身の目で確かめてもらいたいからです。
    気になった方は、出品ページも覗いてみてください。
    急ぐ理由はないので、来月以降のレポートも見てから決めていただければ十分です。

    無料お試し版(30日間)も公開しています

    GogoJungle 出品ページ
    出品ページではMapleがナンピン系、Churrosが変形グリッド系手法を用いているEAになります。
    先月のレポートはこちら

    📚 参考にした情報源(9月の相場背景)

    ·         ユーロ円は円高で181円台前半|円が主要通貨に対して全面高の展開(2026年9月4日 / OANDA証券 OANDAマーケットニュース) https://www.oanda.jp/lab-education/market_news/2026_09_04_eurjpy/
    ·         Monetary policy assessment of 24 September 2026(2026年9月24日 / スイス国立銀行) https://www.snb.ch/en/publications/communication/press-releases-restricted/pre_20260924

     
     

    Sonop

     
     
    IT業界20年のエンジニアです。裁量トレードに限界を感じ、100種以上のFX自動売買(EA)を開発。バックテストの数値より、リアル口座での「再現性」を最優先に設計しています。 https://www.gogojungle.co.jp/users/600410?via=mymenu

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