
温寒交互浴で整う裂石温泉雲峰荘
2日目はこちら
川治温泉を後に、下道で裂石温泉雲峰荘を目指す。
日本秘湯の会会員の宿です。
川治温泉~日光~渡良瀬渓谷~飯能~奥多摩というロングドライブです。
コマ切れでは結構通い慣れた道なので、特に長いと感じることもなく車窓の風景が流れていく。
春になれば寄りたい所も目白押しなコースだけれど、冬枯れの寒々しさだけが際立ついい意味で静かなドライブを楽しめる。
R411は一昔前は狭く急カーブの多いことで有名で、土砂がもろいのか一たび台風の被害に遭うとあちこちで長きに渡って道路工事がつきものだった。
ここ数年で大きく道路も付け替えられてかなり快適になった。
奥多摩方面から来ると、空中回廊のようなハイスペックな道路箇所を過ぎると雲峰荘の入口が見えてきます。
ここからは少し急で狭い道を下って行きます。心配なら国道沿いの広場に停めた方がいいかも。
橋を渡ると建物です。


とても人懐こいにゃんがすり寄ってきて、撫でてくださいとせがむ。かわいいかわいすぎる。なんなら今日は私玄関でいいですってくらい、この場を離れられない。どうも犬猫の保護活動をされているみたいです。

年季の入った帳場がよき、囲炉裏場もあります。

お部屋に案内されます。この日の宿泊は2組ということで、露天風呂は混浴なのですが、様子をみて貸し切りで入ってくださいとのことです。
こたつや部屋は暖かく快適です。が別の暖かさもじわじわ感じると思ったら床暖房になっていました。

1月だったからかお茶うけが黒米のお餅でとても美味しかった。
囲炉裏で焼くとおいしいですってあったけど、そのままでも美味しいです。

トイレと洗面は廊下にあります。クルミの殻に彩色していて何気におしゃれ

ではお風呂に向かいます。階段を下って男湯女湯のそれぞれのドアへ

こちらが女湯になります。湯舟は狭め、背後のピラミット?の所から源泉が湧きだしています。源泉は26度で左の湯舟に注がれ、沸かされたものが右の湯舟です。身体を清め、まあ1月だし順当に暖かい方へ、PH9.9のツルツルのアル単がすばらしい。そして温泉の香りがとてもいい。
さて、隣の冷たい湯舟どうしようかなとしばらく考える。入りたいけど、頭が「冷たい冷たい」と防衛本能むき出しで脅してくる。
とりあえず膝まで…秒で抜け出す。26度には思えない冷たさ。
すぐに暖かい方にドボンです。すると足の方からジンジンと暖かさが漲ってきます。これこれこれですよ。と膝までしか浸かってないくせにいっぱしです。ひとまず退散します。

部屋でくつろぎながら、しばらくするとまた入りたくなります。
今度は両手で身体前面をぴっちりガードしながら、そろりそろりと浸かり、じょじょに手を放していきます。
うん、なんかいける!
冷たいというよりジンジンする感じがだんだんと慣れてきて、
ついに温寒交互浴のループに入っていきます。いや1月ということ忘れるわ。気持ちいい!
出た後も身体がぽかぽかです。
そして次は離れの露天風呂に向かいます。
なにこの異世界!古代ですか。
この巨石の下は、いつか落ちてくるのではという強迫観念が伴って私はちょっと落ち着かない。なので青空もまばゆい覆いのない方でゆったり寛ぎます。こちらは女性には「ゆゆぎ」貸し出しとまた女性専用時間もあります。
お湯はやっぱりなめらかで癖もなく良きです。



さて夕食です。地の心尽くしのお料理となんといってもここは46種類の地元山梨のワインがグラスで楽しめるのです。販売していない(お寺で栽培していて檀家さんに配る用だそうです)ここでしか味わえないものもあるんですよ。お値段もとても良心的でボトルは原価じゃないですかというくらい。
ワインのリストが部屋に置いてあるので、事前にチェックできます。






ワインは3種類をいただきます。
クラムボン甲州は、かすかに炭酸を感じ柑橘系のさわやかなワイン。食中もですが食前に選んでよかったと思わせるワイン。
あじろんは、幻のぶどうともいわれる稀少品種でつくられます。鮮やかな色合いと赤いベリー系甘い香りと味わいはワインの苦手な人でも楽しめそう。
口替わり、箸休め的な立ち位置で飲むとよいと思う。
ルバイヤート甲州 シュールリーは、これぞ甲州ワインというオリ引きしていない酵母由来のすがすがしい風味を感じさせる辛口ワインです。
イワナの塩焼きとはとても相性がいい。辛口のワインが塩味を通してイワナのうまさをよく引きします。



ここまでワインが楽しめるとは思っていなかったので、うれしい誤算でした。他にももっと試したいワインがあったので、おいおい通ってみるつもりです。(ワインの無料試飲を休前日、平日の予約のある日に16時~18時まであるそうです)
朝6時に男女入れ替えになった大きな浴室に向かいます。
こちらの大きな方が狭い方よりも冷たさを感じにくかった。いや冷たいんですけど、なんというか身体が慣れたのかな。朝も交換浴で目覚めばっちり気持ちよかった。


朝食です。青いアロー卵というのが自然農法で作られて滋味たっぷりなようです。残念ながら生卵食べられないので相方にあげます。
ご飯はテーブルにはおひつで白飯が、食堂の共同テーブルに黒米がおいてあります。この黒米がもちもちでとっても美味しくてお土産でも買いました。

いままで通りかかってはいたのに訪問は初めてでした。
素朴でにゃんがいて、お料理もワインも美味しくて、お風呂は最高で、我家好みの宿でした。