
34年目のモザイクが、閉じる勇気を教えてくれた|
「神戸の『モザイク』
全面改装へ 開業から34年」
ニュースの見出しを見たまま、しばらくスマホを置けなかった。
再開は2030年ごろになるらしい。
34年。そんなに経っていたのか、というのが最初の気持ちだった。
その後に、
小さな観覧車のことを思い出した。
アンパンマンミュージアムへ行く、
今は別れて暮らす、元パートナーと娘と3人で乗った観覧車だ。
てっぺんまで上がっても、下を歩く人の顔がまだ見えるくらいの高さしかない。
3人で乗るとゴンドラの中はいっぱいで、膝がぶつかりそうだった。
一周はあっという間で、「もう終わり?楽しかった。」と言いながら降りた。
大きな観覧車からの景色より、あの空間のほうが、なぜかずっと覚えている。
画面を眺めていたら、隣でステラ・ミリアがため息をついた。
ステラ・ミリア「……なくなっちゃうんだ、モザイク」
ステラ・ミリア「なんかね、わかる気がするの。私のnoteも、最近ずっと同じ場所をぐるぐる回ってる感じがして。
毎日書いてるのに、
昨日の記事の焼き直しみたいに見える。
noteの売り上げも、
ほとんど変わらない( ; ; )」
3日目で4部販売した有料note
今は10部限定ですがX拡散で無料
ステラ・ミリア「34年も続いた場所でも閉まっちゃうなら、私も、もう……」
足元で丸くなっていたソルが、片目だけ開けた。
ソル「待て。最後まで読んだワンか、その記事」
ステラ・ミリア「え?」
ソル「『閉館』じゃないワン。『改装』だワン。なくなるんじゃない。続けるために、一回閉めるんだワン」
ステラ・ミリアは、もう一度スマホの画面をのぞき込んだ。
ここからは、
少しだけ私の本業の話をさせてほしい。
私は調理師で、
ソムリエでもある。
だから飲食店の「改装のための休業」が、
どれだけ怖い決断かは身にしみてわかる。
お店は、
お客さんから見えないところから先に疲れていく。
厨房の排気ダクトにこびりついた油。
床下の配管。
冷蔵庫の扉のゴムパッキン。
客席がどれだけきれいでも、
裏側は毎日の営業の分だけ確実にすり減っている。
それでも、
店を閉めるのは本当に勇気がいる。休んでいる間に常連さんが別の店に通い始めるかもしれない。
「あの店、閉まったよね」と、
改装中なのに忘れられてしまうかもしれない。
それでも閉めるのは、
このまま開け続けたら、いつか本当に続けられなくなる日が来るとわかっているからだ。
34年分の油と時間を一度ぜんぶ下ろして、
次の30年を迎えられる体に作り直す。
モザイクの決断を、私はそういうものだと受け取った。

ステラ・ミリア「……じゃあ、私がいま悩んでいるのも」
ソル「・・・・・散歩の途中で立ち止まる犬を見たことあるワンか?
あれは迷ってるんじゃない。
匂いを嗅いで、次の道を選んでるんだワン」
ステラ・ミリア「ソル、いま自分のこと犬って言った?」
ソル「言ってないワン」
毎日書いているのに手応えがない。
そんな時期は、noteをやめるサインではないのかもしれない。
外からは止まって見えても、見えない配管を一本ずつ取り替えている最中なのだと思う。
一度立ち止まる。
書くテーマを見直す。
昔の記事を読み返して、今の自分なら直したい一文を探してみる。
それは後退ではなく、
お店の改装だ。
3年後、新しくなったモザイクに、また3人で行きたい。
(アンパンミュージアムと観覧車🎡はそのまま営業を続けるようです)
そのとき私のnoteがどんなふうに改装されているのかも、少し楽しみにしている。
あなたにとってのモザイクの思い出や、
「あのとき立ち止まってよかった」
と思える時期があれば、
コメントでこっそり教えてください。
3年後に答え合わせをしに来たくなるようなnoteを、ステラ・ミリアとソルと一緒に作っていきます。
よかったら、フォローして見届けてもらえたらうれしいです。

応援団わかモンさんの記事
私を含めてわかモンさんの応援でnote続けてられているって方、多いと思います☺️
提供元: Yahoo!ニュース

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