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開かないドアを置いてきた話| リンクが切れていたおかげで、気づけたこと

    私は昨日、開かないドアを置いてきてしまった。

    ある方を紹介する記事を書いた。その人の文章が好きで、「ぜひ読んでほしい」という気持ちを込めて何度も書き直し、最後にその人の記事へのリンクを貼った。

      ……貼ったつもりだった。

    夜、DMがひとつ届いていた。
    「リンクが開けないみたいです」

    慌てて自分の記事を開き、指でタップしてみる。何も起きない。ただの文字が、そこに並んでいるだけだった。

    せっかく書いたのに、そんな事になってたなんて。紹介したかった人のところへ、誰ひとり案内できていなかったなんて。

    ステラ・ミリア:「ソル……私、紹介記事ひとつまともに出せないのかな」

    窓辺で丸くなっていたソルが、片目だけ開けた。

    ソル:「押してくれた人がいた、ってことだワンな」

    ステラ・ミリア:「え?」

    ソル:「リンクが切れてるって気づくには、最後まで読んで、実際に指で押さなきゃいけないワンな。お前の記事を読んで、本当に会いに行こうとした人がいたんだワンな」

    言われてみれば、そうだった。私は「失敗した」としか思っていなかったのに、その裏側には、私の言葉を信じて扉を開けようとしてくれた人がいた。

    今日は、そんな私が気づいたことを書いてみようと思う。

    ステラ・ミリア:「でも恥ずかしいよ。公開してから、自分の記事をちゃんと押して確かめてなかったんだもん」

    ソル:「公開ボタンを押したら、もう終わった気がするワンな?」

    ステラ・ミリア:「……なんでわかるの」

    公開ボタンを押した瞬間ほっとして、その記事はもう“過去”になる。頭はすでに次に何を書くかでいっぱいになっている。たぶん、私だけじゃないと思う。

    ソル:「書いた側にとっては終わりでも、読む側にとっては、そこからが始まりだワンな。読み終わった人は、次にどこへ行けばいいか、お前の記事の中で探してるんだワンな」

    ステラ・ミリア:「次に行く場所……」

    ソル:「紹介記事なら、紹介した人のところ。ほかの記事なら、続きの記事や、お前自身のところ。読み終わった人が歩いていける道を、一本つけておくワンな。道がなければ、どんなにいい記事でもそこで行き止まりだワンな」

    ステラ・ミリア:「昨日の私の記事は、行き止まりだったんだね」

    ソル:「でも、行き止まりで引き返して、わざわざ教えに来てくれた人がいたワンな。それがどれだけありがたいことか、わかるワンな?」

    わかる。読み流すこともできたのに、時間を使って、言葉を選んで教えてくれた。指摘していただけたことが、本当にうれしかった。

    リンクはもう直してあります✨

    教えてくださった方、本当にありがとうございました。そして、お待たせしてしまってごめんなさい。

    ステラ・ミリア:「よし、これからは公開したら、自分で一回押してみる!」

    ソル:「いい心がけだワンな。……でもな、ステラ」

    ステラ・ミリア:「うん?」

    ソル:「お前の記事には、リンクよりもっと大事な“つなぎ”が、まだ一本切れてるワンな」

    ステラ・ミリア:「え、どこ? どの記事?」

    ソルはそれ以上何も言わず、また窓辺で目を閉じてしまった。

    その一本がどこなのか、私にはまだわからない。わかったら、次の記事で書こうと思う。

    もし続きが気になったら、フォローしておいてもらえるとうれしいです。
    次の記事が、今度こそちゃんとあなたのところへ届くように。

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