
AI時代の創作メモ| 変わり始めた「強い書き手」の条件。「広く」より「狭く」?(#創作論 #note #noteの書き方 #エッセイ #書籍化 #生成AI #画像生成AI)
以前、あとがきで「新しいダッシュボードになってから、フォロバ100を見かけなくなった気がする」と書いたことがあります。
これは完全に私個人の観測なので、本当に減ったのかは分かりません。
皆さんの周りではどうでしょうか。
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
新しいダッシュボードでは、「記事が表示された回数」と「実際に記事が開かれた回数」が別々に見えるようになりました。
たったそれだけのことなのに、内部の生態系は変わるのだなぁと実感しました。
私たちはまるでnoteというジャングルに住む原住民のようです。
神が湖を二つに割っただけで、湖畔に住んでいた人間たちは大騒ぎです。
溺れる者、叫ぶ者、絶望する者、去る者、喜ぶ者。
あぁ……私も神視点になりたい(笑)
私は別に「フォロバ100」をディスりたいわけではありません。
以前にも書いた通り、むしろ今こそ本気のフォロバ100は強いと思っています。
新しいダッシュボードは、記事がいかに読まれないかを白日の下に晒しました。
もはや、書くことより読まれることの方が希少です。
そんな世界で、フォローした人の記事を全部読み、スキを押し、何か感じたらコメントを残して行脚する。
一週間では無理でしょうが、三ヶ月も続けたら相当強いと思います。
私がフォロバ100をやるとするなら、今は絶対そうします。
以前のように「とにかくフォロワーを増やせば、その人数に比例して読まれる」という方法がほとんど機能しなくなってしまったからです。
理由をたどると、ダッシュボードより前に大きな変更がありました。
noteは2026年2月、レコメンドエンジンを刷新しています。
プラットフォームにありがちな、ランキングで「人気者をさらに人気にする」仕組みではなく、読者一人ひとりの興味関心に合わせて記事を届ける方向へ変更したのです。
これ、かなり大きな方針転換だと思うんです。
従来型のプラットフォーム運営は下記のような流れが一般的でした。
人気のある人の記事がよく表示される。
↓
さらに読まれる。
↓
もっと人気になる。
↓
その人の記事がさらに表示される。
しかし、この循環だけが強くなると、上位にいる一部の人へ読者が集まり続けます。
すると、新しく始めた人や、まだ知られていない書き手の記事はなかなか表へ出てこない。
何を書いても読まれない人が増えれば、やがて書く人は離れていきます。
読者側も、いつも同じ人、似たような人気記事ばかり見せられる場所になれば、新しいものを発見する面白さが減っていく。
人気者が人気になること自体が悪いのではありません。
問題は、人気者しか見つからない状態になると、プラットフォームそのものが痩せていってしまうというところです。
この現象、web小説を投稿している人なら心当たりがあるのではないでしょうか?
だからnoteは、「誰が人気なのか」ではなく、
「この記事を読みたいのは誰なのか」
を探す方向へ進んでいるのだと思います。
2025年11月末時点で、noteには約7000万件の作品があるそうです。
7000万件。
もう人間が自分で全部探すなんて無理です(笑)
そこでレコメンド側が記事の内容と読者の興味関心を理解してマッチングするし、「あなたはこの記事に興味があるかもしれません」と記事を届ける。
note公式によれば、記事PVの流入元に占めるSNSの割合も、2022年の20%から2025年には8%まで低下しているとのこと。
これは、外で人を集めてnoteへ連れてくる方法ではなく、noteの中で記事そのものを発見してもらう割合が大きくなっているということかと思います。
そして今回のダッシュボード刷新。
なんだか繋がりが見えてきました。
表示された回数と、実際に読まれた回数が分かれたことで、
「何人にフォローされているか」と「その記事がどれだけ読まれたか」は別の数字
だということが、ものすごく分かりやすくなりました。
たとえば、
フォロワー1万人、IMP2万、PV150。
フォロワー100人、IMP1万、PV3000。
極端な例ですが、SNS的な見方なら前者が圧倒的に大きなアカウントです。
でも「記事を読んでもらう人」として見れば、後者の方が圧倒的に強い。
これは単にダッシュボードの数字の読み方が変わったという話ではないと思うんです。
noteが「フォロワーを先につくって、アカウントを大きく見せる場所」から、「まず記事を届け、そこから読者やフォローにつながる場所」へと舵を切っている。
今回のダッシュボードは、その変化を私たちにも見える化したものなのではないでしょうか。
そう考えると、書く側の心構えも少し変わります。
これまでは、多くの人に読んでもらいたければ、多くの人が興味を持ちそうなものを書くのが合理的でした。そこは今でも変わりません。
ただ、それだけでなく今は、「誰にも興味を持ってもらえない」と思っていた記事が読まれたこともわかるようにもなりました。
この違いってかなり大きいと思います。
何かを深く掘ることが、読者さんから離れることではなく、同じものに強く興味を持つ人へ近づくことにもなり得るからです。
むしろ、「誰にでも少し関係がある話」より、「一部の人にはものすごく関係がある話」の方が、行き先を見つけやすくなることすらあり得ます。
神がジャングルの環境を変えれば、そこで有効に働く生活技術も変わります。
フォロワーを先につくることが何より強かった時代から、記事そのものに行き先を見つけてもらう時代へ。
noteの動きを見ていると神が求めているのは「多様性」であることは間違いなさそうです。
あとがき:
猫は自分のお尻を信頼している人や親だと思っている人にしか向けません。なので私は愛猫が、尻尾をピーンと上げ、お尻を見せてくれるたびに、それがどんなタイミングでも最優先で「おちり見せてくれてありがとね。」と褒めてきました。そのせいか、うちの猫たちは自分のお尻をとても良いものと思っているふしがあり、ことあるごとに私の眼前へと突き出してきます。もちろん、うれしいです。褒めます。これが無限に続き、とんでもなくお尻肯定感の高い猫が二匹仕上がりました。そして、今日もルンルンで私にお尻を見せつけに来てくれます。「今日もおちり🐱*見せてくれてありがとうね」。
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── 創作純喫茶「ミケ」のドアを開ける。
カランコロン

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