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私が覚えていたのは、彼じゃなくて音だった。|あの頃、宇多田ヒカルの「音」で異世界へ行っていた私が、歌を作った

    元彼のことを書いて、

    最初の人のことを思い出して、

    その次の人のことも思い出した。

    前回の人はスカイラインできてくれた。
    次の人には、私が電車や自転車で会いに行っていた。

    その時に良く聞いていたのだろう。
    思い出したのが宇多田ヒカルの曲。

    特に記憶に残っているのが、この4曲。

    『Hotel Lobby』
    『Passion』
    『BLUE』
    『日曜の朝』

    今聴いても、やっぱり私はこの「音」が好きだ。

    不思議なのに、気持ち悪くない。
    都会的なのに、異国っぽい。
    電子音なのに、冷たすぎない。

    絶妙なところにいる。
    こんな歌を作れるなんて、本当に天才だと思う。

    大衆向けに作ると、もっとわかりやすい音になってしまう。
    宇多田のヒット曲は個人的にはあまり好きではない。

    だから、こういう曲が少ないのは少し残念でもある。
    私は、こういう「ちょっと変なのに、ちゃんと気持ちいい音」が好きだ。

    女の子に生まれたけど
    私の一番似合うのはこの色

    BLUE

    顔面強いなって前から思ってたけど、改めて考えてみると、どう見てもブルベ冬じゃないか。
    だから歌詞でも「青が一番似合う」って言ってるのかも。

    画像を検索してみても、似合う色を着ている写真が少ない。
    赤も、黄色も、黒も悪くない。
    でも、青みのある色をまとったときのほうが、圧倒的にしっくりくる。

    ……もしかして、私と同じクールウィンターなのでは。
    青色の服、着せてあげて。w

    私は歌を歌詞云々より、『音』で聴いている。

    当時は自転車や電車で移動する時にちょうどいいテンポの曲を好んで聴いていたのだと思う。

    身体が前へ進む。
    その速度に、音楽が重なる。
    それだけで、現実とは少し違う場所に行ける。

    そんな曲を、今回、作ってみた。
    自分でも何回か聞くくらい、なかなか気に入っているアルバムになった。

    当時の私は、進路が怖かった。
    大学まで行ったのに、結局、何もやりたいことがない。
    自分に何ができるのかもわからない。

    この記事にも書いたけれど、今でもたまに、その頃の悪夢を見る。

    そのくらい、不安しかなかった時期。
    「BLUE」だった時期。

    どこかへ行きたい。
    でも、どこへ行けばいいのかわからない。
    そんなときに、私は音楽を聴いていた。

    自転車で走る。電車に揺られる。
    窓の外の景色が流れていく。
    その中で、現実とは少し違う音が鳴っている。
    不思議で、少し異国っぽくて、どこか別の世界につながっているような音。

    たぶん私は、あの頃、音で異世界を感じていたかったのだと思う。

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    『Distant World』は、その感覚を今の私が作ってみた曲。

    現実から逃げるのではなく、
    現実の中にいながら、別の世界を感じる。

    過去を懐かしむためではなく、
    今いる場所から、ほんの少しだけ遠くへ行くための音。

    あの頃の私が聴いていた音を思い出して、今の私が作ってみた。

    遠い世界へ、音楽が連れていってくれる。

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    Distant World

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    夫婦で飲食店を営みながら、実体験をもとに創作と記録のあいだを綴っています。 スキとフォローの返しはしておりません、すみません。 INTP-T / Cool Winter(旧名:深海のアンコウ女)

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