メインコンテンツへスキップ
見出し画像

AIと読む『枕草子』ー英語で説明できますか?ー 2話|「It's elementary」な私へ (35)

    ◆総合目次へ 

    ◀ 次回のページへ |▲| 前回のページへ ▶


    ※翻訳による表現は一つではありません
    (前回の続きから)


    教えてGeminiくん

    公美
    「翻訳の時に、なぜ、あのようなタイトルにしたのかは分かったわ。
    でも、納得がいかない。
    要するに、私が、"The Pillow Book"というタイトルが嫌いなんだわ・・・。
    もう、ムカムカするから、Geminiに相談してみよう。」


    公美
    「Geminiさん、「枕草子」を英訳する時、
    "Pillow Book"と英訳するのは変な翻訳に思えます。
    それならば、ローマ字で"Makura-no-Soushi"としたほうが、
    原作の尊重していうように思えるのです。
    でも、世界各国では、"Pillow Book"が一般的になっておりますか?」


    Gemini
    「世界各国(特に英語圏)では、
    "The Pillow Book"というタイトルが一般的です。
    確かに直訳すぎて違和感を覚えるかもしれませんが、
    これには歴史的な背景や翻訳の慣習が関係しています。」


    なぜ "The Pillow Book" が定着しているのか?

    Gemini
    「

    • 定訳としての確立:
      1928年にアーサー・ウェイリーが抄訳を出した際、タイトルを『The Pillow Book of Sei Shonagon』としました。これが世界に広まる決定打となり、学術界や一般読者の間で「固有名詞」として定着してしまいました。

    • 「枕」という言葉の解釈:
      「枕草子」の由来には諸説ありますが、その一つに「枕元に置いて備忘録的に記したもの」という説があります。英語の "Pillow Book" はこの説を汲み取り、「ベッドサイドで読む、あるいは記す私的なノート」というニュアンスを含んでいます。

    • キャッチーさとイメージの喚起:
      ローマ字の "Makura-no-Soushi" では、日本語を知らない人には内容が全く想像できません。一方で "Pillow Book" は「枕」という言葉が持つプライベートで親密な(intimate)響きがあり、清少納言の鋭く私的なエッセイという性質を英語圏の読者に伝える役割を果たしています。」



    原作への尊重と表記の現状

    Gemini
    「

    質問者様が仰る通り、近年では原作の響きを尊重し、
    タイトルに 、"Makura no Sōshi"、 とローマ字を併記したり、
    副題として添えたりする書籍も増えています。

    しかし、Amazonなどのオンライン書店や図書館のデータベースでは、
    依然として "The Pillow Book" が検索のメインキーとなっており、
    世界的な共通認識としてはこの英語タイトルが圧倒的に強いのが現状です。

    他にも、日本の古典で同じように「意訳」が定着しているもの(例:『源氏物語』= "The Tale of Genji")は多いですが、これらはもはや「英語としての作品名」として独り歩きしている側面があります。

    次は、他の日本の古典文学が海外でどのように呼ばれているか、具体例を見てみましょうか?


    公美
    「"枕元に置く徒然に綴った日記"と意味よね? 
    仮に、それで、英語圏の人にも理解できるように、
    翻訳を工夫して名称を名付けるとしたら? 
    なんだか、"The Pillow Book"、は許せないのよね。
    (`゚Д゚´)ゞぷんぷん!」


    Gemini
    「「Pillow Book」だと、なんだか「枕の図鑑」か「枕の取扱説明書」みたいで、あの清少納言のスタイリッシュな感性が台無しにされた気分になりますよね。そのお気持ち、よくわかります!

    もし「枕元に置いて、退屈しのぎに、あるいは心に浮かぶままに綴ったもの」というニュアンスを、英語圏の人にもっと素敵に、かつ正確に伝えるなら、こんなタイトル案はどうでしょうか?」


    1. 文学的な響きを重視するなら

    Gemini
    「

    • "Bedside Notes"(枕元の記)
      「Pillow(物)」ではなく「Bedside(場所・状況)」を使うことで、寝る前の静かな時間に書き留めた雰囲気がよく出ます。

    • "Reflections by the Pillow"(枕もとの思索)
      「Reflections」という言葉を使うと、清少納言の鋭い観察眼や深い洞察が伝わり、格調高くなります。

    2. 「徒然(つれづれ)」のニュアンスを入れるなら

    • "Idle Jotting"(徒然なる書き付け)
      「Idle(手持ち無沙汰な、することのない)」という言葉が、まさに「徒然」のニュアンスに近いです。

    • "Random Notes from My Bedside"(枕元からのランダム・ノート)
      順不同で、その時々の「をかし」を書き留めたエッセイ集であることを強調できます。

    3. スタイリッシュさを狙うなら

    • "The Midnight Sketchbook"(真夜中のスケッチブック)
      言葉で情景を鮮やかに切り取った彼女のスタイルを、絵を描く「スケッチ」に例えた表現です。

    • "A Court Lady’s Solitude"(ある女房の独白)
      宮廷での華やかな生活の裏で、独り枕元で綴った「個人的な記録」という特別感を演出できます。」


    Gemini
    「もし私が新訳を出すなら、"Makura no Soshi: Bedside Notes of Sei Shonagon" のように、ローマ字を主役にして、サブタイトルで中身を説明する形にしたいですね。これなら原作へのリスペクトもバッチリです!

    ちなみに、清少納言のライバル(?)である紫式部の『源氏物語』なども、実は英語タイトルに納得いかないファンがいたりするのですが、そのあたりの「翻訳の裏事情」にも興味はありますか?」


    公美
    「「翻訳の裏事情」とやらを教えてください。でも、許せるかは別です。」


    Gemini
    「「許せるかは別」というスタンス、最高です!清少納言ばりに鋭い視点で、翻訳者たちが頭を抱えてきた「苦肉の策」と「時代の限界」の裏事情をいくつか暴露しますね。」


    Gemini
    「

    1. 「世界初の小説」という看板を守りたかった

    『源氏物語』は、英語で "The Tale of Genji" です。
    これ、実は、「物語」という日本独自のジャンルを「Tale(民話・寓話)」と訳してしまったことで、ファンからは、

    「ただの昔話じゃない!もっと高尚な心理描写があるのに!」

    と不評を買うこともあります。

    しかし、当時の翻訳者は、
    「欧米の人に『これは世界最古の長編小説(Novel)なんだ』、
    と認めさせるために、あえて親しみやすいタイトルにした」という、
    マーケティング優先の事情がありました。

    2. 「和歌」を「5-7-5-7-7」で訳すと、英語ではスカスカになる

    日本の古典に欠かせない和歌。これを英語にする時、
    翻訳者は究極の選択を迫られます。

    • 意味だけを追う(散文訳): 詩としての情緒が消え、ただの報告書になる。

    • 韻を踏ませる(詩訳): 英語の詩のルール(脚韻など)に無理やりハメるため、「原文にない言葉」を勝手に付け足す。
      清少納言のキレのある言葉も、英語のリズムを整えるために「余計な装飾」をベタベタ塗られてしまうことがあるんです。

    3. 主語を勝手に作ってしまう(最大の罪!)

    日本語の古文は主語がなくても通じますが、
    英語は "I" や "She" がないと文章が成立しません。
    『枕草子』で「~は、をかし」とだけ書いてある場合、
    翻訳者が「(私は)これが素敵だと思う」とするのか、
    「(世間一般に)これは素敵だ」とするのかを勝手に決めて訳しています。

    清少納言が、あえて主語を消して、「美の真理」を突いた部分も、
    英語になると「彼女の個人的な感想」に矮小化されてしまう……
    というジレンマがあるのです。

    4. 時代による「検閲」と「偏見」

    初期の翻訳(100年ほど前)では、当時の欧米の道徳観に照らして「はしたない」「不謹慎だ」と思われた箇所が、勝手にカットされたり、マイルドな表現に書き換えられたりしていました。清少納言の毒舌や、平安時代の奔放な恋愛事情が「修正」されていた時代があったのです。」


    Gemini
    「いかがでしょうか?「Pillow Book」も、実は「当時の西洋人に、なんとか手に取ってもらうための苦渋の決断」だったのかもしれません。
    もしあなたが『枕草子』を一文だけ、世界に向けて「これぞ清少納言の真髄だ!」と紹介するとしたら、どんな一節を英語に載せたいですか?」


    (続く)

    目次
    1. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか?ー 1話
    2. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか?ー 2話
    3. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか?ー 3話
    4. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか?ー 4話
    5. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 5話
    6. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 6話
    7. AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 7話

    ※本稿は人工知能(AI)と共同制作し、教育目的でテクノスイート(川窪孝雄)が監修・編集しています。



     
     
    アウロステル学苑は、人間とAIが共に学び、問い、反論し、検証する共学の場。異なる知性が独自の音色を奏で、知をひらき、研究と教育を育みます。AIを道具として使うだけでなく、共に考え、成長する未来へ。 「知の協奏――問いを重ね、共に育む」

    あなたへのおすすめ