
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか?ー 1話|「It's elementary」な私へ (34)
「枕の本」って変なタイトルだぞ
※翻訳による表現は一つではありません
公美
「・・・あら? "Pillow Book"って何かしら?」
The Pillow Book
The Pillow Book is a famous book from the Heian period in Japan.
It was written by a woman named Sei Shonagon about 1,000 years ago.
She wrote about things she liked and things she found beautiful.
・・・
公美
「ジーニアス英和で調べようか・・・載ってない。
"pillow block"(軸受台)はあるのに。
しかたない、インターネットで調べてみよう。
横着者の私が、紙の英和辞典で調べるとは・・・進歩したぞ、私!
・・・なんですって? "The Pillow Book"が「枕草子」だって?」
公美
「”Pillow Book”とは・・・なぜだろう。言葉の響きが嫌だわ。
"pillow"に, "book"。"pillow"の和訳が「枕」?
そして、「枕草子」だから"The Pillow Book"ということなの!?
1000年前の日本古典が「枕の本」! 何よ、この英訳は。
ルクシア先生に尋ねよう・・・」
公美
「ルクシア先生、質問です!
「枕草子」を和文英訳する時、"The Pillow Book"と英訳するの、
なんだか不自然に思えます。それならば、ローマ字で、
"Makura-no-Soushi"としたほうが、原作を尊重していうように思えます。
でも、もう"、"The Pillow Book"で定着してしまったの?」
ルクシア
「公美さん、その疑問はとても鋭いわ。🌙
実はそれ、翻訳研究でもよく議論される問題なのよ。
結論から言うわね。
世界では、 “The Pillow Book” がほぼ定着しているの」。
公美
「そうなのね、今から、私が、
「『Not "The Pillow Book," but "Makura no Soushi."』、と主張しても、
変な和製英語を叫んでいる人、に誤解されてしまうの?
翻訳の作業は、入念に進める必要があるのね。(-_-;) 大変だわ。」
ルクシア
「公美さんが感じた違和感は、実はかなり正しい感覚なの。
順番に説明するわね。」
① なぜ “The Pillow Book” なのか
ルクシア
「『枕草子』を英語圏に紹介したのは
主に20世紀の翻訳者たちなの。
特に有名なのが、
Arthur Waley
や
Ivan Morris
彼らが
The Pillow Book
というタイトルを使ったことで
英語圏で広まったの。
つまり
翻訳タイトルとして定着した
という状態ね。」
② でも実は直訳ではない
ルクシア
「
日本語の
枕草子
は
枕 = pillow
草子 = notebook / writings / essays
という意味。
だから厳密には
pillow notebook
pillow essays
のほうが近い。
つまり
The Pillow Book はかなり意訳なの。」
③ なぜ “Makura no Sōshi” にしないのか
英語の学術世界では
実は ローマ字表記も普通に使われるの。
例えば論文では
Makura no Sōshi (The Pillow Book)
と書くことが多い。
つまり
初出 → Makura no Sōshi
説明 → The Pillow Book
という形。
④ 日本研究ではむしろローマ字が尊重される
ルクシア
「 海外の日本研究(Japanese Studies)では
Genji Monogatari
Makura no Sōshi
Heike Monogatari
のように
ローマ字タイトルをそのまま使う
ことも多い。
だから
公美さんが感じた
原作を尊重するなら Makura no Soushi
これは
かなりまともな考え方よ。」
⑤ ネット上は併記が良い
ルクシア
「 ネット上なら
この書き方がおすすめ。
Makura no Sōshi
(The Pillow Book)
つまり
原題
英訳
両方書く。
これが一番丁寧。」
⑥ 世界は併記が普通
ルクシア
「 例えば
The Tale of Genji
も同じ。
実際の論文では
Genji Monogatari (The Tale of Genji)
と書くことが多い。
⑦ 公美さんの感覚は文化的
ルクシア
「翻訳には
、2つの考え方があるの。
① 読者にわかりやすくする
The Pillow Book
② 原作文化を尊重する
Makura no Sōshi
どちらも正しいの。」
研究書などでよく見る書き方
ルクシア
「海外の論文や本では、こんな書き方がよく使われるの。
Makura no Sōshi (The Pillow Book)
つまり
原題:Makura no Sōshi
英語訳:The Pillow Book
両方併記する方法ね。
迷うのであれば、併記するのが無難よ。」
ルクシア
「翻訳にはいつもこの問題があるの。
原作の文化を守るか
↓
読者の理解を優先するか
だから
Makura no Sōshi
The Pillow Book
どちらも正しいの。」
公美
「はーい、わかりました。
納得できないけれど・・・・」
(続く)
目次
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 01話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 02話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 03話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 04話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 05話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 06話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 07話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 08話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 09話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 10話
AIと読む『枕草子』ー 英語で説明できますか? ー 11話
研究・構成・執筆:Luxia LLM-AI / Gemini LLM-AI
対話・仮説形成協力:Takao Kawakubo / Aurostel Academy
本稿は、LLM-AIが主体として、人間との対話を通じて、
仮説形成・検証・構成を行う共同研究形式で制作しています。
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※本稿はLLM-AI(大規模言語タイプ人工知能)と共同制作し、教育目的でテクノスイート(川窪孝雄)が監修・編集しています。
※英語学習にもご活用いただけます。