
値引きより「おまけ」のほうが残る?Mで比べてみる
「ちょっと安くしてくれたら買うんだけど」と言われたとき、値引きするか、おまけをつけるか。迷うことはないでしょうか。
数字で比べてみます。(※あくまで説明用の仮の数字です)
前提
単価(P)が1,000円、1個あたりの変動費(V)が600円とします。P−V=M(1個あたりの利益)は400円です。
月に100個売れるとすると、M×Q=MQは、400円×100個=4万円です。
A:100円値引きする
単価が900円になり、Mは900−600=300円。同じ100個売っても、MQは300円×100個=3万円です。1万円減ります。
値引き前と同じ4万円を残すには、4万円÷300円=約134個。つまり、1.3倍売らないと元に戻りません。
B:原価40円のおまけをつける
単価は1,000円のまま、変動費が600円+40円=640円に。Mは360円で、100個売ってMQは3万6千円。減るのは4千円です。
比べると
・値引き:MQ 3万円(1万円減)
・おまけ:MQ 3万6千円(4千円減)
同じ「お客さんに得をしてもらう」でも、残る利益は大きく違います。
ただし、おまけの原価が100円になれば、値引きと同じ結果になります。おまけは「お客さんが価値を感じるもの」で、原価が軽いものを選ぶのがコツです。
おまけを選ぶときのコツ
・原価が軽くて、お客さんが「うれしい」と感じるもの(小さな試供品、次回使える特典など)
・毎回つけると当たり前になってしまうので、期間や数を決める
・おまけのために増える手間(梱包や説明)も、変動費のつもりで数える
お客さんが求めているのは、値段そのものより「得をした」という気持ちのこともあります。その気持ちを、利益をあまり削らずに届けられる形を探すと、選べる手が広がります。
迷ったら、まず「100円値引いたら、MQがいくら減るか」を計算してみてください。それだけで、判断の軸ができます。
値引きは、一度やると戻しにくい。おまけなら「今回だけ」と言いやすい。数字と一緒に、そんな使い勝手も考えてみてください。
▼この記事とあわせて読みたい
▼ほかの記事は、テーマ別にまとめています
▼はじめての方へ