
利益を10万円増やすには、売上をいくら増やせばいい?
「利益を10万円増やしたい。じゃあ、売上はいくら増やせばいい?」
こう聞かれると、つい「利益率が10%だから、売上は100万円増やさなきゃ」と計算したくなります。でも、これは少し遠回りな見方かもしれません。
MとQで考える
MQ会計では、次の2段階で考えます。
・P(単価)-V(変動費)=M(1個あたりの利益)
・M × Q(個数)=MQ(会社に残る利益の総額)
たとえば、単価1,000円、変動費600円の商品なら、M=1,000-600=400円です(※あくまで説明用の仮の数字です)。
固定費はすでに払っている
家賃や人件費などの固定費は、売る個数が増えても、基本的には増えません。つまり、固定費が変わらないなら、増えたMQがそのまま利益の増え方になります。
利益を10万円増やすには、10万円 ÷ 400円 = 250個。あと250個売れば、利益が10万円増える計算です。売上でいえば、250個 × 1,000円 = 25万円の増加です。
「売上を100万円増やす」と考えると大きな壁に見えますが、「あと250個」と考えると、打ち手が見えてきます。
前提を確かめる
ただし、この計算には前提があります。固定費が増えないこと、Mが変わらないこと。値引きをして売ると、Mが小さくなるので、必要な個数は増えます。
数字は、大きな目標を「今日の行動」の大きさに直してくれる道具です。
「あと何個」が見えると、手が動く
この考え方のよいところは、会議や計画の言葉が具体的になることです。「利益を増やそう」という言葉は、人によって受け取り方がばらばらです。でも「あと250個」なら、全員が同じ景色を見られます。ひとりで経営している方なら、自分への声かけも変わります。「頑張ろう」ではなく「今週は50個」。これだけで、一日の動き方が決まりやすくなります。
たとえば今月の売上が目標に届かなかったとしても、「あと何個足りなかったか」がわかれば、来月の動き方が変わります。
あなたの商品のMは、いくらですか。まず、そこから見てみませんか。
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