
頑張りすぎても、ゆるめすぎても|弦のたとえに思うこと
仏教には、琵琶(びわ)の弦のたとえ話があると聞いたことがあります。
修行に励みすぎて疲れ果てていた弟子に、お釈迦さまが「琵琶の弦は、張りすぎると切れてしまう。ゆるすぎると良い音が出ない。ちょうどよく調えてこそ、美しい音が出る」という趣旨のことを話した、という内容です。
私はこれを、極端に偏らない「中道」の教えとして理解しています。(あくまで私の理解です)
経営者の弦
休みなく走り続ければ、いつか切れてしまいます。かといって「どうせ」とゆるめすぎれば、音が出ません。
頭ではわかっていても、いまの自分の弦が張りすぎなのか、ゆるすぎなのかは、自分では案外わからないものです。
ちょうどよさを、数字で探す
感覚だけだと、判断がぶれます。そこで、数字を目安にしてみます。
・今月、完全に休んだ日は何日あったか
・1週間の仕事時間は、どのくらいか
・その時間で、MQ(会社に残る利益の総額)はどう動いたか
数字は、張りすぎ・ゆるめすぎを教えてくれる、音叉のようなものだと思っています。
調整は、少しずつ
弦を調えるときも、ネジを大きく回すと切れてしまいます。
今週だけ会議を1つ減らす。夜のメールチェックをやめてみる。そのくらいの小さな調整で、様子を見ます。
張りすぎのサイン
朝から気が重い。小さなことで怒りっぽくなる。数字を見ても頭に入らない。こういう状態が続くときは、弦が張りすぎているのかもしれません。
反対に、先延ばしが増える、お金の確認を後回しにする、というときは、ゆるみすぎのサインかもしれません。
サインに気づけたら、それが調整するタイミングだと思います。
休むことも、仕事のうち
休むと不安になる、という人は多いと思います。でも、切れてしまってから直すより、切れる前に少しゆるめるほうが、結局は早いのかもしれません。
今日からできる、ひとつの調整
弦の調整は、大きく変えなくていい、というのが、このたとえの好きなところです。今日できる調整を、ひとつだけ選んでみます。
たとえば、いつもより30分早く切り上げる。反対に、後回しにしていた確認作業を、10分だけやる。どちらも、小さな調整です。
いまのあなたの弦は、張っていますか。それとも、ゆるんでいますか。
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