
数字を「思い込み」で見ていないか、立ち止まる
「うちはこの商品が稼ぎ頭だから」
「あのお客さんは売上が大きいから、大事なお得意さま」
経営していると、そんな"思い込み"が、いつの間にか増えていきます。
数字を見て「やっぱりね」と感じたとき、本当に数字を見ているのか、自分の思い込みを確かめているだけなのか。そんな瞬間、ありませんか。
八正道の最初は「正見」
仏教に「八正道(はっしょうどう)」という、苦しみから離れるための8つの実践があります。
その最初にあるのが「正見(しょうけん)」。ものごとを、ありのままに、正しく見ることだ、と私は理解しています。
自分の好き嫌いや決めつけを、いったん脇に置いて見る。
これ、数字を見るときにも、そのまま大事な気がします。
思い込みが入りやすい3つの場所
・「売れている」=稼いでいる、と思う(売上とMQは別もの)
・「大きなお客さん」=利益が出ている、と思う(手間や値引きを足すと違うかも)
・「忙しい」=順調、と思う(忙しさと利益も別もの)
確かめ方は、シンプルです。
気になる商品やお客さんについて、P(売値)・V(変動費)・Q(個数)を実際に書き出してみる。
P−V=M、M×Q=MQを出してみる。
思い込みと違う答えが出たら、それは「間違い」ではなく、新しい発見です。
数字は、正見の練習になる
数字は、私の気持ちに寄り添ってくれません。笑
でも、だからこそ、思い込みを外してくれる道具になります。
決める前に、数字を一度だけ見る。たったそれだけで、判断が少し変わります。
最後に決めるのは、自分の心。その心がまっすぐ見えるように、数字を使う。
「分からない」を認めるのも、正見
思い込みを外すときのコツは、「分からない」と認めることです。
・本当に稼いでいる商品は、どれ? → 分からないから、MQを出してみよう
・このお客さんは、利益が出ている? → 分からないから、書き出してみよう
「分かっているつもり」より、「分からないから見てみる」のほうが、ずっと強いと思います。
数字が苦手だと感じていた時期こそ、思い込みを外すチャンスだったのかもしれません。
あなたが最近「たぶんそうだ」と思い込んでいたことは、何ですか。
▼この記事とあわせて読みたい
▼ほかの記事は、テーマ別にまとめています
▼はじめての方へ