
ちょっとヤバいと思ったら見る3つの数字
「なんかウチの会社、ちょっとヤバいかも……」
そう感じたことがある方に、月曜に書いた「預金残高が減っていくのを見ていた頃」の私が、当時知りたかった3つの数字を残しておきます。
①預金残高の推移(金額より「方向」と「理由」)
月末の数字だけでなく、3ヶ月〜半年分を並べてください。大事なのは金額そのものより「増えているか、減り続けているか」という方向です。ただしそこで止まらず、「なぜ減っているか」まで分解してください。大きな設備投資や季節的な仕入れのように理由がはっきりしている減少なら一時的なものです。でも理由がよく分からないまま毎月じわじわ減っているなら、それは利益が出ていないか、出た利益より先にお金が出ていっているサインです。
②MQ(限界利益)が、MとQのどちらで動いているか
火曜に書いた「MQ=M(単価−変動費)×Q(個数)」を思い出してください。売上の増減だけを見ていると、MとQのどちらが原因かが分からないまま、対策を間違えます。値引きして数を稼ぎ、Mが減っているのをQで誤魔化しているだけなのか。それとも単価は保てているのに、Q自体が減っているのか。ここを分けて見るだけで、打ち手が「値上げすべきか」「集客すべきか」にはっきり分かれます。
③固定費が、MQのどれだけを占めているか(売上の何割、ではなく)
家賃、人件費、リース料のように、売れても売れなくても出ていくお金が固定費です。これを「売上の何割か」で見てしまいがちですが、本当に見るべきは「MQ(会社に残る利益の総額)の何割を固定費が食っているか」。ここが100%に近い、またはオーバーしていると、どれだけ頑張って売ってもMQがそのまま固定費に消えて、利益は残りません。逆にここに余裕があれば、多少の売上の波にも耐えられる体力があるということです。
この3つ、難しい計算は必要ありません。通帳と試算表、そしてMQの内訳があれば、今日にでも確認できます。
「ヤバいかも」を漠然とした不安のままにせず、数字にしてしまう。それだけで、次に何をすればいいかが、驚くほどはっきり見えてきます。
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