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いじめる子には、3つのタイプがある――子どもの人権を考える

    Q.高校の教員です。
    「子どもの人権」について、教職員全体で理解を深めたいです。

    その際、「希死念慮がある生徒」「いじめられる生徒、いじめる生徒」「虐待を受けている生徒」等の関わりから考えて行きたいです。
     

    A.昨夜の続きです。

    2.いじめ

    いじめられている子と関わる時に、最も大事なのは「味方を増やすこと」です。

    これらの記事を念頭に置き、誰なら

    ①スイッチャー
    ②シェルター
    ③通報者
    ④ストッパー

    になれるかということを、いじめられている子と一緒に検討します。

    いじめられている子と話し合わず、教員やカウンセラーが勝手に判断すると、①②③④にあたると思っていた人が、実はいじめる側だったということも起こり得ます。

    逆にいじめられている子が周りの子を見抜けず、①②③④だと思っている子が、実はいじめる側だったということもあります。

    そのため教員やカウンセラーは、慎重に味方探しをする必要があります。

    また、いじめる子との関わりも大事です。
    当たり前ですが、いじめる子がいなければ、いじめはありません。

    いじめる子には、

    ①正義感で人を攻撃する子
    ②妬みで「これくらい傷つけても良いだろう」と思い込む子
    ③悪意があり、いじめを楽しむ子

    などがいます。

    ①正義感で人を攻撃する子

    案外多いのがこのタイプです。
    その子から見て、相手がだらしない、空気を読めない、能力が低いなどで、相手を指導しようとして攻撃します。

    それが結果としていじめになります。
    本人は悪気がなく、むしろ「良いことをしている」と思っています。

    もともと正義感が強いので、「それはいじめだよ」と指摘されるとハッとします。

    「いや、あいつが悪いし」と納得しない場合もありますが、「相手が悪くても、君が攻撃していい理由にはならない」ということを根気強く教えて行きます。

    ②妬みで「これくらい傷つけても良いだろう」と思い込む子

    この子自身、保護者や教員から、優秀なきょうだいや友人と比較され、苦しんでいる場合があります。

    そのため、自分よりも勉強やスポーツなどができる子を見ると、不公平な気持ちになります。
    「相手は幸せだから、攻撃して、これくらい不幸になっても、ちょうどいいだろう」と思い込みます。

    SNSで有名人を誹謗中傷する人も、同じ心理です。
    「どんなに立派な人でも、攻撃されると傷つくんだ」と教えられると、本気で驚きます。

    この子の「比較される苦しみ」(自分で比較していることも多いです)が緩めば、妬みも緩みます。

    そして「立派な人も傷つくから、君が攻撃するなんてとんでもない」ということを教えて行きます。

    ③悪意があり、いじめを楽しむ子

    最も手強いです。
    綺麗事でなく、いじめを楽しむ子はいます。

    その子がいじめ以外に興味をもつのが一番良いです。
    「いじめなんてアホらしい。やめた」と思えるように、ほかの楽しいことを勧めます。

    高校の特別指導も有効です。
    「いじめで退学なんて、損だ」と思うことができれば収まります。

    その子が良心をもつようになれば良いのですが、あまり期待しないほうが良いです。

    その子が「いじめは良くない」と思うのは、将来親になり、わが子がいじめられた時です。

    3.虐待

    虐待ももちろん、子どもの人権に関わります。

    「①命を守られ成長できること」
    「②子どもにとって最もよいこと」
    「③意見を表明し参加できること」
    「④差別のないこと」

    の全てに関わります。
    虐待で最も大事なのは、子どもに「虐待されている」という自覚をもたせることです。

    明日以降に続きます。

     
     
    横浜に住む臨床心理士です。 生きやすくなる考え方をしましょう! 仕事やプライベートで気づいたことをもとに、生きやすくなる考え方を見出していきます。 サポート校勤務後、公立小、中、高校で23年間スクールカウンセラー。 元大学非常勤講師。 中3時不登校、通信制高校出身。

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