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子どもの「帰り支度」を、だんだん手放す

    Q.小4男子の母です。

    息子に毎朝「早く着替えなさい」「歯を磨きなさい」「ランドセルの準備をしなさい」と言っても、なかなかやりません。

    いつまで私が手伝えば良いのでしょうか?
     

    昨夜の続きです。

    今夜は「学校での帰り支度」についてです。
    学校には、帰りの支度が遅い子がいます。

    午後の授業が終わると、帰りの会があります。
    会が始まる前に、みんなロッカーからランドセルを持ってきて、帰りの支度をします。

    しかし毎日のことなのに、なかなかランドセルを取りに行かない子、帰りの支度が遅い子がいます。
    多少の遅さであれば、先生も周りの子も待ちますが、言われないと動かない子、支度が途中で止まる子、待たせていても急がない子がいます。

    すると先生も周りの子もイライラして、「早くー」という声がかかります。

    支度が遅いのは、なぜでしょう?
    いくつか理由が考えられます。

    1.一斉指示が通りにくい

    多くの子は、担任がクラス全体に指示を出すと、パッと動きます。
    しかし、一斉指示が通りにくい子もいます。

    その子は「あ、先生が何か言い始めたな。聞こう」と思いません。
    ほかのことに気を取られていて、名前を呼ばれたり、目が合ったりしない限り、「自分にも言われている」と思わないのです。

    だから、先生が何か言い終わると、みんなが動き始め、「あ、聞いてなかった」となります。
    みんなが動き始めたことに気づかない子もいます。

    そういう子には、どうすれば良いのでしょうか?

    やはり最初は担任がその子を理解して、全体に指示を出した後、その子の名前を呼んで、目を合わせて指示する必要があります。
    慣れてくると、全体指示の語尾でその子を見れば通るようになります。

    2.要領が良くない

    机とロッカーを何往復もしたり、一度ランドセルに入れた荷物を、また出したりする子がいます。
    要領が良くないため、支度が遅くなってしまいます。

    ・帰りの支度で、ロッカーや廊下のフックから机に持ってくるのは3点セット。①ランドセル、②体操着、③帽子
    ・ランドセルには大きい物から入れると良い

    などのルールやコツを覚えると、できるようになります。
    その子は具体→抽象→具体が難しいので、それを助けてあげます。

    3.持ち帰りの判断が難しい

    次の日に何を使うのか、曜日による違いは何か、判断が難しい子がいます。
    「金曜日セット」として、上履き、給食当番の白衣などを「週末は特別に持ち帰る物だ」と覚えさせましょう。

    4.物事の意味が分かりにくい

    金曜日セットを持ち帰る理由は、週末に家で洗うからです。
    保護者向けプリントを持ち帰る理由は、家で保護者に見せるからです。

    これらが分からないと、「さあ、持ち帰ろう」とはなりません。

    「これはなんで持ち帰るんだっけ?」

    ということを、詰問ではなく、クイズのように聞きます。
    子どもが答えられたら、「物を持ち帰る意味」が分かってきます。
     

    担任や保護者は「ここからやるのかー」と気が遠くなるかもしれません。
    しかし、子どもが分からないまま大人がやってしまうと、本人は「やってくれるからいいや」と思ってしまいます。

    最初は手がかかっても、少しずつ子どもに支度させて、大人は手伝っているフリをしましょう。
    そう、だんだん手を抜くのです。

    今が一番手がかかります。
    子どもの成長とともに楽になります。

    「まあ、子どもも失敗から学ぶよね」と構えて、ゆっくり支えて行きましょう。

     
     
    横浜に住む臨床心理士です。 生きやすくなる考え方をしましょう! 仕事やプライベートで気づいたことをもとに、生きやすくなる考え方を見出していきます。 サポート校勤務後、公立小、中、高校で23年間スクールカウンセラー。 元大学非常勤講師。 中3時不登校、通信制高校出身。

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