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⭐︎疼く小寒 1378


    ※ヘッダー画像は、大橋ちよさんに描いていただいたれれ子と岩崎さん(小説れれこいシリーズに時々登場する人物)

    「れれこい」はこちら



    正月は痛いし、小寒になっても未だ疼く。
    1週間に10日間くらい、歯茎痛のことを考えてる。
    というか、それ以外のことを考えられない。

    痛みにはまあまあ強い方。
    陣痛も出産も経験したし、骨が見えるほどの裂傷を脹脛に負ったこともあるし、膝を2箇所骨折したまま外出先から黒耳号(人力ママちゃり)で帰ったこともあるし、「大学病院の口腔外科以外では対応は無理」と言われていた埋伏智歯(歯茎に埋まってる状態の親知らず)を、ヤブ歯医者に3時間半かけて力づくで抜かれたこともある。
    歯を砕く衝撃で頭蓋骨が割れるかと思った。


    1/2(金)夜に突然、左下の歯茎が腫れて痛みだした。
    痛みが耐え難く、1/5(月)歯科の診療開始日に予約なしで診てもらえたのはいいけれど、
    やれ「今は炎症が最大になる直前」だの
    やれ「(未だ抜くかどうかは判らないけど)抜くのは炎症が治まってからでないと無理」だの
    やれ「後4日くらいは膿が出そうなので、切開(して膿を排出)するのは今じゃない」だの
    やれ「眠れなくなるくらい疼きますから」だのと散々脅された。
    歯冠を削って穴を開け膿を排出する道を作り、抗生剤•鎮痛消炎剤(と胃薬)を処方された。



    翌1/6(火)、薬に縋って初仕事を終え、帰宅。
    左下の歯茎に触れないよう、食事には四苦八苦。
    右だけで噛んでたら、何だかマズい違和感。
    力が入りすぎたのか?
    口を開けにくくて食後の歯磨きにも四苦八苦。
    糸ようじを通したら、右上の歯が欠けた。
    さっきの違和感はこれだったのか。
    左のみならず、右でも噛めなくなってしまった。

    抗生剤は服みきった。
    鎮痛消炎剤(と胃薬)もなくなったから、手持ちのロキソニン(と胃薬)を服んでいて、なくなるのは時間の問題。
    痛みも痺れも腫れも熱感も、治まるどころか日々増長。
    シフトが出てないから、歯科を予約することもできない。

    1/9(金)メンターと慕うM先生から言われた。
    「いくら痛みに強いといっても、髄膜炎の心配があるから首より上の痛みは特別なのよ」
    「上の歯茎じゃなくてよかった。
    上やったら、副鼻腔とか頬から目の辺りまで腫れるところ。
    より脳に近いしね」
    そっかぁ、これでもまだマシなんだ。



    M先生のクリニックを出て、「夕方にでも歯科で診てもらえないかなぁ」と考えていて気づく。
    あ、私の新赤い子ちゃん(赤くないiPhone)は電話をかけられるんだった‼︎
    そう、携帯電話のくせに先月までは通話ができなかった代物。



    新赤い子ちゃんの輝かしき初通話は歯科。
    できるだけどーんよりとした声で切々と訴える。
    左下の歯茎は、痛みも痺れも腫れも熱感も引かないこと。
    処方されたお薬は服みきってしまったこと。
    鎮痛剤なしではいられないこと。
    右上の歯が欠け、左でも右でも噛めなくなったこと。
    せめて右上の欠けた歯の応急処置と処方箋だけでもお願いしたいこと。
    「お待ちいただくことになりますが、15:45にお越しいただけますか?」
    ええ、ええ、行きますとも‼︎

    右上の欠けた歯は、応急処置どころかしっかりと噛めるよう修復してもらえた。
    左下の歯茎は、まだまだこれから暴発するらしい。
    抗生剤3日分を追加。
    鎮痛剤は頓用10錠……なんて足りない。
    頓用どころか、6時間空くのを待って服んでるもの。
    粘って増やしてもらって15錠。
    これが最大なんだって。

    シフトは未だ出てないけれど、シフト作成担当のI次長が「はっきり言って○曜日なんて、人は要らんねん」と言う○曜日だし、私自身今まで○曜日が勤務になったことはほとんどなかった。
    ○曜日11時をダメ元で予約。
    ドラッグストアに向かう。

    薬剤師さんから、「(鎮痛剤を)1日に4回服むことがあるんですか?」と責め気味に問われる。
    夜中に疼いて目が覚めたとき、前回服用から6時間以上経ってたら4回目を服んでた。
    「胃薬の方が問題なんですよ。
    この胃薬の服用は1日3回以内なんです。
    胃が気持ち悪くなりませんでしたか?」

    知らなかった。
    何度か処方されたことはあるけれど、今まで誰も教えてくれなかった。
    いただいた薬情にもそんなことは一言も書かれてない。
    早よ言うてよ。

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    妊娠してないし授乳してないし



    「胃薬を一緒に服むとしても、(鎮痛剤の服用は)空腹時を避けてくださいね」
    知ってるよ。
    知ってても真夜中に「薬の前に先ず何かを食べて」とはならんでしょ?
    夜中に服まなくてすむよう服用時間を調整してはいるけれど、疼きも薬の効きも想定内とはいかない。

    1/11(日)深夜にI次長からシフトが届く。
    いっつも夜中。
    夜中にLINEするとき、私ならミュートメッセージで送るんだけどな。
    早速、歯科予約日のシフトを確認。
    ……嘘でしょ、勤務やん。
    疼きとは別の涙目。

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    小寒の疼きは、粘り強く継続中。
    既に2回目の抗生剤は服みきった。
    冷え込む日も多い小寒だけど、天然カイロのお陰で、未だエアコン暖房を使わなくて大丈夫。
    冷たくかじかんだ指先も、左頬?左顎?に触れるだけ。
    ほぅら不思議、ホッカホッカに温まる。
    エコである。
    クリーンエネルギーである。
    疼くけど。
                    2026.1.12.月










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