
修正指示を出す前に確認したい5項目【記入例つき】
「もう少し目立たせてください」
修正を頼む側には、頭の中に完成形があります。でも、受け取る側にはまだ見えていません。
文字を大きくするのか。
色を変えるのか。
配置を上に動かすのか。
同じ一言から、違う修正が始まることがあります。
修正指示を書くときは、次の5項目を確認してみてください。
・場所
・現状
・変更内容
・目的
・前の合意
全部を長く書く必要はありません。相手が判断するために足りない情報を、短く足していきます。
1.場所:どの画面の、どこか
「トップのボタン」だけでは、PC版なのかスマホ版なのかも分かりません。
ページURL、表示条件、対象箇所を揃えます。
たとえば、
「トップページのスマホ表示。メイン画像のすぐ下にある『相談する』ボタン」
画面に印を付けられるなら、その画像も添えます。URLと画像があると、どの状態を見て話しているか確認できます。
2.現状:今、どうなっているか
ここでは、見えている状態と、自分の判断を分けます。
「ボタンが分かりにくい」だけだと、どこから直すかを相手に委ねることになります。
「ボタンの文言が『詳しくはこちら』になっている。相談フォームへ進むことが、文言から伝わらないと考えている」
こう書くと、現状と、気になっている理由が分かります。
アクセス解析やユーザーテストで確認していないことを、「利用者が迷っている」と決めつけないことも大切です。
3.変更内容:何を、どう変えるか
変更後の文言が決まっているなら、そのまま書きます。
「『詳しくはこちら』を『相談内容を入力する』に変更する」
位置や色を変えないなら、それも必要に応じて添えます。
まだ方法を決めていない場合は、
「文言の変更案をください。実装は案を確認してから」
と、相談と作業依頼を分けておきます。
案を出してほしいのか、決まった内容を反映してほしいのか。ここが曖昧だと、進める工程も変わります。
4.目的:何のために変えるか
「押したあとに何が起きるかを、ボタンの文言で伝えたい」
この一文があると、提案された変更が目的に合っているかを確認できます。
「もっと良くしたい」で止まったときは、
「今回この画面を見た人に、何を分かってほしいか」
まで言葉にしてみてください。
目的を書いておくと、別の案が出たときにも、見た目の好みだけで判断せずに話を進められます。
5.前の合意:以前の話と、どこが変わるか
会議では「ボタンの文言は全ページ共通」と決めていたのに、今回の指示だけ変わっている。
こうした場合は、変更してよい範囲の確認が必要です。
議事録の日付や該当箇所と一緒に、
「今回だけ変えるのか」
「共通ルールも変えるのか」
を書きます。
決まっていなければ、「未合意」と残して構いません。決定しているように見せず、誰に確認するかを添えます。
前の合意と違う修正が来たとき、どう切り出すか。相手を責めずに確認する言い方は、こちらの記事で具体例とともに整理しています。
そのまま使えるテンプレート
【場所】
ページURL:
PC/スマホなどの表示条件:
対象箇所:
【現状】
今の状態:
気になっている点:
【変更内容】
変更してほしいこと:
変更しない部分:
実装依頼/案の相談:
【目的】
この変更で伝えたいこと:
【前の合意】
参照する議事録・資料:
前の合意から変わる点:
未確認の点・確認する相手:
記入例
※以下は説明用の架空の例です。実際の案件や改善実績ではありません。
【場所】
サンプルサイトのトップページ、スマホ表示。メイン画像の下にあるボタン。
【現状】
文言は「詳しくはこちら」。リンク先は相談フォーム。移動先が文言から分かりにくいと考えている。
【変更内容】
「相談内容を入力する」に変更したい。色、サイズ、位置はそのまま。今回は実装前の確認依頼。
【目的】
ボタンを押すと、相談内容の入力画面に進むことを伝えたい。
【前の合意】
前回の議事録では、全ページのボタン文言を共通にすると決めている。トップだけ変更してよいか、担当者への確認が必要。
受け取る側から確認したいこと
指示を受けたときも、すぐに作業を始める前に確認できます。
・これは確定した変更ですか、案の相談ですか?
・同じ部品がある別ページにも反映しますか?
・PCとスマホの両方が対象ですか?
・前の合意も変更する認識で合っていますか?
・反映後は、誰が何を確認しますか?
最初から全部決まっていなくても、未確定の場所が分かれば、次に確認する相手を決められます。
画面と一緒に指示を残したいときに
このテンプレートは、普段のチャットやドキュメントにコピーして使えます。
画面への注釈にも、「何を変えるか」と一緒に「なぜ変えるか」を残しておきます。別の案が出たときや担当者が変わったときに、判断の理由まで確認できるようにするためです。
複数ページの修正をまとめるときは、画面と指示を一緒に揃えると確認しやすくなります。TOPのURLからキャプチャし、修正指示を共有する使い方はこちらにまとめました。
画面上の該当箇所に注釈を付け、リンクで共有したい場合は、PageAtlasというツールも用意しています。議事録やコンセプトと修正内容を照らし合わせるAIチェック機能もあります。AIの出力は、元の合意を人が確認するときの補助として使います。
合意した「入力は3項目」に対して、住所と部署名を必須にする修正を入れたところ、どんな警告が出たか。架空案件を使った実際の画面も紹介しています。
PageAtlasの機能・使い方
PageAtlasの機能・使い方はこちら。無料デモもあります。
この記事とテンプレートは無料です。PageAtlasのツール利用は別で、月額2,200円/社です。
機能とプランはこちらから確認できます。
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