
基本情報からどう変わる?応用情報「午前試験」の効率的な勉強法|IT未経験の文系公務員の一発合格体験【応用情報技術者試験_勉強編(午前試験)】
前回は、応用情報技術者試験(AP)の概要についてお話ししました。
これから、具体的に「どう勉強して、どう合格したのか」お話しします。
今回は応用情報の午前試験対策です。
「午前試験なら、過去問道場をひたすら解けばいいんじゃない?」
と思われる方も多いかもしれません。
もちろん、過去問演習は非常に重要です。
ただ、私が実際に勉強して感じたのは、基本情報以上に、「単語を覚える」だけではなく「仕組みを理解する」ことが重要ということでした。
今回は、私が実際に使用したテキスト、勉強スケジュール、過去問道場の活用法、そして半年間の勉強を通して感じたことを紹介します。
💡 はじめに
本記事は、私が2024年10月に基本情報技術者試験に合格し、その後約半年間学習して応用情報技術者試験に合格した経験をもとにしています。
情報処理技術者試験は、試験方式や制度が変更されています。これから受験される方は、必ず受験年度のIPA公式情報をご確認ください。
一方で、私が学習を通して感じた「IT知識を体系的に理解すること」「問題文から必要な情報を読み取ること」「知識を組み合わせて考えること」といった学習の本質は、これから受験する方にも参考になると思います。
1.まずは午前試験の基本を押さえる
2025年当時の応用情報の午前試験は、四肢択一式・全80問の試験で、合格には6割以上の正答が必要でした。
つまり、80問中48問以上が一つの目安です。
一見すると、「6割なら、そこまで難しくないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、応用情報は出題範囲が非常に広く、ネットワーク、データベース、セキュリティ、経営、マネジメントなど、さまざまな分野から出題されます。
そのため、最初からすべてを完璧に覚えようとすると、なかなか勉強が進みません。
私の場合は、
①テキストで全体像を把握する
②過去問で実際の問題に触れる
③間違えた問題を理解する
という流れで勉強しました。
なお、今後受験形式が変わったとしても、試験で問われる知識を身につけ、過去問を使って演習するという基本的な学習方法は変わらないと考えています。

2.使用したテキストは『キタミ式』
私が午前対策のベースとして使用したのは、
『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』です。
基本情報技術者試験の勉強でも『キタミ式』を使っていたため、応用情報でも同じシリーズを選びました。
一番の理由は、イラストが豊富で、IT未経験者でも理解しやすいことです。
応用情報の勉強では、どうしても専門用語が大量に出てきますが、文系出身の私でも比較的スムーズに理解することができました。
また、基本情報と重複している内容も多いため、基本情報に合格した直後であれば、内容が被っているページをとばして、時間短縮しながら読むことができます💡
3.基本情報との違い【未経験からの合格に必要なポイント】
基本情報は用語名を覚えていれば答えられる問題が多かったですが、
応用情報は同じ用語に関する問題でも仕組みを理解していないと選択肢を絞り込めない問題が増えると感じました。
例えば、
「この技術は何か?」だけではなく、
「なぜ、この技術が必要なのか?」
「どういう仕組みで動いているのか?」
「どのような場面で使うのか?」
といったところまで理解しておく必要があります。
そのため、私自身はテキストを読むときも、
「この言葉を覚えたか?」ではなく、
「人に説明できるか?」を意識するようにしました。
ここが、IT実務経験がなくとも、合格できるかどうかのポイントです💡
実務に置き換えてイメージしづらい未経験者が合格するには、勉強の過程で仕組みを理解しようとすることが最も大事です‼️
具体的な方法の一例をご紹介しますと、
私は、外で勉強することが多かったので実際に声に出すわけにはいかないですが、
理解度チェックのために頭の中で自分自身に対して一人授業の妄想をしていました(笑)
ここで頭の中でスラスラと解説できたらその知識はすでに自分のものです💡

4.午前対策のスケジュール
私の場合、応用情報の学習期間は約半年でした。
その中で、午前対策は最初に一気に土台を作り、その後は午後試験対策と並行しながら維持する方法を取りました。
① 最初の2週間:テキストを1周
まずは『キタミ式』を一通り読みました。
ここでは、すべてを完璧に覚えようとはしませんでした。
目的は、
⚫︎応用情報の出題範囲を把握する
⚫︎基本情報との重複部分を確認する
⚫︎応用情報でより深くなっている部分を知る
ことです。
細かい計算式や、最初の段階では理解しづらい部分で立ち止まりすぎないようにもしました。
「まずは1周する」
これを優先しました。
② 次の1ヶ月:過去問道場に集中
テキストを1周した後は、過去問道場を中心としたアウトプットに切り替えました。
仕事終わりのカフェや昼休みなど、スキマ時間を活用して、毎日コツコツと問題を解いていきます。
📌カフェ勉強の効果は絶大です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
③ その後:午後試験と並行
最初の1〜1.5ヶ月ほどで午前の土台を作った後は、勉強の中心を午後試験対策へ移しました。
ただし、午前対策を完全にやめたわけではありません。
スキマ時間には引き続き過去問道場を利用。
こうすることで、午後試験の勉強をしながら、午前の知識も維持するようにしました。

5.過去問道場は「解く→復習」が重要
午前対策で非常に役立ったのが、応用情報技術者試験ドットコムの過去問道場です。
分野別に問題を解いたり、間違えた問題を復習したりできるため、スキマ時間との相性が非常に良いです。
基本情報の勉強でも活用しましたが、応用情報でもかなりお世話になりました。
📌過去問道場を使った勉強方はこちらの基本情報の記事をご覧ください!
応用情報の勉強から、特に私が意識していたのは、「問題を解いて終わりにしないこと」です。
正解した問題でも、「なぜこれが正解なのか?」を確認する。
間違えた問題なら、
「なぜ間違えたのか?」
「どこを勘違いしていたのか?」
を確認する。
この繰り返しによって、単なる問題と答えの暗記から、少しずつ知識の理解へとつなげていきました。

6.演習量も、やっぱり大切
私自身、半年間の受験期間を通して最終的に解いた問題数は、
累計6,000問以上になりました。
「6,000問」と聞くと、
「そんなにやらないと合格できないの?」
と思うかもしれませんが、ここは誤解してほしくありません。
6,000問は、結果的に私自身が解いた数で、
「応用情報に合格するには6,000問解かなければならなかった」という意味ではありません!
(午前試験の合格ラインに持っていくだけなら、半分以下でも十分だったとも思っています。)
重要なのは、問題数そのものではなく、
「理解して解ける問題」を少しずつ増やしていくことだと思います。
そして、
⚫︎5分で数問
⚫︎昼休みに10〜20問
⚫︎仕事終わりに30分
⚫︎カフェでまとめて演習
といった形でも、毎日少しずつ積み重ねれば、気づけば半年後にはかなりの問題数になります。
私の場合は、こうしたスキマ時間を積み重ねた結果として、最終的に6,000問を超えていました。

7.大量に問題を解くと「問題の見え方」が変わる
大量に問題を解いていると、最初の頃とは少しずつ問題の見え方が変わってきます。
最初は、
「何を聞かれているのか分からない……」
という問題でも、似たテーマの問題を何度も解いていると、
「これは○○の仕組みについて聞いているな」
と、問題を見た段階で論点が分かるようになってきます。
さらに、
「この選択肢は、○○の仕組みと矛盾している」
と、知識を使って選択肢を消せるようにもなってきます。
これが、私にとっての「仕組みを理解する」という感覚でした💡
単語を一つずつ覚えるというより、
「バラバラだった知識が、少しずつつながっていく」
この状態になると、初めて見る問題でも、ある程度選択肢を絞り込めるようになってきます。

8.私が考える「午前試験攻略」のポイント
ここまでの内容をまとめると、私が実践した午前対策はシンプルです。
① テキストを1周する
最初から完璧に覚えようとせず、まずは全体像を把握する。
② 過去問をどんどん解く
最初は間違えて当然。
「知らないことを発見する」くらいの気持ちで問題に触れる。
③ 「なぜ?」を確認する
答えを暗記するだけではなく、
「なぜこれが正解なのか?」を考える。
④ 間違えた問題を繰り返す
一度間違えた問題を、次は解けるようにする。
⑤ スキマ時間を味方にする
まとまった勉強時間だけに頼らず、昼休みや移動時間なども活用する。
⑥ 午前対策を午後試験につなげる
午前で身につけた知識は、午後試験の問題を読み解くための土台になります。

まとめ|午前試験は「午後試験の土台」と考える
応用情報の午前試験は、6割以上の正答を目指す試験です。
ただ、私は単なる
「午前を突破するための暗記試験」と考えないほうがいいと思っています。
なぜなら、応用情報の本番は午後試験だからです。
当時の応用情報では午後試験が記述ということもあり合否にかかる比重は大きく、午前試験は足切り的な位置付けでした。
その午後試験に挑むのにIT知識やその仕組みへの理解が一定必要な中で、
この記事でお話しした午前試験の勉強がそのまま午後試験の問題を読み解くための土台になりました💡
次は、応用情報の最大の難関、午後試験の攻略法について、私自身の受験経験をもとに紹介します。