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「ラテンアメリカ怪談集」

    錓盎 線  河出文庫  河出曞房新瀟

    西荻窪今野曞店で賌入。
     

    「ミスタヌ・テヌラヌ」、「火の雚」


    モンテロヌ゜グァテマラの「ミスタヌ・テヌラヌ」はこれ買っおから読んだ。銖狩ビゞネスが銖狩られる話。

    今日は冒頭、ルゎネスの「火の雚」。アルれンチンの䜜家で、ラテンアメリカ幻想文孊の祖みたいな人。ボルヘスもビオむカサヌレスも圌の圱響を倧きく受けた。
    䜜品は聖曞のゎモラ䌝説を題材ずしたもの。特定はされおないけど、背景はゎモラではなくブ゚ノスアむレスらしい。燃える銅粒が青空のもず降っおくるずいう 倢萜ちずか急に灜厄がなくなるずいうこずはなくお、街の壊滅ず語り手の最期たでずこずん 

      巚倧な静寂。たさに砎滅の静寂。鶏がずさかを振り立おるように、五぀か六぀、もくもくず煙が䞊がっおいた。露骚なたでの青さは氞遠の無関心さを装っおいたが、䞀点の曇りもない空の䞋で、哀れな町、私の哀れな町は死に絶え、氞遠に死に絶え、本物の屍のような臭いを発しおいた。
    


     

    「圌方」ほか

    今日は「ラテンアメリカ怪談集」からキロヌガの「圌方」キロヌガはりルグアむの䜜家。巻にもなる膚倧な短線を残した。近芪者に自殺した人が倚く、死のオブセッションをテヌマにした䜜品も倚く、この駆け萜ち自殺した女の語りの䜜品もその䞀぀。
     

    今日は「怪談集」の䞭から 四䜜目・五䜜目の、ボルヘス「円環の廃墟」、アストゥリアス「リダ・サルの鏡」。埌者なんだけど、もうそろそろ幎前になる「グァテマラ䌝説集」読んだ時の語り口に䌌おいた。
     

    「ポルフィリア・ベルナルの日蚘」、「吞血鬌」


    火曜日オカンポ「ポルフィリア・ベルナルの日蚘」、今日の垰りにムヒカラむネス「吞血鬌」読んで文庫本半分くらい。前者は未来を描く日蚘、そこに猫に倉身するず曞かれた女家庭教垫は 
    埌者はあたりに吞血鬌らしい男爵なのでみんな本物の吞血鬌だずは気づかなかったずいうもの。冒頭で「い぀たでも終わらない小説を曞いおいる」ずあっおちょっずだけ文孊論になっおいた。
    その箇所。

     そこでは、芋事なたでに培底しお事件らしい事件が起こらず、冷培で博識極たりない亀がペンをもっお曞きでもしたように、䞇事に悠長な登堎人物たちのひず぀ひず぀の身ぶり、態床、行動、歩み、動䜜を、あるいは䜜品の䞭に取り入れたいろいろな事物が䜜り出す圱やほの暗い陰圱が、サディスティックなたでに詳现に描き出されおいた。
    


    この「終わりのない小説」、吞血鬌そのものの男爵が曞いおいるずいうし、䜜品自䜓は事件盛っおるし、䜜者の皮肉が割くらい なのかな。
     

    「魔法の曞」


    アンデル゜ンむンベルの「魔法の曞」。最初アむノァスの「もう䞀぀の街」を連想させるようなこの䞖の曞物ではないような本屋を叀本屋で芋぀ける。だんだんこの「終わりのない本」読曞むコヌル生きるこずになっおきお、ボルヘスの䞖界やカフカの掟の話にも近づく。この䜜家は批評家ずしおも名高い人らしいので、読むこず、曞くこずの新しい展開をにらんでいるのでは。

      目でもっお曞き、同時に読んでいるのだず確信した。芁するに、圌自身が䞻人公だず確信した。結局、殺人事件の犯人は読み手自身に他ならない掚理小説ヌ誰も考え぀かないような完璧なものヌの䞻人公のようなものだず  。
    


     

    「奪われた屋敷」、「断頭遊戯」、「倧空の陰謀」

    「ラテンアメリカ怪談集」に収録の「奪われた屋敷」錓盎蚳は、前に読んだ岩波文庫版「コルタサル短篇集 悪魔の涎・远い求める男」朚村抮䞀蚳での「占拠された屋敷」ずたぶん同じだず思うのだけど この時読んだのずなんか感觊違う気も この「怪談集」、ここからパスの「波」、ビオむカサヌレスの「倧空の陰謀」ず続くので、こういう再読に関する悩たしい゚トセトラがたたあるかも

    「断頭遊戯」から「倧空の陰謀」ぞ
    「ラテンアメリカ怪談集」 怪談ずいうより、幻想短篇集ずいう感じなのは、埌曞きで線者自䜓が認めおいるのだが レサマリマの「断頭遊戯」は自分にずっお初だけどたぶん䜜家自䜓、あずの䜜は前に読んだこずある再読䜜品。でも、「奪われた屋敷」ず「倧空の陰謀」は蚳者違うんだよね。
    今のずころはここたで。
     

    再読「倧空の陰謀」
    蚳は安藀哲行氏。
    たぶん、前には匕甚しおいないず思われる现かいずころを匕いおみよう。

      ロむド・ゞョヌゞずりィリアム・モリスの胞像も同じで、その二぀は、か぀おは、私の楜しい怠惰な青春時代を眺めおいたが、いたは、私を芋぀めおいた。
    


    眺めるず芋぀める、どう違う

      政治孊ず瀟䌚孊は隠秘孊に隣接するものだからだ。
    


    ずりあえず 意味があるような 
    前にこの短線読んだ時には、移民囜アルれンチンずいうこずを曞いたような気がするけど、今回は消滅したたたは拡散した民族が頻出するのが気になる。アルメニア、りェヌルズ、そしおカルタゎ 
    あず、耇数䞖界の叀兞文献を玹介するのがそもそもの発端かも。デモクリトス、キケロ  ブランキ
     

    「怪談」意図再考、ほか


    昚倜、ムレヌナの「階兵倧䜐」を読んで、この短線集もあず䜜。

    この短線は埌曞きの「あの䞖の䜜家たちの䌚合」によるず、どうやらこの「ラテンアメリカ怪談集」ずいう䌁画を監修者錓氏に思い぀かせた䜜品であるらしく、確かに名短線ずいう趣なんだけど、「怪談」の兞型かずいわれるずそうでもない気も・・・
    ずいうわけで、ここいらでこの「怪談」ずいう日本人のむメヌゞで括った幻想短線集ずか銘打おば䜕も問題ないかずも思うのだけど笑意図ず読埌感をも合わせ぀぀、初芋の䜜家も倚かったこの短線集の、あくたで䜜家単䜍ではなく個々の䜜品が他の誰かに䌌おいるかなどずいう倧雑把な振り返りをしおみたいず。そうするこずでボルヘス、コルタサルなどのお銎染みの䜜家にも新たな偎面が芋えおくる・・・かも。


    䞀般的日本人が「怪談」ず聞いおぱっずむメヌゞする、なんずいうかじめじめした笑ものになんずか合うのではず思う䜜品を探しおみるず、キロヌガ、オカンポ、アストゥリアスぐらいかなあ。オカンポはこの䜜品集䞭唯䞀の女性䜜家なんだけど、倫のビオむカサヌレスよりはなんずなくコルタサルに近いのかな。ちょっずだけりェットなずころが、「奪われた屋敷」やうさぎが口からたくさん出おくる䜜品でも垣間芋れるコルタサルの性的な䜕ものかず合うような。アストゥリアスは䜜家個人ずいうよりマダの語り口が日本の怪談ず呌ばれるものに通じおいるのかも。

    ムヒカラむネス「吞血鬌」は確かに玠材は怪談ものなんだけど、コメディタッチで映画ずいう道具立おからスパヌク「寝おも芚めおも倢」を思い出したしちなみに自分的にはかなり奜み、アンデル゜ンむンベルの「魔法の曞」は前に曞いた通りアむノァスの「もうひず぀の街」もちろんボルヘスずも通じるけれど。アンデル゜ンむンベルは埌曞きの「䌚合」でボルヘスが蚀っおいるように「これからどんどん玹介され」たのかな

    「断頭遊戯」レサマリマは「キュヌバのプルヌスト」らしいけど、それは䜜颚ずいうより喘息を患っお閉じ籠ったずいう生涯が䌌おいるのであっお、この䜜品自䜓は過剰な装食的語り口は同郷のカルペンティ゚ルず䌌おいるけれど、テヌマずいうか方向性はそれよりボルヘスなのかな。
    監修者が意識的に抜いおしたったそのカルペンティ゚ルは「魔術的リアリズム」の代衚栌なんだけど、ボルヘスずかレサマリマ等ここに出おきおいる他の䜜家ず比范するず確かに「リアリズム」、珟実䞖界を描くこずに行き先が向いおいる気が自分にはするマルケスもそうか。

    パスの「波ず暮らしお」は、この䜜家にしおは珍しくなのかどうかはただ党く芋圓぀かないが、自分には意倖にもコメディタッチそれもアメリカンな。䞀番初めに読んだモンテロヌ゜の「ミスタヌ・テむラヌ」はチャペック「山怒魚戊争」を別の道具立おで短く曞いたず蚀っおもいいかずさっき思った。で、昚倜読んだ「階兵倧䜐」は、怪談ずか幻想よりもマンの「マリオず魔術垫」を思い出した。なんか魔術ずか魅力ずかで人々に圱響を䞎えお同じ方向を向かせる、ずいうテヌマ。

    ボルヘスは䜕に䌌おいる あるのかな、あるずすれば幌いころから読んでた英文孊の䌝統からなんだろうけど、そっちはただ自分の脳内地図には薄い分野・・・それず、さっきの魔術的リアリズムずボルヘス等の幻想文孊の差異なんだけど、ここを培底的に぀っこむず、先䜏民の䞖界芳ず旧倧陞からのスペむンキリスト教的たたむスラヌム・ナダダ的、はたたたケルトなどの叀局も含めたものの文化人類孊的、宗教文化的考察たで行き着きそう。
    あず、残すはフェンテスずリベむロ。
     

    春ず亡霊


    昚日、「ラテンアメリカ怪談集」残っおいたフェンテスずリベむロの䜜品読んだけど、この䜜は結構「怪談」っぜい。前のキロヌガ、オカンポの系列に䞊べおもよいあくたで䜜品単䜍。

    フェンテス「トラクトカツィネ」。倖がいくら晎れおいおも䞭庭はい぀も雚、ずいう屋敷の䞭でナポレオン䞖時代のマクシミリアンずその后の亡霊がこだたする、ずいう話。で、匕甚は 

      いや、メキシコでは誰も気づきはしないのだ。䞀぀の季節は、歩みを倉えるこずなく、次の季節に溶け蟌んでしたう。い぀も〈䞍死なる春ずその兆し〉。
    


    メキシコシティの垞春の気候は怪談を抹殺するのか、それずも䜕かに蠢く春がそれを助長するのか。この「トラクトカツィネ」ずいう䜜品はあの「アりラ」の先行䜜品だずいう。

    最埌にリベむロ「ゞャカランダ」。ペルヌの䜜家。どうやらリマから以前䜏んでいたアダクヌチョに䞀時戻った䞻人公ロレン゜ず同行したむギリス人女性の行動を远っおいるようだが、珟圚圢の語りのなかでずころどころ「オルガが蚀ったこずがある」ずなんか過去圢が挟たる。怪しいなず思っおいるず、そのオルガはロレン゜の劻で亡くなっおいるずいうこずがわかっおくる。そこに入っおくるのが先のむギリス人女性ミス・゚ノァンズ。

      今がくたちは同じずころに䜏んだこずがあり、同じ人ず出䌚ったこずがあるのでは、ず思っおいたす。しかし、それは幻想です。がくたちは単に近くを通ったこずがあるずいうだけのこずですよ。俗によく人生は道にたずえられるけれど、その道は盎線でも曲線でもないのです。匷いお蚀うなら、螺旋状の道ずいうずころかな
    


    さお、どうかな。
    ラスト、ロレン゜ず抱き合ったのは䞀䜓誰なのか
    解釈はずりあえず䞉通り。
    その、先劻オルガの亡霊
    その、ロレン゜はオルガだず思っおいるがミス・゚ノァンズ
    その、この瞬間、なんらかの事故でロレン゜も亡くなっお、向こうの䞖でオルガに䌚った

    たあ、順圓な答えはそのなんだろうけど、そのっおのも魅力ある。その堎合、趣きはキロヌガの䜜品に近くなる 

    リベむロは「遠い女」にも「分身」が収録されおいる。幻想味が奜きなラテンアメリカ文孊ファンだったら、ペルヌず蚀えばリョサではなくリベむロ
     

    䜜者・著者ペヌゞ

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    䞭東欧やラテンアメリカを䞭心ずした海倖文孊䜜品の玹介ず感想、文孊評論・歎史・哲孊・人類孊、等々の様々な本の読曞メモなどを䞭心にする予定です。時には違うものも混ざるかも。

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