第6話 「SAVEは、"閉じる"ための機能だった。」|Arrows開発日記

第5話の最後で書いたように
「閉じる」と「残す」の間に、もう一つの選択肢が必要だと思うようになりました。
その答えが、SAVEでした。
でも最初から「SAVE機能を作ろう」と考えていたわけではありません。
MOVE機能を作って、仕事をタブの作業エリアへ集められるようになりました。
これで作業しやすくなった。
そう思っていたのですが、今度は別の問題が出てきました。
作業が終わっても、タブを閉じられないんです。
「あとで問い合わせが来るかもしれない。」
「また参考にするかもしれない。」
「まだ比較が終わっていない。」
そんな理由で、終わった仕事のタブがどんどん残っていきました。
だから整理できない。
結局、またタブが増えていく。
そこでふと思いました。
「閉じる前に、一時保存できればいいかも。」
そうすれば、安心してタブを閉じられる。
必要になったら、あとで開けばいい。
この考え方から生まれたのが、SAVEでした。
今では当たり前のように思えますが、この頃のSAVEは、とてもシンプルな発想でした。
「安心して閉じるために、一度残す。」
それだけです。
でも、作り始めてすぐに気付いたことがあります。
「保存する」と言っても、
どう保存すればいいのか?
URLだけ保存するなら、それはChromeのブックマークと変わりません。
第3話で書いたように、私はブックマークを219件もため込んでいました。
そして、その多くは「何のために保存したのか」を思い出せなくなっていました。
もしArrowsも同じようにURLだけ保存するなら、同じ失敗を繰り返すだけです。
そこで使いやすい一時保存場所を突き詰めて考えたのが
今のSAVE機能です。
少しだけ次回予告
次回は、「一時保存場所とは何かを考え続けた話」を書こうと思います。
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