第5話「閉じる」と「残す」の間。|Arrows開発日記

Chrome拡張「Arrows Lite」が100万ユーザーになるまでの開発記録です。
第5話 「閉じる」と「残す」の間。
前回、作業が終わったタブを右側へ移動する「MOVE」という考え方にたどり着きました。
これで少しは整理しやすくなると思ったのですが、実際に使ってみると、新しい問題が見えてきました。
右側には「終わった仕事」のタブが並びます。
でも、その中には簡単に閉じられないものがたくさんありました。
「また問い合わせが来るかもしれない。」
「来週もう一度見るかもしれない。」
「あとでこのページを参考にしたくなるかもしれない。」
そんな「かもしれない」が積み重なると、結局閉じられません。
仕事は終わっているのに、タブだけは残り続けます。
そして数日後には、
「これって、まだ使うタブだっけ?」
「もう終わった仕事だっけ?」
と、自分でも分からなくなってしまいます。
だからといって、勢いで全部閉じる勇気もありません。
もし必要になったとき、また探すのが大変だからです。
この頃、ようやく気付きました。
私が欲しかったのは、「閉じる」機能ではありませんでした。
「いつでも戻って来られる」という安心感だったんです。
閉じても、仕事は消えない。
閉じても、必要になればすぐ再開できる。
そんな仕組みがあれば、ようやく安心してタブを閉じられるのではないか。
そう考え始めたことが、後にArrowsの「SAVE」機能につながっていきます。
あの頃は、まだ名前もありませんでした。
ただ、「閉じる」と「残す」の間に、もう一つの選択肢が必要だということだけは、はっきり分かっていました。
少しだけ次回予告
次回は、その「もう一つの選択肢」が、どうして「SAVE」という形になっていったのかを書こうと思います。
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