
仕事を続ける自信をなくしている人へ|辞めると告げた私が、もう少し続けてみた話|デイサービス編③
前回は、送迎車で2回、縁石に接触してしまい、施設長に「8月末で辞めさせてください」と告げたところまででした。
この記事では、そのあとの話を書きます。
「気にしなくていいから」
施設長の返事は、こうでした。
「田中さん(仮名)、今回のことは気にしなくていいから、また頑張りましょうよ」
さきほど接触事故を報告したときとは、まったく違う対応でした。

そばで様子をうかがっていた大野(仮名)さんも、
「田中さん、俺なんか以前、マンションの駐車場でバックしてて、円柱にぶつけて車のリアがへこんで、えらいことになったこともあるのよ。そのくらい、たいしたことないよ」
と、はげましてくれました。
施設長は、
「一応、今回の話は、本部の上司に伝えておきます。」
と言いました。本部の上司とは、最初に私の面接をしてくれた方です。
その日は、それで帰りました。
翌日、本部の上司が来た
翌日、その上司の方が、私の勤務するデイサービスセンターにやって来ました。
そして、私に、
「田中さん、話は伺いました。送迎係ではなく、介護職としてがんばってみませんか。」
と言いました。

「もちろん、朝夕は送迎の仕事もありますが、ハイエースなどの車両ではなく、普通車ベースの送迎車を使っていただいてかまいません。」
せっかく就職したのだし、もう少し頑張ってみよう。
そういう気持ちになりました。
「いろいろとご迷惑をおかけして、申し訳ありません。今後とも、よろしくお願いします。」
と、お受けしました。
試用期間が終わり、月が変わった9月から、私は介護職として、同じデイサービスセンターに出勤することになりました。
介護職員の仕事は、4つの担当
私がいたデイサービスセンターでは、介護職員の仕事は、大きく分けて次の4つでした。
レクリエーション担当
入浴担当
脱衣場・誘導担当
記録係
介護の経験がない私に、最初に割り当てられたのは、レクリエーション担当でした。
主な仕事は、次のとおりです。
送迎
利用者さんへのお茶出し
バイタルチェック
体操の進行
レクリエーションの進行
利用者さんの見守り、お話し相手
有資格者の指導のもとで行う、施設内での排泄の介助など
今回も、私の指導係は、介護職員の大野さん。当時63歳の男性です。
利用者さんは、両親と同じ世代
最初は、利用者さんとのコミュニケーションのとり方も、よくわかりませんでした。
でも、人一倍コミュニケーション能力の高い大野さんの様子を見ているうちに、少しずつ慣れてきました。
よくよく考えると、利用者さんは、私の両親と同じ世代の方たちばかりです。
それに、利用者さんは、とてもいい方たちばかりでした。
いろいろとお話ししていると、こちらも楽しませてもらって、いつのまにか時間が経っていることもありました。
これで給料がもらえるなら、ありがたい、と思うようにさえなってきました。

それでも、ハードルが高かったこと
とはいっても、私にとって、バイタルチェック(体温や血圧などを測ること)や排泄の介助は、ハードルが高いものでした。
周りの看護師さんや先輩の介護士さんから、よく注意を受けていました。
「10月から正社員として」
介護職員としてデビューして、3週間ほどたったころです。
本部の上司の方が、また職場に来ました。
「田中さん、ちょっとお話ししたいことがあるのですが」
案内されたのは、入浴用の脱衣場でした。面談のときによく使われる場所で、その日の入浴はもう終わっていたので、空いていました。
「田中さんを、10月から正社員として雇用したいのですが」
私は、もともと嘱託職員として採用されていました。
そもそも介護の資格もなく、続けられるかどうかもわからなかったので、それでいいと思っていました。
なので、この話にはとても驚きました。
正社員になれば、賞与も少し上がりますし、家賃手当なども付きます。今より、収入が少し上がることになります。
生活費をかせぐために始めた仕事ではないとはいえ、やはりうれしいものです。
「お気遣いありがとうございます。これからも頑張っていきます。」
と、お受けしました。
介護職員初任者研修に申し込む
ちょうどこのころ、「介護職員初任者研修」を受けたほうがいいのではないか、と考えていました。
費用は自己負担になります。
それでも、この仕事を続けていくなら、最低限の資格はとっておいたほうがいい、という思いがありました。
さらに、この研修を受けて修了試験に合格すれば、次のステップとして、介護職員実務者研修から、介護福祉士(国家資格)へチャレンジする道も開かれる、とも思っていました。
さっそく、某大手の介護サービス会社が主催する「介護職員初任者研修」に、受講を申し込みました。
(次回につづく)

☑ 「辞めたら収入は?」のところで、考えが止まっている
☑ 「60歳過ぎても働かなきゃならない」という言葉を見るたび、不安になる
☑ 退職金や年金の制度を調べても、自分がいくらあれば暮らせるのかは分からない
ひとつでも当てはまる方へ。
私が確かめたのは、制度ではなく、自分の家計の表でした。
横に年度、縦に収入・支出・資産を並べた「ライフプラン表」です。
その作り方を、こちらに書いています。