
ルーマニア~モルドバ~沿ドニエストル共和国|#1 ブカレスト|チャウシェスクの落とし子| 2010年7月
#1 -1 ブカレスト北駅
イスタンブールからの便は朝10時ごろ到着した。旧社会主義国らしく、暗くて、辛気臭い空港だ、と思ったが、振り返ると新しいターミナルを建設中であった。


入国審査を受け、到着ロビーに行くとやっぱり辛気臭いバス、タクシー乗り場。その中に、「鉄道」と書かれた看板があり、「そうだ鉄道で市内に行こう」とそちらに向かった。
しかし、どこを見ても駅も線路もない。ほかの待つ人と一緒に少し待っていると、シャトルバス(ハイエースみたいな)のドライバーが迎えに来た。半信半疑で「駅」に向かって走り出した。

シャトルバスは15分くらい走ったか、連れてこられた駅が、これ⁈
国際空港の駅とは思えないほど、ポツンとホームがあるだけ。というかもう「空港に駅はない」としたほうがいいのではないか?
ハンガリーから来た大学教授と「失敗したね」と笑い話をするほど不便なアクセス。建設中のターミナルを見てるので、まあ近いうちに整備されるのだろうなあと思い、列車を待った。


暫くして列車が来た‼ なんと新型。列車の中もピカピカであった。


空港の駅(?)から約30分ほどで、ルーマニア最大の鉄道の拠点、ブカレスト北駅に到着する。鉄道ファンにはたまらないターミナル駅だと思う。

今晩のキシナウ行の夜行の切符を購入しようと、切符売り場に行くと、中年で小太りの女性から、「売り切れ!」と強い口調で言われる。
そんなに売れるもんやろか?と思いながらも、計画が大幅にずれてしまうので少し焦った。
あきらめずに別の切符売り場で同じものを頼んだら、普通に同じ便の切符が購入できた。めちゃくちゃだ。

大きな荷物は駅に預け、駅の外に出て、ようやくルーマニアに来たと感じることができた。ただ、このブカレスト北駅前は治安が悪いので気を付けないといけなかった。

ブカレストの駅前に廃れた公園があった。そこで実際に見たのは髪の毛の汚い、汚れた服装の女性二人。一人は裸足だった。娼婦が数人ウロウロしていたのだ。
もちろん僕にも売りに来た。英語もしゃべれないから携帯で金額を示し誘ってきた。断り続けていると値段はどんどん下がり、最終的には20ユーロという値段が出てた。
彼女らを「チャウシェスクの落とし子」というのか。

駅から先に進むと黄色いタクシーが多く待機していた。その先に年季の入ったアパートが建っていた。あれが旧社会主義国のイメージだ。

#1 -2 ニコラエ・チャウシェスク
ブカレスト北駅から国民の館まではメトロと徒歩で20分くらい。テレビで見てた時の気分を思い出す。
行政ビルとしては、アメリカのペンタゴンに次いで世界で2番目に大きいらしい。

ニコラエ・チャウシェスク大統領はこのバルコニーから国民を見下ろしてきた。目の前の統一大通りは、パリのシャンゼリゼ通りを見本に、そしてパリより数メートル幅広く作らせた。

国民の館からまっすぐ伸びた統一大通りを1.5kmほど進むと、ブカレスト最大の広場のウニarii広場がある。そこからでも国民の館は大きかった。

ウニレア・ショッピングセンターは、チャウシェスク時代の1976年に、当時「ルーマニア最大のデパート」として作られた。革命後は巨大広告掲示板になった。

再びメトロに乗り、20分くらいで革命広場に向かう。独裁政権の銃弾に倒れた多くの市民(殉教者)を追悼するための記念碑がある。

怒り狂った市民から逃げるために、チャウシェスクと妻エレナは屋上からヘリコプターで逃げたところ。
