
うまく話しているのに伝わらない。そのとき、相手を見ていますか?
研修講師、手話通訳士、ヘルパーの横山熊太郎です。
AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。
「もっとわかりやすく説明できたら」
「自分の考えを、うまく言葉にできたら」
会話がかみ合わないとき、自分の話し方を振り返る方は多いと思います。言葉を選び、順序を整え、簡潔に伝える。その工夫は、確かに大切です。
でも、説明することに集中するあまり、相手の反応を見落としていることはないでしょうか。
そんな問いを投げかけてくれるのが、今回紹介する「言語化の時代。『話し方』よりも超大事なこととは?」という記事です。
言葉以外からも、私たちは情報を受け取っています
記事の著者は、イラストレーターのヤギワタルさんです。書籍『言語化だけじゃ伝わんない』の内容をもとに、言葉だけに頼らないコミュニケーションについて紹介しています。
中心となるのは、相手の表情や振る舞いに目を向け、そこから受け取った反応に応じて伝え方を変える、という考え方です。出典:ダイヤモンド・オンライン
言葉を整えることに意識が向きやすい今だからこそ、会話の相手に注意を向ける大切さを、改めて考えさせられます。
「説明し終えた」と「伝わった」の間にあるもの
ここからは、記事をきっかけに私が考えたことです。
たとえば、スマートフォンの操作を誰かに説明する場面を想像してみます。
手順をひととおり話せば、説明した側はひと安心するかもしれません。でも、相手の指が途中で止まっていたら、まだ迷っている可能性があります。
そこで説明を先へ進めるのか、一度立ち止まるのか。その違いで、相手の理解や安心感は変わると思います。
「自分は全部話した」という区切りだけでは、会話は完結しません。相手が今どこにいるのかを確かめることまで含めて、伝えるという行為なのだと感じます。
表情に気づいたら、言葉でも確かめたいです
ただ、相手を見るときに気をつけたいこともあります。
表情やしぐさだけで、気持ちを決めつけないことです。
無表情だからといって、関心がないとは限りません。うなずいているからといって、すべて理解できているとも限りません。
気になる反応があったら、「少し説明を急ぎましたか」「ここまでで確認したいことはありますか」と尋ねてみる。こちらの受け取り方が合っているか、相手に確かめる姿勢を大切にしたいです。
相手をよく見ることは、心を読み当てるためというより、対話のきっかけを見つけるために役立つのだと思います。
書くときにも、読む人の存在を忘れない
この話は、noteや本を書くことにもつながると感じました。
文章では、目の前に読者がいるわけではありません。その場で表情を確かめることもできません。
だからこそ、「ここは初めて読む人にもわかるだろうか」「この説明で疑問に答えられているだろうか」と、読む人の立場から見直す時間が必要です。
コメントや感想をいただいたときも、自分が伝えたかったことだけにこだわらず、実際にどう受け取られたのかを知る機会にしたいと思います。
会話でも文章でも、自分の言葉を届けた先に、一人の相手がいます。
次に誰かと話すときは、説明を急ぐ前に、少し間を取ってみる。その間に相手が話せるよう、待ってみる。そんな小さな工夫から始めてみたいです。
紹介した記事:
言語化の時代。「話し方」よりも超大事なこととは?(ダイヤモンド・オンライン)
#コミュニケーション #言語化 #話し方 #伝え方 #対話 #傾聴 #人間関係 #非言語コミュニケーション #文章力 #読者目線