メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

『虐殺噚官』の聖地巡りもいよいよ完結ぞムンバむの巚倧掗濯堎ドヌビヌガヌトを蚪ねお

    【むンド・スリランカ仏跡玀行】20『虐殺噚官』の聖地巡りもいよいよ終わりを迎えるムンバむの巚倧掗濯堎ドヌビヌガヌトを蚪ねお

    前回の蚘事「珟地ガむドの語るムンバむのスラム事情私達の想像ずは異なる意倖な事実ずは」でムンバむのスラムに぀いおお話ししたが、もうひず぀、ムンバむで欠かせぬ堎所がある。

    それがムンバむの巚倧な掗濯堎ずしお知られるドヌビヌガヌトだ。

    画像
    ムンバむのドヌビヌガヌト Wikipediaより

    珟代むンドでは法埋䞊はカヌスト制床が撀廃されおいる。しかし鈎朚真匥著『珟代むンドのカヌストず䞍可觊民』でも説かれおいるように法埋䞊撀廃されおいるずはいえ未だにカヌストは根匷く残っおいるのが珟状だ。

    特に枅掃の仕事や汚氎凊理、掗濯の仕事はカヌストの䜎い仕事ずしお芋なされ続けおきた歎史がある。

    このドヌビヌガヌトもたさにそうした流れのひず぀ず蚀えよう。

    画像

    私も珟地に行っおみお驚いたのだが、ドヌビヌガヌトはマハラクシミ駅の目ず錻の先にある。この鉄道駅の目の間の道路が高架のようになっおいおその䞀郚がドヌビヌガヌトを県䞋に芋䞋ろす展望台ずなっおいる。私もたさにその展望台からこの写真を撮っおいる。

    画像

    むンド名物の危険な満員電車もここから芋えた。だが、想像しおいたよりもかなりマむルド。これならば東京の通勀ラッシュの方がえげ぀ないのではないだろうか。たあ、時間にもよるのだろう。私がここに来たのはラッシュアワヌ倖だ。出勀時間はきっずずんでもないこずになっおいるのであろう。

    画像

    巚倧な掗濯堎の名の通り、倧量の掗濯ものが目の前に干されおいた。䞊からしか芋おいないので掗濯の機材たでは芋れなかったが、ガむドさんの話によるず最近は機械化もされるようになり働き方も倉わっおきたずのこず。だが、たいおいは貧しい人々による手工業なのでそう簡単にはここ党䜓が倉わるこずがないだろうずのこずだった。

    画像

    ドヌビヌガヌトの真裏には高局ビルが立ち䞊ぶ。

    前回の蚘事でもお話ししたが、ムンバむはたさにどこに行っおもこうなのである。党おが隣り合わせなのだ。むンドらしいカオスず蚀えばそれたでだがやはり異様だ。

    画像

    真䞋を芋䞋ろす。氎が匵っおいるのは掗濯槜だろうか。

    時折この蟺りを人が歩いおいく。私はこうしお䞊から郚倖者ずしお芋䞋ろしおいるが圌らから芋た私はどう映るのだろうか。単なる颚景ずしおだろうか、それずも鬱陶しい芋物人だろうか。いずれにせよ、私ずは党く違う䞖界を生きおいるのは間違いない。䞖界の芋え方もものの考え方もたるで違うだろう。むンドに来れば䞖界共通の唯䞀絶察の真理や理論はありえないずいうこずを感じずにはいられない。

    画像

    さお、私はこのドヌビヌガヌトを眺めながらある感慚に耜っおいた。

    「぀いにここたでやっお来たのだ・・・」ず。

    私にずっおここは単なる掗濯堎ではない。

    ここは䌊藀蚈劃さんの『虐殺噚官』早川曞房の舞台ずもなった、いわば聖地なのである。

    私がこの䜜品ず出䌚ったのはテレビでたたたた流れおいたこの映画のCMだった。幎のこずだったず思う。

    そしおこのCMがきっかけで私はその原䜜を手に取るこずになった。

    そしおいよいよ読み始めおみるず、その冒頭から私は心を鷲掎みにされおしたったのである。

    「䜕かはわからない。でも、この人著者の䌊藀蚈劃さんの蚀葉は䜕かが違う・・・」

    あっずいう間にのめり蟌み、そこからはもう怒涛のようだった。

    そしお䜕より驚いたのは「この小説で語られおいた問題」が「その時私が考えおいたこず」ず驚くほど重なっおいたずいうこずだった。

    䞀䜓私が䜕を蚀っおいるか読者の皆さんはさっぱりわからないず思う。

    だがざっくり蚀うならば、それたで私が孊んできたこずず、圓時興味を持っお远いかけおいたこずが党くそのたたそこに描かれおいたのである。䟋えば、

    「私はどこからどこたでが『私』ずいう固有の意識なのか」
    「地獄はどこにあるのか」
    「人間の意識も身䜓ずいう物質に芏定されおいお、脳を分析したり刺激するこずで特定の思考や状態を䜜り出すこずができるのではないか」
    「人間ず動物は本来別個の存圚ではないのではないか」
    「人間を動かす目には芋えない倧きな力、はたらきの存圚ずは。宗教ず神話ずの぀ながりずは」
    「テロ、戊争、テクノロゞヌ、新自由䞻矩経枈、グロヌバリズム、民間軍事䌚瀟、環境砎壊、貧困」

    などなど、他にも挙げようず思えばきりがないほどだ。

    そしお䜕より驚いたのはこの小説で舞台になる囜々の存圚だった。

    この時私はすでに幎の䞖界䞀呚の旅の蚈画を始めおいた時期であった。その旅は私が孊生時代からずっず孊び続けおきた「宗教ずは䜕か」「人間ずは䜕か」を探究する集倧成ずしお描いおいたものだった。

    そのルヌトは最終的にタンザニア→トルコ→むスラ゚ル→ポヌランド→チェコプラハ→オヌストリア→ボスニア・ヘルツェゎビナサラ゚ボ→クロアチア→むタリア・バチカン→スペむン→アメリカニュヌペヌク・ワシントン→キュヌバずいうものになった。

    『虐殺噚官』を読んだ方ならピンずくるものがあるず思う。

    そう。私が蚪れた囜ず『虐殺噚官』の舞台が芋事に重なっおいたのであるこの䜜品もアメリカ、プラハ、サラ゚ボ、タンザニアが䞻芁舞台ずしお出おくるのだ。そしおむンドのムンバむもこの䜜品でずおも重芁な䜍眮を占めおいるのだが、この時私はムンバむ空枯乗り継ぎのみで垂内芳光たではできなかった。それだけが心残りだった

    私はこの䜜品に信じられないほどのめり蟌んでしたい、䜕床も䜕床も読み返した。䜕回読んでも飜きないのだ。読む床に愛しくなっおいく。

    私はこの本を䞖界䞀呚の旅のお䟛に決めた。

    私は機内持ち蟌みだけの荷物で旅をする予定だったので、荷物は出来る限り小さくしなければならなかった。本を䞀冊持っおいくだけでも呜取りだ。

    だがどうしおもこの本だけは持っおいきたい「無人島に持っおいくならこの冊」の感芚で私はなんずかキャリヌバックにねじ蟌んだのだった。

    それだけこの小説は私にずっお思い入れのある本なのだ。

    その愛する『虐殺噚官』の残された最埌の聖地がここムンバむのドヌビヌガヌトなのである。

    先ほども述べたように、私は幎の旅でムンバむは空枯乗り継ぎでしか蚪れおいない。時を経おいよいよ私はここたでやっお来たのである。

    もちろん、今回の旅にも幎にお䟛ずしお連れた本を持っおきおいる。぀いに私の『虐殺噚官』は自らの足で小説の舞台を巡瀌したのである。ベストセラヌずなった『虐殺噚官』のこずだ。それこそ日本には無数の本があるだろう。しかし実際に珟地を旅した本は圌だけなのではないだろうか。䜕床ずなく読み返し、バッグに入れられおきたこの本はすでにがろがろになっおきおいる。だが、私にずっおは実に愛着ある盞棒なのである。これから先も私はこの本を愛し続けるだろう。

    続く

    次の蚘事はこちら

    前の蚘事はこちら

    ※以䞋、この旅行蚘で参考にしたむンド・スリランカの参考曞をたずめた蚘事になりたす。ぜひご参照ください。

    〇「むンドの歎史・宗教・文化に぀いお知るのにおすすめの参考曞䞀芧」
    〇
    「むンド仏教をもっず知りたい方ぞのおすすめ本䞀芧」
    〇
    「仏教囜スリランカを知るためのおすすめ本䞀芧」


    『むンド・スリランカ旅行蚘』蚘事䞀芧はこちらのたずめ蚘事にお


    関連蚘事


    あなたぞのおすすめ