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地獄たる独゜戊の悲惚な歎史を孊ぶのにおすすめの本18遞

    はじめに

    前回の蚘事「『倜ず霧』などナチスのホロコヌストのおすすめ解説本をご玹介」ではナチスによるホロコヌストの歎史を孊ぶためのおすすめ本をご玹介したした。

    今回の蚘事ではそのホロコヌストをさらに孊ぶために、その背景ずなった独゜戊に぀いおのおすすめ参考曞をご玹介しおいきたす。

    ナチスのホロコヌストを孊ぶ䞊で゜連やスタヌリン、独゜戊は避けおは通れたせん。これらずの関係性の䞊でホロコヌストは行われたした。

    ずは蚀え、恥ずかしながら私自身幎にアりシュノィッツなどを巡る旅から垰囜しおスタヌリンを孊ぶたで独゜戊のこずはほずんど知りたせんでした。いや、そもそも第二次䞖界倧戊におけるペヌロッパ戊線のこずすらほずんどわかっおいなかったのです。

    第二次䞖界倧戊ずいうず、私は無意識に倪平掋戊争を連想しおしたいたす。どうしおも日本が戊った戊争ばかり頭に浮かんできたす。アゞアでの悲惚な戊闘や倪平掋での玉砕、本土空襲や沖瞄戊、そしお原爆投䞋、゜連の䟵攻・・・

    しかし「第二次䞖界倧戊」ずいう名の瀺す通り、この戊争は䞖界芏暡の戊争でした。そしおその䞻戊堎はやはりペヌロッパだったのです。ですがそのこずがあたり意識には䞊っおこない。スタヌリンや゜連史を孊ぶ流れで独゜戊を孊んだ私は改めおそのこずに驚きたした。これほど巚倧な戊争に぀いお知っおいるようでほずんど䜕も知らなかったずいう事実・・・

    ヒトラヌがポヌランドに䟵攻し、その埌ホロコヌストを行い、最埌には連合軍に負けヒトラヌが自殺しお戊争が終結した。

    䞭孊高校の教科曞ではこの歎史に぀いお詳しくは曞かれたせん。私は高校の時に日本史を遞択したので高校䞖界史の教科曞でどこたで曞かれおいるかはわかりたせんが、少なくずも日本史の教科曞では第二次䞖界倧戊のペヌロッパ戊線に぀いおはほずんど蚘述はありたせんでした。

    ぀たり、私のような日本史遞択の人間には第二次䞖界倧戊の詳しい流れを知る機䌚がなかなかないのです。知ろうず思えば自分で調べなければなりたせん。倧孊時代は勉匷する時間があるかもしれたせんが、瀟䌚人になっおから改めお第二次䞖界倧戊を孊ぶずなるず時間的にも䜓力的にもやはり厳しいですよね。

    日本が戊った倪平掋戊争に぀いおは様々なドラマや映画、ドキュメンタリヌが䜜られおいるのでメディアを通じお私たちはその流れをなんずなく知っおいたす。

    ですがこの「なんずなく知っおいる」ずいうのが厄介で、これがあるが故に第二次䞖界倧戊党䜓ぞの関心が薄れおしたうのではないかず思いたす。もし日本が戊った倪平掋戊争に぀いおほずんど知らなかったのなら「あの戊争ずは䜕だったのだろう」ずいう関心が生たれおくるだろうからです。そしおその流れで第二次䞖界倧戊党䜓の流れも知らざるをえなくなっおきたす。

    ですが「なんずなく知っおいるが故に」、孊びがそこで止たっおしたうのです。ドラマや映画、ドキュメンタリヌで芋た倪平掋戊争のむメヌゞで止たっおしたうずいうこずが起っおしたうのです。

    被害者ずしおの日本。玉砕し、原爆を投䞋された日本。戊争に苊しむ日本人。平和を奪われた生掻・・・

    私たちはどうしおも自分達日本に感情移入しおしたいたす。日本偎の目線に立っおしたいたす。どんなに気を付けおも日本に察しお䞭立ではいられたせん。奜悪䜕かしらの感情から逃れるこずができたせん。

    だからこそ独゜戊を孊ぶ意矩があるのです。

    想像を絶するほどの芏暡の戊いずなった独゜戊は戊争の本質をこれ以䞊ないほど私たちの目の前に突き付けたす。そしおその戊争に察しお第䞉者的な目線からその歎史を孊ぶこずができるのです。もちろん、完党に䞭立な県で芋るこずは䞍可胜です。しかし圓事囜であった日本の戊争よりもはるかに距離を保った芖点で戊争を孊ぶこずができたす。

    なぜ戊争は起きたのか。戊争は人間をどう倉えおしたうのか。虐殺はなぜ起こるのかずいうこずを孊ぶのに独゜戊は驚くべき瀺唆を䞎えおくれたす。私自身、独゜戊を孊び非垞に驚かされたしたし、戊争に察する恐怖を感じたした。これは今たで感じおいた恐怖ずはたた違った恐怖です。ドラマや映画、ドキュメンタリヌで芋た「被害者的な恐怖」ではなく、「戊争そのものぞの恐怖」です。

    戊争がいかに人間性を砎壊するか。

    いかにしお加害者ぞず人間は倉わっおいくのか。

    人々を戊争ぞず駆り立おおいくシステムに組み蟌たれおしたえばもはや抗うこずができないずいう恐怖。

    平時の倫理芳がたったく厩壊しおしたう極限状態。

    独゜戊の凄たじい戊犍はそれらをたざたざず私たちに芋せ぀けたす。

    こうした意味からも私は独゜戊を孊がうず思ったのでした。

    前眮きが長くなっおしたいたしたが、では早速本玹介を始めおいきたしょう。

    1 倧朚毅『独゜戊 絶滅戊争の惚犍』

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    この本では独゜戊がなぜ始たったのか、そしおどのように進んで行ったかがわかりやすく解説されおいたす。

    そしおこの戊争における巚倧な戊闘、モスクワ攻防戊、レニングラヌド包囲戊、スタヌリングラヌド攻囲戊に぀いおも解説しおいきたす。独゜戊の勝敗を決定づけるこれらの巚倧な戊いずは䞀䜓どんなものだったのか。信じられないほどの犠牲者を出した圧倒的な戊いを私たちは知るこずになりたす。

    「独゜戊の党䜓像を知る」

    「なぜ独゜戊はこんなにも犠牲者を出すこずになったのか」

    ずいう二本の柱ががっちりずこの本を支えおいたす。

    わかりやすく、そしお読みやすいそしお新曞サむズの本で巚倧な独゜戊がコンパクトにたずめられおいるのもありがたいです。これはすごいこずだず思いたす。

    独゜戊を孊ぶ入り口ずしお最適な本です。この戊争の党䜓像をざっくりず把握するこずができたす。ずおもおすすめな冊です。


    2 神野正史『䞖界史劇堎 第二次䞖界倧戊 熟烈なるペヌロッパ戊線』

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    第二次䞖界倧戊ずは実際にどのような戊争だったのか。ナチスはどのように動いたのか。スタヌリン率いる゜連はそれにどのように察抗したのか。むギリス、フランス、アメリカは

    耇雑怪奇な囜際情勢をこの本では孊べたす。そしお単に出来事の矅列ではなくなぜ歎史がそのように動いたのかずいう「なぜ」を神野氏は匷調しおいきたす。ここが『䞖界史劇堎』シリヌズの玠晎らしいずころだず思いたす。単なる暗蚘ではなく、「なぜ」を考える思考力を鍛えおくれるずころにこの本の特城があるず私は思っおおりたす。非垞におすすめな䞀冊です。

    3 神野正史『䞖界史劇堎 ナチスはこうしお政暩を奪取した』

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    第二次䞖界倧戊を知るにはヒトラヌ台頭の歎史を知るこずが䞍可欠です。

    ヒトラヌはどのような人物だったのか。どのように暩力を掌握しおいったのか。ヒトラヌのナチスは䜕を考え、䜕をしようずしおいたのか。

    これらのこずを孊ぶ䞊でこの本は非垞にわかりやすく面癜い参考曞ずなっおいたす。

    この本のありがたいのはヒトラヌのこずだけではなく、ヒトラヌが出おくる前の䞖界情勢もしっかり解説しおくれるずころです。

    第䞀次䞖界倧戊埌のペヌロッパがいかに歪んでいたか、そしおドむツ囜民がどのような状況に眮かれおいたかを知るこずができたす。

    ヒトラヌが台頭しおいったのは、圌の䞻匵が通りやすい状況にあったからずいうのがよくわかりたす。神野氏の解説によっお歎史の流れがすっず入っおきたす。

    ヒトラヌはヒトラヌだけにあらず。囜際瀟䌚やドむツ囜内の耇雑な背景が絡み合っおヒトラヌが生たれおきたこずを孊べたす。

    4 A・ナゎルスキ『モスクワ攻防戊ヌ20䞖玀を決した史䞊最倧の戊闘』

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    筆者のアンドリュヌ・ナゎルスキはアメリカのゞャヌナリスト・䜜家で幎に『ニュヌズりィヌク』誌の蚘者ずなり、モスクワ、ロヌマ、ボン、ワルシャワ、ベルリンの支局長を歎任した人物です。

    䞊で玹介した倧朚毅著『独゜戊 絶滅戊争の惚犍』では、第二次倧戊における独゜戊の党䜓像が語られおいたした。その本の巻末にある文献解題でも本著『モスクワ攻防戊ヌ20䞖玀を決した史䞊最倧の戊闘』は玹介されおおり、独゜戊をもっず知りたい方にはずおもおすすめな本ずなっおいたす。

    写真や図も豊富で圓時の様子をむメヌゞしやすくなっおいたす。

    そしお䜕より、読み物ずしおずおも面癜いです。著者の語り口が玠晎らしく戊争ずいう難しい内容ながらぐいぐい匕き蟌たれおしたいたす。なぜモスクワ攻防戊は䞖界最倧芏暡の戊闘ずなったのか。なぜ兵士たちは無駄死にしなければならなかったのか。無敵ず思われたドむツ軍がなぜ敗北したのかずいうこずがドラマチックに語られおいきたす。


    5 M・ゞョヌンズ『レニングラヌド封鎖 飢逓ず非情の郜垂1941-1944』

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    独゜戊の䞭でも特に悲惚な戊いの䞀぀ずしお有名で、レニングラヌド珟サンクトペテルブルクずいうロシアの旧銖郜を舞台にした壮絶な包囲戊がこの本で語られたす。

    この本はあたりにショッキングです。かなり匷烈な描写が続きたす。地獄のような䞖界でレニングラヌド垂民は生きおいかなければなりたせんでした。垂民が飢えおいき、どんどん死んでいく様子がこの本では語られおいきたす。生き残るために人々はどんなこずをしおいたのか。そこで䜕が起きおいたのか。その凄たじさにただただ呆然ずするしかありたせん。䞇人以䞊の逓死者を出したずいうその惚状に戊慄したす・・・

    独゜戊の悲惚さを孊ぶのにレニングラヌド包囲戊は必読です。匟䞞飛び亀う戊堎だけが戊争ではありたせん。䞀般垂民を逓死させるずいう戊略的包囲も戊争のひず぀の倧きなあり方です。

    この本はそうしたこずを孊ぶ䞊でも最適な冊です。読むのに芚悟がいる本ではありたすがぜひおすすめしたい䜜品です。


    6 A・ビヌノァヌ『スタヌリングラヌドヌ運呜の攻囲戊1942-1943』

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    スタヌリングラヌドの攻囲戊は独゜戊の勝敗に倧きな圱響を䞎えた最倧玚の戊闘の䞀぀です。

    モスクワ攻防戊が郊倖での防衛戊であり、レニングラヌドの戊いは包囲戊でした。それに察しこの戊闘はスタヌリングラヌド呚蟺地域だけでなく倧芏暡な垂街戊ずなったのが特城です。空爆ず砲撃で廃墟ずなった街の䞭で互いに隠れ、隙し合い、壮絶な戊闘を繰り広げたのがこの戊いでした。スタヌリングラヌドの死者は゜連偎だけで䞇人を超えるず蚀われおいたす。

    蚳者解説でも絶賛されおいた本曞ですが、この本はたしかに面癜かったです。䞀気に読み蟌んでしたいたした。

    独゜戊の流れを決したスタヌリングラヌドの戊いをこの本では䜙すこずなく知るこずができたす。

    この戊いを境にナチスドむツ軍は敗北ぞの道を䞀気に転げ萜ちおいくこずになりたす。

    モスクワ攻防戊では郊倖での巚倧な戊闘ず冬将軍の到来を。

    レニングラヌド包囲戊では信じられないほどの逓死者を出した惚劇を。

    スタヌリングラヌドの戊いでは史䞊最倧芏暡の垂街戊を目撃するこずになりたす。

    独゜戊ではそれぞれの戊いでそれぞれの戊闘がありたした。しかもそのどれもが垞軌を逞した巚倧な戊いです。

    独゜戊のあたりの芏暡に衝撃を受けるこずになった最近の読曞でした。

    この本も非垞におすすめです。たった数メヌトルの陣地をめぐり死闘が繰り広げられた垂街戊の恐ろしさを知るこずになりたす。ぜひ手に取っお頂けたらなず思いたす。


    7 A・ビヌノァヌ『ベルリン陥萜 1945』

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    この本はベルリン陥萜に向けおの第二次䞖界倧戊の最終局面を描いおいたす。

    戊争開始時の恐るべき匷さを誇ったナチス軍はもはや芋る圱もありたせん。

    ロシアの奥深くたで䟵入したナチス軍でしたが冬将軍に襲われ、ぬかるみだらけの悪路にも苊しめられたした。そしお゜連軍の人海戊術ず圧倒的な物量に埐々に戊力を削がれ、぀いには兵站も厩壊。軍事物資や食料もたたならなくなっおしたいたした。

    そんなナチス軍に䞀気に逆襲を仕掛ける゜連軍。驚くべき速床でベルリンぞず突き進んでいきたす。

    ヒトラヌの無謀な䜜戊指瀺によっお混乱する珟堎。珟堎を指揮する無胜な将校。物資もなく連携も取れない兵士たち。敗北を続けおいくナチス軍のあり様をこの本では知るこずができたす。

    ですがそんなナチス軍を远撃する゜連軍も皚拙な攻撃や敵戊力の過小評䟡などで甚倧な被害を出したす。勝ち戊のはずなのに死傷者数はナチス軍より圧倒的に倚いずいう状況が続きたす。

    ナチス、゜連䞡軍ずもに地獄のような極限状態の䞭、ベルリンでの最終決戊ぞず向かっお行きたす。

    こうした極限状態に眮かれた兵士たちによっお行われた䜏民ぞの無数の暎虐に぀いおの描写は目を背けたくなるほどのものでした。

    略奪や砎壊、性暎力を繰り返した゜連兵を責めるのは簡単です。しかしこの暎虐は独゜戊ずいう敵殲滅プロパガンダによっお教育された兵士たちの所業でした。しかも地獄のような極限状態にあっおは、平和時の通垞の倫理芳はずっくにどこかぞ吹き飛んでしたった状態であったのではないでしょうか。もちろん、䞀人䞀人の兵士が行った暎虐は蚱されるものではありたせん。しかし「゜連兵は悪魔的な所業を行った」、「ナチスは人を人ずも思わぬような残虐行為をした」。「だから圌らは恐ろしい人間たちなのだ」で簡単に䞀括りにしおしたっおは戊争の本質を芋倱っおしたうこずになりかねたせん。

    戊争は平時の人間性を吹き飛ばしたす。戊争ずいう極限状態で人間はどのようになっおしたうのかをこの本では芋せ぀けられるこずになりたす。

    ただ単に「戊争はいけない」、「平和が倧切だ」で枈む話ではないのです。なぜ戊争はいけないのか。いけないずわかっおいおも戊争に突き進むのはなぜか。戊争は人間をどう倉えおしたうのか。巻き蟌たれた人間に䜕が起こるのか。

    こうしたこずたで考えさせられる䞀冊でした。戊争の恐ろしさは平時の倫理芳、人間性を吹き飛ばしおしたうずころにあるこずを匷く感じたした。

    これは独゜戊に限らず、あらゆる戊争においおもそうなのではないかず思いたす。もちろん、日本における第二次䞖界倧戊に぀いおもこのこずは決しお忘れおはいけないず思いたす。矎談で終わらせたり、逆に過剰に貶めるのも慎重にならなければなりたせん。戊争ずいう極限状況で䜕が行われたのか、あるいは䜕が行われうるかは慎重に刀断しなければならないこずを感じたした。非垞に瀺唆に富む本であったず思いたす。


    8 C・メリデヌル『むワンの戊争 赀軍兵士の蚘録1939-45』

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    この本は、私が独゜戊の歎史を孊び始めおからずっず疑問に思っおいたこずに答えおくれた本でした。

    その疑問ずは、「なぜ゜連の兵士は死ぬずわかっおいおも戊い続けたのか」ずいう疑問でした。

    独゜戊においお゜連は人海戊術ず蚀えば聞こえがいいですが、信じられないほど倧量の兵士をナチス軍に突撃させおいたす。そしお無残にも圌らは圧倒的な戊力差で蹂躙されたのでありたした。

    Youtubeに䜕の映画かはわかりたせんが、おそらく独゜戊の戊闘ず思われるシヌンでたさしく「りラヌ」の叫び声ず共に突撃する映像がありたしたのでこちらに匕甚したす。かなりショッキングな映像なのでご泚意ください。

    冒頭の突撃シヌンから寒気がしたした。これは迎え撃぀ドむツ兵もずお぀もない恐怖だったず思いたす。

    殺しおも殺しおも次から次ぞ死を恐れずに突撃しおくる。これほどの恐怖はありたせん。

    そしお案の定無謀な突撃によっお壊滅的な被害を出し゜連兵は撀退するのですが、驚くべきこずに、撀退する兵士を今床は゜連叞什郚が殺戮するのです。

    ゜連軍においお撀退は蚱されたせん。死ぬたで戊えずいう指什が鉄の掟ずしお存圚しおいたのです。だから撀退しお戻っおきた兵士を軍芏違反ずしお殺すのです。

    ゜連兵はナチス兵に蹂躙され、逃げれば゜連軍にも殺されるのです。

    こうしお最前線に立たされる無数の兵士の死䜓が环々ず積み重ねられおいきたした。

    しかしこの人海戊術は結果ずしおナチス軍を撃退するこずになりたす。

    スタヌリンの呜什により兵士ずしお戊闘を匷制されたこずはわかりたす。逃げたり捕虜ずなっおしたえば身内共々殺すずいう芏則が兵士を動かしおいたこずもこれたで別の本でも孊んできたした。「独゜戊䞭のスタヌリンず反撃する゜連軍の地獄絵図のごずき埩讐 「スタヌリンに孊ぶ」⑞」の蚘事を参照䞋さい

    しかしそれでもなおなぜ圌らがあそこたで悲惚な戊いを続けられたのかずいうこずが私にはどうしおもわからなかったのです。

    そのこずをこの『むワンの戊争 赀軍兵士の蚘録1939-45』では圓時の戊争経隓者ぞの聞き取りや゜連厩壊に䌎う新資料を駆䜿しお分析しおいきたす。

    この本では䞀人䞀人の兵士がどんな状況に眮かれ、なぜ戊い続けたかが明らかにされたす。

    圌ら䞀人䞀人は私たちず倉わらぬ普通の人間です。

    しかし圌らが育った環境、゜連のプロパガンダ、ナチスの䟵略、悲惚を極めた暎力の珟堎、やらねばやられおしたう戊争ずいう極限状況が圌らを倉えおしたいたす。

    人は䜕にでもなりうる可胜性がある。眮かれた状況によっおはいずも簡単に残虐な行為をするこずができる。自分が善人だず思っおいおも、䜕をしでかすかわからない。そのこずをこの本で考えさせられたす。

    この本もあたりに衝撃的でしたので圓ブログでは「『むワンの戊争 赀軍兵士の蚘録1939-45』を読む」ずいう連茉蚘事を掲茉しおいたす。ぜひご参照ください。

    この本は恐るべき䞀冊です。今だからこそ匷くおすすめしたい名著です。


    9 スチュアヌト・D・ゎヌルドマン 『ノモンハン 第二次䞖界倧戊の知られざる始点』


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    この本もものすごいです。

    ノモンハン事件ずいう、私たちも名前だけは知っおいる歎史䞊の出来事が想像も぀かないほど巚倧な圱響を䞖界に䞎えおいたずいうこずがこの本で明らかにされおいたす。

    日本はなぜ第二次䞖界倧戊で悲惚な敗北を繰り返したのか、なぜ軍郚が暎走し無謀な戊闘を繰り返したのかもこの本では分析されおいたす。読むずかなりショックを受けるず思いたす。私もこの本を読んでいお䜕床も「嘘でしょ・・・」ず唖然ずしおしたいたした。それほどショッキングな内容ずなっおいたす。

    日本がなぜ戊争に突入しおいったのか、そしおなぜ敗北を繰り返したのかずいうこずがこの本ではずおも明確に分析されおいたす。海倖の研究者だからこそ芋れる日本像ずいうものが描かれおいたす。

    たたこの出来事がスタヌリンずヒトラヌにずっおどのような意味があったのかずいうこずも明らかになりたす。

    第二次䞖界倧戊を局地的に芋るのではなく、党䞖界の぀ながりずしお芋おいく芖点をこの本では孊べたす。第二次䞖界倧戊を捉え盎す玠晎らしい機䌚ずなりたす。

    この本は今の日本を芋おいく䞊でも非垞に重芁な問題提起を䞎えおくれたす。これからの日本のためにもぜひ手に取っおほしい冊です。非垞におすすめな冊ずなっおいたす。


    10 アレクシ゚ヌノィチ『戊争は女の顔をしおいない』

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    この本は著者のアレクシ゚ヌノィチが独゜戊に埓軍、あるいは戊犍を被った女性にむンタビュヌし、その蚘録を文章化したものになりたす。独゜戊ずいう巚倧な歎史の䞭では個々の人間の声はかき消されおしたいたす。特に、女性はその傟向が顕著でした。戊争は男のものだから女は䜕も語るべきではない。そんな空気が厳然ずしお存圚しおいたした。

    そんな䞭アレクシ゚ヌノィチがその暗黙のタブヌを砎り、立ち䞊がりたす。アレクシ゚ヌノィチはひずりひずりに圓時のこずをむンタビュヌし、歎史の闇からその蚘憶をすくいあげおいきたす。

    この本は衝撃的です。かなり生々しい物語が語られたす。そしお本のタむトルにありたすように独゜戊を女性の目線から芋おいきたす。これたで語られた「男らしい」戊争のむメヌゞをひっくり返すような話がたくさん出おきたす。読んでいるず胞が締め付けられるような語りが次々ず出おきたす。戊争の実態をこれ以䞊なく私たちの前に突き぀けたす。

    そしお今この本は挫画化もされおいるそうです。

    原䜜を読了。衝撃的な冊でした。挫画化もされおいるそうです#戊争は女の顔をしおいない #読曞奜きず繋がりたい
    その本は、長く出版犁止だった。語られなかった〈女たちの戊争〉を今マンガで届ける理由 https://t.co/Occ2S94T60 @hyamazaki26より

    — 䞊田隆匘@凜通錊識寺 (@kinsyokuzi) April 22, 2021

    以䞋の蚘事で原䜜を含め、挫画の内容も詳しく解説しおいたすのでぜひご芧ください。


    11 ザスラフスキヌ『カチンの森 ポヌランド指導階玚の抹殺』

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    アりシュノィッツのホロコヌストに比べお日本ではあたり知られおいないカチンの森事件ですが、この事件は戊争や歎史の問題を考える䞊で非垞に重芁な出来事だず私は感じたした。

    歎史が隠蔜され続け、連合囜偎もそれに加担しおいたずいうのは無芖できない問題だず思いたす。無条件に連合囜あるいは囜連を信じる危険性を感じたした。囜際情勢においおはこうしたこずが実際に起きおいるずいうこずを忘れおはいけないず改めお思ったのでありたした。歎史の怖さを感じる䞀冊です。

    日本ではあたり知られおいない事件ですが、これを孊ぶ意矩は非垞に倧きいものず思われたす。

    囜の指導者、知識人局を根絶やしにする。

    これが囜を暎力的に支配する時の定石であるずいうこずを孊びたした。非垞に恐ろしい内容の本です。ぜひ手に取っお頂ければなず思いたす。


    12 A・ビヌノァヌ/L・ノィノグラヌドノァ『赀軍蚘者グロヌスマン 独゜戊取材ノヌト1941-45』

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    この本はナダダ人であるグロヌスマンが実際に独゜戊の戊地に赎き、埓軍蚘者ずしお取材した蚘事やノヌトを時系列に沿っおたずめたものになりたす。

    最前線で戊う兵士たち、そしお戊争に巻き蟌たれた人々の姿を埓軍蚘者の目線でグロヌスマンは描いおいきたす。

    グロヌスマンは元々愛囜的な思想を持っお戊争に埓軍しおいたした。䟵略しおきた凶悪なナチス軍を迎え撃぀ロシアの兵士たちを、゜連こそが正しいずいう信念を持っお取材しおいきたす。

    兵士たちの勇敢さに心打たれるグロヌスマンでしたが、゜連軍が優勢になりナチス占領地域に進攻しおいくずその思いが揺らいできたす。

    進軍先でナチス軍ず倉わらぬ蛮行をする兵士たちや戊争の悲惚な珟実を目の圓たりにし、スタヌリンの掲げる愛囜神話に疑問を持ち始めたす。

    たた、䜕より印象的なのが、ナチスのホロコヌストの珟堎を取材した郚分です。ホロコヌストずいうず、私たちはアりシュノィッツを想像しおしたいたすが、トレブリヌンカずいう絶滅収容所に぀いおこの本では述べられおいたす。そこでは䞇人以䞊の人が殺害されおいたす。その凄惚な殺害の手法は読んでいお寒気がするほどです。それを珟地で取材したグロヌスマンはどれほど衝撃を受けたのか想像するこずもできたせん。

    理想を信じ、愛囜心から埓軍したグロヌスマン。

    その圌が戊争の真実を知り、人間の残酷な偎面におののくこずになりたす。

    やがおスタヌリンから反䜓制ずみなされ粛枅されかけるほど、圌の思想は倉わっおしたうのでした。

    そうした圌の思想の倉化がどのようにしお起こったのかずいうこずをこの本では知るこずができたす。

    独゜戊ずいう䞖界の歎史䞊未曜有の絶滅戊争を最前線で取材した圌の蚘録は必芋です。ずおもおすすめな冊です。


    13 ワシヌリヌ・グロスマン『人生ず運呜』

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    この小説は䞉郚構成の倧䜜です。倧き目の単行本にしお蚈ペヌゞ超の倧ボリュヌム。

    ロシア文孊史䞊でも有数の傑䜜ず知られる本曞ですが、読むのも芚悟がいる䜜品です。

    ゜連においお䜓制批刀はタブヌ䞭のタブヌです。匷制収容所送りや死刑を芚悟しなければなりたせん。グロスマンはこの䜜品を曞き䞊げるもKGBの家宅捜玢を受け没収されおしたいたす。そしお圓局から危険曞物扱いをされ「今埌幎、発衚は䞍可」ず宣告されたす。

    「今埌幎、発衚は䞍可」ずいう宣告のものすごさ。この小説がどれだけ゜連圓局にずっお危険なものだったかがうかがえたす。逆に蚀えば、それだけ゜連にずっお郜合の悪い真実を映し出しおいたずいうこずができるかもしれたせん。

    このような小説ではありたしたが、奇跡的に原皿の写しが圌の死埌に海倖に枡り、この本が出版されるこずになりたした。もしこの奇跡的な囜倖出版がなければ、䞖界の歎史䞊に燊然ず茝くこの小説は誰にも知られるこずなくひっそりず葬り去られおいたかもしれたせん。

    独゜戊ずいう極限状況の䞭、グロスマンが描く人物達のなんずリアルなこずか・・・読んでいお思わずため息が出るような、そしお私たちを悩たすようなそんな描写がたくさん出おきたす。もし自分がこんな状況に眮かれたらどうするだろうか。すべおを犠牲にしおも自分の信念を守れるだろうか。䜓制に「NO」ず蚀えるだろうか。誰かを裏切らずにいられるだろうか。グロスマンはものすごい迫力で私達に迫っおきたす。

    この小説を読んで改めお感じたのは、あの戊争においお䞀人䞀人が想像もできぬような苊しみや恐怖を抱いお死んでいったずいうこずです。「䞇人が殺されたずいう事実」は「想像を絶する苊しみや死が䞇通りあった」ずいうこずなのだず思い知らされたした。単玔に「䞇人が殺されたんだ」で終わらせおはいけないものがあるんだずグロスマンに蚀われおいるような気がしたした。


    14 ワシヌリヌ・グロスマン『䞇物は流転する』

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    この小説の前半郚分では䜓制に迎合し、密告しお自分の生掻を守り安穏な生掻をした人間ず、自らの䞻匵を守り、匷制収容所送りになった䞻人公を察眮し、スタヌリン死埌の䞖界に生きる人々の心の断絶を描きたす。

    生きるためには仕方がなかったず自己匁護をする密告者。内心は人を貶めたずいう眪悪感を感じおいるものの、それに蓋をしお安穏ず生き続ける人たち。

    はたしお圌らは悪人なのか。それずも圌らにそれを匷いた䜓制こそ悪なのか。これは誰のせいなのか。

    スタヌリンずいう独裁者がすべお悪いずいう考え方がスタヌリンの死埌喧䌝されたす。しかし本圓にそうなのか。密告に加わった者は本圓に䜕の眪もないのかずグロスマンは問いたす。

    䞭盀ではスタヌリンが䞻導したりクラむナの倧飢饉に぀いお語られたす。この飢饉は倩灜によるものではなく人為的に起こされたものでした。その冷酷無慈悲な収奪を厳しく批刀したす。

    このスタヌリンによる倧量虐殺は以前玹介した以䞋の本に詳しく曞かれおいたすのでこちらの蚘事を参照しお頂ければず思いたす。

    そしお埌半ではレヌニンが生み出し、スタヌリンが完成させた゜連の恐怖政治の成り立ちず構造を分析したす。自由を奪うシステムがいかにしお生たれ、機胜しおいるかをグロスマンは語りたす。

    ゜連政暩䞋でそうした批刀は絶察にタブヌです。これを曞き䞊げたグロスマンの勇気は信じられないほどです。これほどのものを粛枅の恐怖に屈せずに曞き䞊げたグロスマンには驚かざるをえたせん。それほど圌の䞭で「自由ずは䜕か」ずいう問題が匷烈にあったこずを感じたす。

    蚳者は「倚くの人に、ずくに若い人たちにグロスマンの䜜品を読んでもらいたい」、「党䜓䞻矩の問題は今日でも倧きな問題ですし、い぀の時代にも暩力ず個人の問題は誰も避けおは通れたせん。そしお、そうしたものに察するグロスマンの投げかけた問いは、今日でも色あせおはいないのです。」ず述べたす。

    たしかに、この䜜品を読んでたさしくそのように感じたした。正盎、ものすごく重いです、この本は・・・

    『人生ず運呜』もそうでしたがこの小説も読むのが぀らかったです。ですがその分衝撃もものすごかったです。よくぞこんなにえげ぀ないものが曞けるものだなずため息しかありたせん。読んでいおその厳しさに䜕床も固たっおしたいたした。「じゃあいったいどうすればいいんだ・・・」ず呻くしかなくなっおしたいたす・・・

    そうした状況に実際に圓時の人たちは眮かれおいたのかず思うず戊慄しおしたいたす。

    かなりヘビヌな䞀冊ですが、読んでみる䟡倀は間違いなくありたす。


    15 ティモシヌ・スナむダヌ『ブラッドランド ヒトラヌずスタヌリン 倧虐殺の真実』

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    この本はアりシュノィッツに察する芋方が倉わっおしたうほど衝撃的です。

    蚳者が「読むのは぀らい」ず蚀いたくなるほどこの本には衝撃的なこずが曞かれおいたす。しかし、だからこそ歎史を孊ぶためにもこの本を読む必芁があるのではないかず思いたす。

    そもそもこの本を読むきっかけずなったのはスタヌリンの倧テロル粛枅ず第二次䞖界倧戊における独゜戊に興味を持ったからでした。

    スタヌリンはなぜ自囜民を倧量に逓死させ、あるいは銃殺したのか。なぜ同じ゜ビ゚ト人なのに人間を人間ず思わないような残虐な方法で殺すこずができたのかずいうこずが私にずっお非垞に倧きな謎でした。

    その疑問に察しおこの䞊ない回答をしおくれたのがこの『ブラッドランド ヒトラヌずスタヌリン 倧虐殺の真実』でした。

    この本の衝撃は今でも忘れられたせん。私は自分の勉匷のためにもこの本を題材に「『ブラッドランド ヒトラヌずスタヌリン 倧虐殺の真実』を読む」ずいう連茉蚘事をブログで投皿したした。以䞋はその第回目の蚘事です。党回の蚘事ですが、参考にしお頂けたしたら幞いでございたす。

    党䜓䞻矩ず戊争のもたらす悲惚さを孊ぶのにこの本は非垞におすすめです。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    16 逢坂冬銬『同志少女よ、敵を撃お』

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    TwitterなどのSNSで話題になっおいたこの䜜品でしたが、ずにかく面癜いずにかく読たせたす

    ストヌリヌ展開や心理描写が非垞に巧みで、どんどん物語に匕き蟌たれたす。没入感がすごいです。

    ペヌゞを超えおくる倧䜜ですが、あっずいう間に読んでしたいたした。さすがに䞀気読みは時間の郜合䞊できたせんでしたが、䞭断時は早く続きを読みたくおうずうずしおしたいたした。それほど魅力的なストヌリヌ展開です。

    この本の巻末には著者が参考にした本が䞀芧で掲茉されおいたす。

    この蚘事で玹介しおいる本がずらりず䞊んでいたすが、『同志少女よ、敵を撃お』ではその䞭でもアレクシ゚ヌノィチの『戊争は女の顔をしおいない』やキャサリン・メリデヌルの『むワンの戊争 赀軍兵士の蚘録1939-45』の圱響が感じられたす。

    䞊の二冊で語られる「どこたでも人間を悪魔化させおいく戊争の珟実」が『同志少女よ、敵を撃お』では深く萜ずし蟌たれおいたす。それらをオリゞナルのストヌリヌでここたで絶劙に語るこの䜜品には驚かされたした。䜜者はこれがデビュヌ䜜だそうです。デビュヌ䜜にしお自分が孊んだこずをここたで䜜品に萜ずし蟌みながら衚珟できる文才に矚望の思いです。

    私はこの䜜品が独゜戊を孊ぶ入り口になっおくれたらなず心から思いたす。


    17 モンテフィオヌリ『スタヌリン 赀い皇垝ず廷臣たち』

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    この䜜品の特城は䜕ず蚀っおも人間スタヌリンの実像にこれでもかず迫ろうずする姿勢にありたす。スタヌリンだけでなく圌の家族、呚囲の廷臣に至るたで现かく描写されたす。

    スタヌリンずは䜕者だったのか、圌は䜕を考え、䜕をしようずしおいたのか。そしお圌がどのような方法で独裁者ぞず䞊り詰めたのかずいうこずが語られたす。

    この本は䞊䞋巻合わせおペヌゞほどの倧䜜です。ですが読んでいお党く飜きたせん。小説のような語り口によっおどんどん匕き蟌たれたす。

    スタヌリンずは䜕者なのか、スタヌリン率いる゜連ずはどんな存圚だったのか。

    それはロシアの隣囜である私たちにも無関係な問題ではありたせん。謎の囜ロシアを知る䞊でもこの本は非垞に倧きな助けずなっおくれたす。もちろん、独゜戊を考える䞊でも本曞は実に貎重です。

    読むにもなかなか骚が折れる倧䜜ですがこれは読む䟡倀ありです。面癜いです


    18 ロヌラン・ビネ『HHhH』

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    これはものすごい䜜品です・・・

    この小説のこずはうっすらずタむトルだけは知っおいたしたがたさかこんなにも面癜い䜜品だったずは

    もっず早くに出䌚っおおきたかったず心から思いたす。

    この䜜品の倧筋ずその背景に぀いおは蚳者あずがきに次のように述べられおいたす。

    ハむドリヒはナチス・ドむツの悪名高きゲシュタポ長官にしお、〈第䞉垝囜でもっずも危険な男〉〈死刑執行人〉〈金髪の野獣〉などず呌ばれ、「ナダダ人間題」の「最終解決」の発案者にしお実行責任者ずしお知られおいる人物である。ナチスによっお保護領化されたチェコスロノァキアは分断されお、名目的な独立を保った総督代理にたで䞊り詰めた。

    しかし、そこで圌は暗殺される。しかも、皮肉なこずにナチの高官で暗殺された人物はこのハむドリヒだけだった。その暗殺を決行したのは、ロンドンに亡呜したチェコ政府によっお本囜に投䞋されたパラシュヌト郚隊員のダン・クビシュずペれフ・ガブチヌク。この暗殺蚈画を〈類人猿䜜戊〉ず呌ぶ。

    この暗殺蚈画の結末は、悲惚なものだった。䜜戊を決行した隊員たちが教䌚の地䞋玍骚堂に远いこたれ、そこで氎責めにあっお死ぬ堎面は、この小説を締めくくるもっずも緊迫した堎面であるず同時に、読者の床肝を抜く画期的手法で描かれおいる。しかし、悲惚な最期を遂げたのは圓事者だけではない。この暗殺蚈画に関わり、犯人を匿ったずいう濡れ衣を着せられたリディツェ村の䜏人は、男たちは党員銃殺、女子䟛は収容所に送られたばかりでなく、䜏居もこずごずく焌き払われたのである。

    ナダダ人のすべおを殲滅しおしたうずいう発想、ナチ高官暗殺の報埩ずしお、村をたるごずひず぀、この地䞊から消しおしたうずいう発想、そしお、その発想のたたに実行しおいくナチスずいう狂った装眮。

    「狂った装眮」ずいう衚珟が適切かどうかはわからない。重芁なこずはむしろ、このすべおが事実史実だずいうこずである。

    東京創元瀟、ロヌラン・ビネ、高橋啓蚳『HHhH』 P

    圓時の状況がたるで目の前に珟れおくるかのような豊かな筆臎で䜜者は物語を描いおいきたす。驚くほど読みやすく、情景がむメヌゞしやすいです。あっずいう間に匕き蟌たれおペヌゞをめくる手が止たらなくなりたす。

    䜜者の独特な叙述方法は奜みが別れるかもしれたせんが、私はかなりぐっずきたした。感情移入しやすく、著者のこだわりが感じられたす。

    チェコの苊難ずいえば゜連時代の幎のプラハの春をむメヌゞしおしたいがちですが、チェコはその前にもナチスによっお苊しい時代を経おいたす。この䜜品を読んでそうした時代のチェコにも改めお思いを銳せるこずになりたした。

    特にハむドリヒ暗殺の報埩ずしお、䜕の眪もない村を文字通り消滅させおしたったナチスの所業。このむンパクトはかなりのものです。これたでもいく぀かの本によっおそのこずは知っおはいたしたが、やはり物語ずしお語られるずその重みが党く違っおきたす。

    私もナチスによっお消滅させられたリディツェ村や最埌の戊いが行われた教䌚を蚪れおいたす。小説を読んでからここに来るずその重さをさらに感じたした。

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    リディツェ村跡
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    最埌の戊いがあった聖ツィリル・メトデむ正教倧聖堂

    この䜜品も非垞におすすめです。ものすごく面癜いです。歎史を孊ぶために手を取ったこの䜜品でしたが、そもそも小説ずしおのクオリティヌが尋垞ではありたせん。刺激的で面癜い小説をお探しの方にもかなりぐっずくるものがあるず思いたす。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    おわりに

    以䞊、独゜戊に぀いおのおすすめ参考曞を玹介したした。

    独゜戊を孊ぶこずは正盎、粟神的にかなり蟛いこずです。ですがそこから目を背けるわけにはいきたせん。

    今回の蚘事を含め、ホロコヌストや独゜戊の本を玹介するずいうこずは私自身の勉匷ずいう面もありたしたが、皆さんにずっおも「戊争ずは䜕か」ずいう問いを考えるきっかけずなっおくれたならば嬉しく思いたす。

    以䞊、「地獄たる独゜戊の悲惚な歎史を孊ぶのにおすすめの本17遞」でした。

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