メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ポール・スミスが彩るピカソの世界―東京で二つのピカソ展を巡る旅②


    東京旅行で、二つのピカソ展を巡りました。

    今回紹介するのは、その二つ目。
    国立新美術館で開催中の「ピカソ meets ポール・スミス」です。

    ピカソと、イギリスを代表するファッションデザイナー、ポール・スミス。

    二人の世界が出会うのは、どんな展覧会?
    そこにも「遊び心」があふれていました。

    今回はこんなお話です。


    1:なぜピカソとポール・スミスなのか


    画像


    ヨックモックミュージアムへ行こうと計画していたとき、
    おもしろそうな展覧会あるかな?と探してみると
    「ピカソ meets ポール・スミス」を発見。

    てっきりピカソの作品と
    ポール・スミスのデザインや洋服とのコラボかと思いきや
    ピカソの作品を、ポール・スミスの感性で構成した展覧会でした。


    もともと私は、ポール・スミスが好きです。
    上品でありながら遊び心を感じさせる、色使いやデザインに惹かれます。


    え…? どんな展覧会なんだろう?

    という、単純な興味と
    ヨックモックミュージアムから近かったこともあり、
    今回、訪問することにしました。


    2:壁の色でピカソの印象が変わる


    画像


    会場に入った途端、

    わぁぁぁぁぁ…!!!

    思わず声が出るほどの鮮やかさに、驚きました。

    美術館の展示といえば、
    白い壁面に作品が並んでいるイメージ。

    ところがここでは、色鮮やかな部屋に、
    主役であるピカソの作品が並んでいます。

    一部の展示を除き、写真撮影OKだったので、
    パシャパシャ撮りまくりました。

    画像
    画像
    画像
    部屋を抜けるたび、まったく違う色の世界へ。
    画像
    画像
    画像
    画像
    作品を見るというより、作品の中を歩いているよう。


    部屋ごとに、壁の色や雰囲気が違うんです。
    なんだか全くの別空間に入るような、不思議な感じ…。

    展示の一部に、こういった変化をつける場合もあるけれど
    壁全体の色や模様が、部屋ごとに次々と変わっていく展示は、
    初めて見た気がします。

    まさしく「映える展覧会」…!

    画像

    ピカソと言えば、青と白のボーダー。

    「バスクシャツ(マリーンシャツ)」の部屋もあり
    遊び心にあふれています。


    3:混じり合う空間


    画像


    画像
    画像
    画像

    わかるかな…?

    よく見ると壁の色や模様は、
    ピカソ作品から切り離されたものではありません。

    ポール・スミスが作品の中から
    色や模様をくみ取り、壁紙として展開しているのです。

    画像

    ちなみに
    闘牛をテーマにした作品の部屋は、
    全面、真っ赤になっていましたよ。

    こんな感じ。

    画像

    ね?

    「次はどんな空間がくるのだろう?」と、
    普段あまり美術館へ行かない人でも、
    ワクワクしながら歩ける展示空間です。

    私がいちばん気に入った展示が、こちら。

    画像
    画像
    画像

    ピカソがインスピレーションを得た絵画を
    壁面いっぱいに映し、その前に、
    関連するピカソ作品を並べています。

    見せ方によって、
    ピカソ作品の印象が変わる感じ、とてもおもしろい。


    4.二人に共通する「遊び心」


    画像


    ピカソの初期から晩年までを、
    緩やかな時系列に沿ってたどる構成です。

    けれど、壁の色や模様、作品同士の組み合わせには、
    ポール・スミスらしい感性があふれていました。

    彼の洋服を見たときのような、ワクワク感があります。
    表地はシックなのに、裏地は驚くほど派手だったりする
    ―そんな、意外性のある楽しさです。


    二人に共通しているのは、
    「こうでなければならない」という常識に縛られない、
    自由な遊び心です。

    ヨックモックミュージアムでは
    土と形で遊ぶピカソに出会い、
    ここでは、ポール・スミスの色彩によって
    新しい表情を見せるピカソに出会いました。

    大人になると、何でも決まった型にはめて考えがちです。
    けれど二つの展覧会には、そんな型を軽やかに飛び越える
    「遊び心」がありました。

    作品を難しく考えるより、まずは色や形を楽しんでみる。
    少しだけ子どもの頃に戻れたような、
    そんな、二つのピカソ展でした。


    画像
    世界中で開催されたピカソ展ポスターが壁紙になっています



     
     

    JOUJOU

     
     
    「いつかやりたい」を少しずつ実践中。 図書館司書をめざし勉強しながら、 小さなお店「JOUJOU」を運営しています。 https://joujou.booth.pm/

    あなたへのおすすめ