
キャリアチェンジに迷った私―仕事を手放すタイミングを考えた話
水曜日は、キャリアの応援団アールです。
私はキャリアコンサルタントとして、「今後の人生を考えて、新しい仕事に挑戦するかどうか」というご相談をよくお聞きします。
実は私自身も、本業を研修講師へと移行する際、これまでの仕事との切り替えにとても悩んだ経験があります。
今回は、私が司会業から研修講師へと、キャリアの重心を移していった時の話を書いてみようと思います。
キャリアチェンジの過渡期
研修講師を始めた頃、私はMC(司会者)の仕事も続けていました。
土日は司会、平日は駆け出しの研修講師。
プライベートで子育てもしながらなので、今思えば、なかなかハードな生活です。
その頃、先輩の講師やコンサルタントの方から、こんなアドバイスをもらうことがありました。
「司会なんてやめて専念したほうがいい。」
「講師は片手間にできる仕事じゃないよ」
言っていることは、正しい。
だからこそ、私は悩みました。
私の心の中は
本腰を入れてやるためには、どちらかに絞るべきなのか。
でも、司会を手放したら、ここまでコツコツ積み上げた今の地位を手放すことになる。
競争の激しい仕事だけに、やっぱり戻りたいと思っても、同じポジションに戻ることは難しい。今までの努力が消えてしまうのでは…
そして何より、声の力で場をつくり、人を笑顔にできる仕事が、私は本当に好きでした。
週に一度のラジオパーソナリティをしていた時のこと。
リスナーさんからお便りをもらいました。
「引っ越してきて、誰も知り合いのいない土地で、聴き始めたラジオのあなたの声に癒され、頑張れました」
私こそ、そうした言葉にどれだけ勇気づけられたことか。
誰かの力になっているということが、私の原動力でもありました。
それを全部手放すのは勇気がなく、未練もありました。
私の選択は恩師の一言から
そんな葛藤を、私の研修講師としての土台を作ってくれた恩師にポロッと話したところ、恩師はこう言ってくれました。
「いいんじゃない。全部やりたいことをやれば。
抱えられるだけ抱えて続けてみる。
きっと、いずれ自然と手放してもいいと思える時が来る。それまで自分の気持ちを大切にしたらどう?」
その言葉に、私はどちらも頑張ることに決めました。
「こんなに思い入れのある仕事を、本当に手放せる日なんて来るのだろうか…」 当時はそんなふうに思っていました。
でも不思議なもので、そこから5年ほど経った頃、ふと
「ああ、もう手放してもいいかな。やり切ったな。」
清々しい気持ちで、そう思えた瞬間が、本当にやってきました。
小さなあとがき
そして今の私は、この選択を納得して振り返ることができています。
キャリアの計画は、頭で考えるだけではありません。心が決めることもあります。
自分が納得して次に進むためには、「心の声」に正直でいることも大切だと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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