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ニイアスの畑さん【短編小説】

    またひとつ、ニイアスの謎が解き明かされる……かもしれない。

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    吾輩は畑である。名前はまだない。
    ……
    いや、偉ぶるのはやめよう。

    私は畑である。ニイアスと呼ばれる都市の東南に存在している。
    意識は、少し前に生まれた。
    まどろみの中、トマトやキュウリの苗を植える帽子の男が何度も私に語り掛けてくれたのを薄っすらと覚えている。
    その霧が晴れたのは、体の内部で動く異質な存在の欠伸だった。
    そして、それは私の体の表層を突き破り、帽子の男に襲いかかった。
    数瞬後、ドスン!という地響きとともに、それは私の体の上に横たわった。
    そう、それは帽子の男に返り討ちにあったのだった。

    ある日、帽子の男は猫耳の女と私の別の場所を訪れていた。
    帽子の男は、その場所のことを「共同畑」と呼び、二人で作業をはじめた。
    栄養価の高い土をどこからか運んできて、私に与え、私の体を整え……そして、いつぞやと同じく、異質な存在は目を覚まし、帽子の男に襲い掛り、あっけなく返り討ちにされていた。
    私の体の中にいる異質な存在たちは、どうやら各々で意思疎通をしていないらしい。
    それとも、よほど帽子の男が気に入ったのか、私にはわからない。

    トマトやキュウリの収穫時期を迎えた、ある夜、私は過去に帽子の男が語った不思議な話を思い出した。
    こことは異なる世界でのこと。満月が照らす夜の森の中で、怪我を負った帽子の男は管理人と呼ばれる少女に助けられたのだという。
    そして、その森の門が開き、こちらの世界にやってきたという意味不明な話だった。
    次の日、帽子の男は葉っぱの髪留めをつけた少女と談笑していた。
    帽子の男は少女に、お土産としてキュウリを持たせ、去り行く少女の後ろ姿を眺めながら、どこかで会った気がするなぁ……と呟いていた。
    私は、まさかな……と思いつつも、帽子の男に伝える術がないことを悔しく思った。

    また別の日、帽子の男は楽器を持った女にも野菜(キュウリやトマト、ニンニク他)を与えていた。
    帽子の男は、お近づきの印に……なんてことを言っていた。
    私の力で育ったといっても過言ではない野菜たちは、こんな風にいろいろな者たちの手に渡っていく。
    受け取った者たちの喜びの感情が私にも流れてきて、私もつい嬉しくなる。
    そういえば、今日は異質の存在の出番はなかったな。
    眠り呆けておる。楽器から奏でられた音楽の影響か?

    時は流れ、再び、異質な存在は「共同畑」で帽子の男に……いや、今回は何やら違う。怒っておる。
    何故か、「作者」と呼ばれる女に襲い掛かっていた。
    珍しいことだ。
    逃げる女を追いかける異質な存在は、結局、帽子の男にひっくり返されたのだが……
    それにしても、何故、異質な存在たちは私の中にいるのだ?
    そんな疑問が浮かんだ瞬間、どこからともなく、声が聞こえてきた。
    亀の上に大地ができることもあり、その名残だとか何とか。
    どうやら、この世界では、神話が捻じ曲げられているらしい。
    神ではない者の筆により生まれた世界だからなのか、詳しくはわからないが。

    私は畑である。
    悠久の時を生きる存在であり、この星の大地そのものである。
    私の上を闊歩する者たちよ。
    私の恵みを受け取ったなら、また何か面白い話をしてもらえまいか?

    ( 了 )


    タイトルは「吾輩は畑である」の方が良かったかなぁ……まあ、いいか。

    タイパのいい、あらすじ仕立てにしてAIに投げようと思っていたけど、少し長めになり、結局、自分で整え、こういう話になりました。
    ニイアスの畑目線の、わかる人にはわかるお話です。
    文章は AI 未使用なので、起承転結もなく、たんたんとした話になっております。たぶん読み難い部分もあると思いますが、気にしないで下さい!

    元ネタというか、登場人物たち視点のお話は下記。
    各お話を読むと、より一層、ニイアスの世界を楽しめると思います!

    最後に、ニイアスに移住したい方は、下記記事が受付になります。
    アイさんがお家を建ててくれますよ!

    ※ 登場人物のキャラクター画像は、アイさんの移住申請書画像を利用して、ChatGPT で生成しました。


     
     
    Xteink X3 を手に入れ、そのことについて書き始めた。 140字小説&4コマ漫画を作り始めた。 そして、某小説に登場する都市「ニイアス」に移住した。 こうして…新たな暇つぶしが始まった。

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