メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「外見より中身が大事。でも外見が大事な時もある」【96歳おばあの呟き】

    人は見た目じゃない、中身が大事──。

    キツイ言い方かもしれないけど、戯言だねぇ。

    この「人は見た目じゃない」っちゅー言葉、ずいぶん便利に使われるようになったと思わんかい?

    中身が大事。
    心が大事。
    人柄が全て。

    確かにその通りだ。
    ばあちゃんも否定はしない。

    でもねぇ、そんなこと言う割に、世間はやっぱり「外見」を重視するもんさ。

    ばあちゃんは人の「中身」が評価される場面よりも、中に入る前に決まってしまう場面を何度も見てきたよ。

    仕事も、縁談も、人付き合いも。
    どうしてもまず最初に見られるのは、話し方でも性格でもなく、その人の「外側」さ。

    中身の勝負が始まる前に、門の前で立ち止められる人がいる。
    逆に外側だけで、門をスッと通してもらえる人もいる。

    でも、こればかりはしょうがないことだし、この差は残酷だけど現実だよ。

    外見ってのはね、中身の包装みたいなもん。

    中にどれだけ立派なものが入っていても、包装が汚れていたり、破れていたり、雑に扱われていたら、人はなかなか手を伸ばしてくれない。

    冷たい話じゃなく、人間の本能の話さ。

    ばあちゃんも若い頃にね、同じ仕事の話をしてるのに「聞いてもらえる人」と、「途中で話を切られる人」を何人も見た。

    内容は一緒。
    だけど違ったのは姿勢や表情──つまりは「外見」だねぇ。

    皮肉な話だけど、第一印象で損をする人ほど、「中身が大事だ」と強く言うもんさ。

    中身が大事なのは本当だよ。

    でもねぇ、その言葉を盾にして、外側を整える最低限の努力から逃げてる人もまた多い。

    ただ、誤解しちゃいけいないよ。
    これは決して、外見重視の話じゃない。
    美人が得だとか、ハンサムが正義だとか、そんな浅い話じゃないよ。

    見た目ってのは、「自分をどう扱っているか」が良くも悪くも滲み出る場所さ。
    だからボロボロの外側は、中身まで雑に扱われやすい。
    それが嫌なら、外側も少しだけ大事にしてあげなさい。

    相手が外見を見る人なら、外見で判断される。
    相手が中身を見る人なら、中身で判断される。

    結局のところ、相手の評価軸はこっちが選べるもんじゃないんだよ。
    全ては相手が勝手に決めてしまうものだからねぇ。

    でもそれなら、あんたは相手なんかに構わず、まず自分の外見と中身を両方大事にするだけ。

    結果的に相手の判断に委ねるしかないなら、いっそ相手なんか無視一択だよ。
    外見重視だろうが中身重視だろが「自分を見てくれる人」に自分もきちんと向き合うだけでいい。

    「外見が良くない」って?

    もしあんたにそんな暴言を吐く人がいたら、ばあちゃんがぶん殴ってあげるから連れておいで。
    そんな奴の為に、自分の外見を気にするなんてズレてる。間違いだよ。

    そんな薄っぺらい奴の価値観に付き合う理由はどこにもない。

    外見っちゅーのは、「中身の一番外側」でもある。外と中、なんて切り離せるものでもないんだよ。
    だから雑に扱っていい外側(中身)なんて、この世に一つもない。

    ばあちゃんは確かに外見で得をする人を何人も見てきたけど、外見で得する人は決まって最初が100点なだけ。
    そこからは一挙一動が減点方式だねぇ。

    最終的に20点ぐらいまで落ちた「外見だけ主義」の中身のない人間も何人も見てきたもんさ。

    つまらん相手は無視しな。
    世の中には、ちゃんとあんたっちゅー人間を全て見てくれる人がいるんだからねぇ。

    灯台下暗し。

    そういう大事な人こそ、もう身近にいるもだよ。


    最後に、おばあちゃんから一言

    見た目も中身も、評価は相手次第。

    外見で得をする時もあれば、中身で得をする時もある。
    それもある意味で個性だよ。

    自分の外見と中身を整えるのはもちろん大事だけどねぇ、本当に大事なのは、「外見でしか評価出来ない、つまらん人間」に出会った時、いかに上手く無視するかどうかだよ。

    変えられない他人の目より、今すぐ自分を変えられる人間が賢くて美しい、とばあちゃんは思うよ。

    あんたはどっちだい?



     
     
    96歳のおばあちゃんの、何気ない独り言や会話を「世界に届ける遺言」として記録に残しているコンテンツ。 96歳のおばあはデジタルに弱いので、ライターである孫が執筆しております。 読んだ人の気持ちが、少しだけ温かくなりますように。

    あなたへのおすすめ