
コノハナサクヤヒメ様の梅酒①
「あの塩だけど、もうないの?」
去年のある日、旦那がまたそう聞いてきました。たぶん、これで3回目。
3回も同じ神社を思い浮かべたときは、その神様に呼ばれていると思って、お参りするようにしています。直感に従って次の週の平日に、ひとりでその神社へ向かいました。
実は、子供の1人が「和の神さま占い」で、美しい女神「木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)」だと知ったことが、その神社に参拝するきっかけでした。3年前に家族で訪れて、子供は可愛いミサンガのようなお守りを買い、私はそこで初めて目にした『お清めの塩』をなんとなく購入していたのです。

私は買って満足してしまうタイプで、使い方もよく分からずに置いていたのですが、なぜか旦那がそれを見つけて初めての盛り塩をスタート。それがすっかりなくなってしまい、どうしてもあの塩が欲しくなったようでした。
「そっか、私はあの神社の女神様に呼ばれているな。」
私は旦那のつぶやきをそう解釈して、その神社に向かいました。絶世の美女だった「木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)」様が呼んでくれていると思うと、なんだかウキウキしていました。女神様のような可愛らしい華やかな出来事が起こりそう🎵っと。なんかカフェ巡りにいく気分でいました。

参拝開始
訪れたのは午前中。神社を取り囲む公園からは、シルバー人材の方々が操る草刈り機の「ブーン」という音がのどかに響いていました。5月は新緑の季節で、青々と勢いよく伸びる雑草を刈っていたのでしょう。機械音ですがどこか心地よく、静かすぎない独特の安心感に包まれながらの参拝でした。
参拝客もまばらな境内をゆっくりと歩き、お目当てのお守りの授与所へ。
「すみません。去年購入したんですけど、お清めの塩はありますか?」
巫女さんにそう尋ねると、返ってきたのは、
「すみません。時期じゃないので今はありません」
……えっ、ないの?
いつなら手に入るのか聞きたかったけれど、それ以降は無言になる無表情な若い巫女さんを前に、人見知りの私はそれ以上言葉が続けられず、諦めてしまいました。

「そっか、ご縁があるのは子供だからな(私じゃないしな)……。ネットで祭事の時期を調べて、またこっそり来よう。」
さっきまでのルンルン気分はどこへやら。一気に消極的な気持ちになり、代わりにおみくじを引いて帰ろうとしました。そして階段の横の石柵に手をかけて降りようとすると…
石柵の上に、ぽつんと、青い実がひとつ置いてあったのです。
よく見ると、それはとてもきれいな青梅でした。

「あれ?」
どうして、きれいな青梅がここに置いてあるのだろう?と思って神社の地面に目を落とすと、そこには、信じられない光景が広がっていました。
(②に続く。)
スミマセン、長くなったので3回に分けています。続きをお待ちください。