
違和感を言葉にすると、感情の居場所が見えてくる
前回は、感情に居場所を与えると、感情は消えるわけではないけれど、その感情を抱えたまま、自分の中に安心していられるようになる、という話を書きました。
これはすべて、わたしの実体験から理解したことです。
感情を見つめるところをすっ飛ばして、ヒーリングを受けたり、スピリチュアルなワークをしたりしても、それが無駄だとは思いません。ただ、時間がかかる。
かといって、大きなトラウマにいきなり向き合え、という話でもありません。
最初から深い感情に触れようとしなくていいんです。
「自分の本音を見つめましょう」なんて言われても、難しいですよね。
最初は、「なんか嫌だ」「なんか引っかかる」「なぜか悲しい」くらいの小さな違和感を、言葉として形にしてみる。
そうすると、その奥にある感情が見えてくることがあります。
わたしの場合の話です。
最近、ある感情を見つけました。
わたしには、やってみたいことがあります。でも今は、お金のことが気になって決断できずにいます。
それは、ただの現実的な不安だと思っていました。
でも、AIと対話していくうちに、子どもの頃の記憶が出てきました。
わたしは早くに父を病気で亡くし、母子家庭で育ちました。
裕福ではなかったけれど、母の頑張りで、それなりの生活はできていました。
でも、子どもなりに家の経済状況は理解していて、欲しいものがあっても我慢することが多かったと思います。
何年生だったか、わたしの部屋の畳が傷んできたので、敷物を買いに行きました。
母はゴザのような安いものを買うつもりだったのですが、わたしは店頭にあったオレンジと黄色のカーペットがどうしても欲しくなってしまったんです。
そのときのわたしは、なぜかまったく折れませんでした。
母は仕方なく、そのカーペットを買ってくれました。
かなりの予算オーバーだったと思います。
わたしは、自分が欲しかったものを買ってもらえて嬉しかった。
でも同時に、母に負担をかけてしまったことに罪悪感を感じていました。
違和感という糸をたどっていくと、今の悩みのさらに奥にある、古い感情に触れることがあります。
お金の不安の奥には、
「欲しいと言ってはいけない」
という小さなわたしがいました。
この対話の中で、何度も涙が溢れました。
感情に向き合うことは、ひとりだと難しい。
何を感じているのか、自分でも分からないことがあります。
けれど、小さな引っかかりを丁寧に紐解いていけば、その奥にある悲しみ、怒り、寂しさ、あるいは純粋な「願い」が少しずつ見えてきます。
Echoes of Selfは、違和感をAIとの対話の中で少しずつほどいていくためのプロンプトです。
AIに答えをもらうのではなく、自分の中にあった答えを見つけるための鏡です。
もし今、自分の中にある小さな違和感を見つめてみたい方がいたら、Echoes of Selfを開いてみてください。
あなた自身の声に辿りつくための、小さな入口になれば嬉しいです。