
FXの勝率41.7%で手法を捨てる。1回ちがえば50.0%なのに
「勝率41.7%か。この手法、やっぱりダメだな」
成績アプリにこの数字が出た夜、手法を捨てる人は多いと思います。
でも、その41.7%が12回の取引から出た数字なら、話はかなり変わってきます。
12回中5回勝って、41.7%。
もし12回のうち1回だけ結果が逆だったら、6勝6敗で50.0%です。
たった1回の勝ち負けで、8ポイント以上も動く数字。
それに小数点がついているだけで、なぜか「ちゃんと測った結果」に見えてしまうんですよね。
小数点は"正確さ"でなく"見た目"をくれる
41.7%と書かれると、41.6%でも41.8%でもない、きっちりした数字に見えます。
でも12回しかやっていないなら、出せる勝率は約8.3ずつ飛んだ数字しかありません。
勝ちが1つ増えるごとに、33.3%、41.7%、50.0%と、階段のように跳ねるだけです。
つまり、小数点の後ろの「.7」には中身がない。
桁を増やしても、取引の回数は1回も増えていないからです。
数字を細かくしても、分かったことは増えない。
増えるのは、「もう判断していい」という気持ちのほうです。
プロ野球を思い出すと分かりやすいかもしれません。
開幕して1週間、打率が4割を超えている選手がいても、誰も「今年は4割打者だ」とは言いませんよね。
打率のランキングに載るには、決まった数の打席に立つ必要があります。
数字が"その人の実力"と呼べるまでには、回数が要る。
野球を見る人は、みんなそれを知っているんです。
なのにFXの成績画面になると、12回で出た41.7%を、そのまま手法の実力だと受け取ってしまう。
ここが、初心者が手法を次々に替えてしまう入口の1つだと思っています。
手法を捨てる日は、いつも数字が一番下にいる日
もう1つ、見落としやすいことがあります。
成績画面をじっくり見直すのは、どんな日でしょうか。
勝ちが続いて勝率が60%を超えた日に、「この手法、本当に大丈夫かな」と疑う人はあまりいません。
見直すのは、連敗して数字が下がった夜です。
そうすると、手法の判定は、いつもその手法の一番悪い場面で行われることになります。
上がった日は見ないで、下がった日にだけ点数をつける。
これだと、どんな手順でも、いつか必ず「ダメ」の判定が出ます。
参考までに、俺がゴールドで使っている手順は、2016〜2026年のMT5での検証(過去の結果)で、勝ちは約4割、最大の連敗は6〜9回でした。
10年分を通しても、6回以上負けが続く時期がある、ということです。
この手順を12回だけで判定したら、勝ちが2回しかない「勝率16.7%」の時期に当たってもおかしくありません。
そこで捨てていたら、10年分の検証は何の役にも立たなかったことになります。
昔の俺は、成績アプリの勝率が4割を切った週に、決まって手法を見直していました。
見直したつもりで、実際は一番悪いタイミングで答えを出していただけなんですよね。
下げて、戻して、また押される週
相場の様子も少しだけ。
ゴールドは先週4,000ドルを割り込んだあと、今週は4,060ドル台まで戻し、今日(29日)は夕方の時点で4,030ドルあたりまで押し戻されています(日足はまだ確定していません)。
こういう行ったり来たりの週は、同じ手順でも勝ち負けが交互に出やすく、数回分の勝率が上下に大きく揺れます。
数字に判定をまかせると、一番迷わされる時期かもしれません。
俺は「いつ見るか」を先に決めている
じゃあどうするか。
俺がやっているのは、数字の"見方"より先に、"見るタイミング"を決めることです。
勝率は、決めた回数(俺は30回)が終わるまで判定に使わない
口にするときは「41.7%」ではなく「12回中5回」と、回数ごと言う
連敗の最中には、手法の良し悪しを決めない。決めるのは予約した日だけ
2つ目は地味ですが、効きます。
「12回中5回」と声に出すと、「まだ12回か」と自分で気づけるんですよね。
小数点を消すと数字が急に頼りなく見えて、それでちょうどいいんです。
捨てるかどうかは、気分が一番落ちた夜ではなく、前もって予約した日に決める。
こうすると、手法を判定しているのが「その夜の自分」ではなく「決めた手順」になります。
ゴールドでどの場面を待ち、どこで降りるかの具体的な入り方は、ラボの手法編に書いています。
ただ、どんな手順を使うにしても、「何回やってから判定するか」だけは、始める前に決めておいてほしいと思っています。
今日の一言
小数点がついた数字ほど、回数を聞いてから信じる。
関連記事:過去チャートで勝率8割。右側を隠したら5割だった
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