
【米国(US)グアム】ちょっと変わった中波の楽しみ方
こんにちは、ラジオと地理です。
ここ最近欧州をメインとした海外の中波について、数多く書いて参りましたが、引き続き中波のお話です。
ただし、今回の話題は米国(US)領のグアム島(北マリアナ諸島)です。
これまでグアムは何回か触れた
これまでの私の記事において、グアム島については何回か触れています。
以下の記事では、グアムの中波局の場合だとUS本土やハワイ州とは違って、周波数ステップ(チャンネル)が日本と同じ9kHz単位だと書きました。
さらに、ほんの少しですがUSの気象(警報)情報ラジオである「NOAA Weather Radio」が、グアムでも放送を行っていると書きました。
(以下の記事)
なぜグアムで中波を聞くのか?
日本人にとって、手軽な海外リゾートの定番として今でも身近な存在ですし、実際に行かれた方も多いでしょう。
私自身も2回行ったので多少は事情が分かりますから、ついついネタにしてしまうのでしょうね 😅
それにしてもグアムで中波放送の話題とは・・・「ラジオと地理」は一体何を書きたいのか?どんなネタがあるのか?と思われるでしょう。
と言いますのも、人口僅か16万人のこの島に中波局は数局しかなく、ハワイと違って日本語放送を行う局もなく(短波はありますが)意味があるネタはないのでは?と考える方が殆どでしょう。
確かにその通りです。
ところが、あるのですね!
グアムでの面白い中波の楽しみ方が・・・。
それは何と日本の中波局を受信することです!

グアムで日本の中波局が聞こえるのか?
はい、聞こえます。
せっかくリゾート気分を味わいながらリラックスしている時に、首都高の渋滞情報を聞いて何の意味があるのか?と言われれば、確かに仰せの通りなのですが、こういった楽しみ方?も将来は難しくなりそう・・・つまり「今のうち」なのですね。
どーいうことか?と申しますと、日本では民放中波局がFMへの移行を進めており、昨年から「実証実験」として一部の送信を停止中で、NHKもラジオ第二放送を来年度中に廃止する予定だからです。
(ご参考 総務省のページ)
なぜ聞こえるのか?ですが、中波は日没前後から日の出前後まで、電離層を反射するようになって、遠くまで届くことを既に何回か書きました。
また、陸上より海上の方が遥かに電波が伸びやすい(中波だけではないですが)とも書きましたが、グアムと日本(主に太平洋岸)の間は海しかないですから、電波の相性といった観点では絶好の条件なのです。
更に、言わずもがなグアムは海に囲まれていますが、中波局が多い日本も含めて、韓国、台湾、フィリピンといった国々まで2000km以上も離れていますから、近隣に中波局が少ないので混信もなく、夜になると遠くの局が入るようになりますね。
電波が遠くまで届くには、送信出力が大きく影響します。
日本ではNHK第二放送(東京局、熊本局とか)が500kWで、国内としては最高出力となりますし、世界的にも500kWは高いカテゴリに入ります。
民放中波局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)は最高が100kWとなりますが、これでも夜間は日本全国にとどまらず周辺国までも電波は伸びますので、グアムでも充分に受信可能ですね。
ちなみに、フィリピンにも数多くの中波局がありますが、最高でも50kW程度で高出力局は僅かですから、グアムではあまり聞こえませんでした。
夜間は国内主要局が続々聞こえた!
10年前最初にグアムに行った際、私が使ったラジオはソニー製の「ICF-SW7600GR」というモデルで、ラジオ受信愛好家には人気の一品です。
内臓アンテナだけにもかかわらず、NHKの高出力局はもちろんのこと、民放も太平洋岸の各局(仙台の東北放送、静岡放送、在阪3局、鹿児島の南日本放送など)まで幅広く受信することが出来て、ビックリするほどでした。
(参考 ICF-SW7600GRも含めたソニー製ラジオ)

ICF-SW7600GRですと今は既にディスコンですし、中上級者向けの手が込んだモデルとなってしまいますが、軽めで安価な機種でも受信のチャンスはあると思います。
(ご参考 受信機についての私の記事)
グアムに限らず、韓国や中国、台湾などの近隣諸国でも日本の中波局は受信可能ですが、いかんせん地元局が多いので、混信で潰されてしまうケースも多くなります。
じっくりと首都高の渋滞情報を海外で、それも地上波のリアルタイムで聞けるのは、グアムと周辺だけとなりそうですね・・・。
(何の意味があるのか?は別としまして)