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【海外現地ラジオ】ラジオ(受信機)の選び方

    こんにちは、ラジオと地理です。
    これまで、米国(US)を中心に、日本と異なる点を主眼として現地のラジオ事情を書いて参りましたが、今回は、ラジオ(受信機)の選び方について考えてみましょう。

    振り返りと日本との相違点

    まずは日本と違う点を振り返ってみましょう!
    主なポイントは次の通りです。

    (1) デジタル地上波ラジオがオンエア!

    (2) FMの周波数帯が違う!(多くは87~108MHz)

    (3)  RDS (Radio Data System)が結構普及し便利!

    (4) 中波の周波数ステップ(間隔)が北米/中南米は10kHz単位!

    (5) USの公営ラジオ(NPRメンバー等)は、NHKと違う仕組み

    (6) 局のPRには「コールサイン」が良く用いられる!

    (7) US独自の気象(警報)情報ラジオがある!

    私としては、まだまだ書きたいことが山ほど有るのですが、結構違う部分が多くて、面倒だと思われた方は多いと思います。
    そもそも、日本に住んでいれば関係ないですし、番組を聴くだけならネットで簡単ですから。
    そこを一歩踏み込んで、ラジオ(受信機)を手に入れて地上波の受信にトライするぞ!となった際は、機種の選び方が大切になりますね。
    そこで今回はその辺を書いてみます。
    ただし、私の個人的な意見が含まれる点は、何とぞご容赦下さい。

    昔は日本製も目立ったけど、今はどう?

    昭和の時代はソニーや東芝、今のパナソニックといった日本の主力メーカーからも多くの機種が販売され、電器店の商品棚を賑わせていた時期がありました。
    しかし今は中国製が主流となっており、他メーカーのブランド名であっても、中身は中国からOEM提供されている場合もあります。
    正直申して見聞きしないブランド(メーカー)名が大半でしょうが、私がパッと思いつくのは、次の所になりますね。
    【中国】TECSUNとDEGENの知名度が高いですが、最近はXHDATAとか、 
     Radiwowとかの新興ブランドも増えつつあるようです。
    【台湾】SANGEAN(サンジーン/山進)が有名で、私個人的には質感や性能
     面で完成度が高い機種が多く、気に入ってます。
    【US】ETONやC.Craneがありますが、OEMを受けている機種も多い感じです
    【欧州】Tivoli、Roberts、PUREは良く見掛けます。デザイン性にたけた据え
     置き型の機種が多い印象があります。
    【日本】AIWAから数年前?まで短波も含めた、中国メーカーOEMによる多機能な機種が出ていましたが、今は中古になってしまいます。
    また、大阪の「朝日電器」という会社から「ELPA」というブランド名で「ER-C57WR」という、1万円位の海外対応可能な超小型機が出ていて、私も持っていました。

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    朝日電器の「ER-C57WR」 多機能だがRDSとデジタル地上波ラジオ非対応

    チェックしたい機能

    次の点をチェックしてみましょう!

    (1) アナログFM

     87~108MHzをカバーし、RDS対応。
     日本でも使うなら、76~90MHzもカバー。

    (2) 中波(AM又はMW)

     9kHzステップと10kHzステップが選択可能。

    (3) デジタル地上波ラジオ

      欧州で使う機会が多いならDAB/DAB+、北米ならHD Radioに対応

    (4) その他

     USで使う機会が多いなら、NWR(WBやWXとも)にも対応

    上の(1)~(4)まで、全て1台で対応した機種は無いと思いますので、2台以上は必要になるでしょう。
    ただし、いくつかパターンがありますので、以下に記載してみます。
    優先度に応じたチョイスが大切かと思います。

    実際どんなパターンの機種があるのか?

    (1) グローバル対応を謳う中/上級者向け機種

    前述のメーカーを中心に、一番良くみられるパターンです。
    ただし、RDS対応の機種は少ないのでご注意下さい。
    私の印象では価格が高めで、中/上級者向けが多く、長波(LW)、短波(SW)、エアバンド (AIR)までカバーしているものが多いようです。
    これら3つの周波数帯は、どちらかと言いますとマニア向けですので、普通に放送を楽しむだけでしたら、基本的に必要ありません。
    私個人的に長波・短波・エアバンドを聞くことは殆どなく、興味もないので私のNoteでは触れておりません。何卒ご容赦ください。
    しかし、危機管理の一環として、NHKの海外向け短波放送も考慮されるのであれば 短波もカバーされている機種が便利ですね。
    また、このパターンでデジタル地上波迄カバーしている機種は、ほとんど見当たらないのでご注意下さい。

    (2)アナログFMとDAB/DAB+をカバー

    DAB/DAB+対応機は大半がアナログFMとセットになっており、この2つしかカバーしていないのが殆どです。
    私の愛機「XDR-P1DBP」もそうですし、他のいわば「欧州一般リスナー層向け機」は大半がこのパターンで、中波は含まれません。
    これは、中波が廃止されてDABインフラが整備された国(西欧、北欧)のマーケット向けた、典型的なパターンですね。

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    ロンドン市内のオーディオ専門店「Curry's」にて

    (3) アナログFM・中波とHD Radioをカバー

    北米向けHD Radioは事情が異なり、FMでも中波でも対応している局が多くあります。
    これは、アナログ音声にデジタル信号を付加する仕組みのため、既存の送信インフラが活用できて低コストで実現出来るので、局側では導入のハードルが低いからです。
    受信側も、ベースとなるアナログ波の受信機能に、デジタル信号を処理する機能を追加していますから、HD Radio対応機はアナログFMと中波の受信は可能。そして、デジタル信号を復号して表示する機能が加わっている、仕組みですね。

    ちなみに、RDS対応機とHD Radio対応機は、RDSと互換性がある北米版RDSの「RDBS」にも対応します。
    北米でRDBS信号を送出している局は多いので、北米では「最低でもRDS対応、出来ればHD Radio対応」で聞きたいですね。

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    北米でもRDS対応機なら、RDBS信号を受信可能
    コロラド州にて、XDR-P1DBP
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    HD Radio対応機のHDR-14でも、RDS信号を受信可能
    UAEドバイにて

    今はネットで評価やコメントが数多く見つかりますので、是非ご自分に合った一台を見つけて下さい!
    その際に、多少なりともご参考となれば幸いです。

    以下の記事も参考とされて下さい


     
     
    ラジオ受信から、地理・地形・文化を読み解いています。 なぜ海岸で遠くの局が聞けるのか? なぜ山一つで聞ける局が変わるのか? 「電波で地理を見る」面白さを発信。 ラジオ関連記事執筆100本以上(三才ブックス等) /英国ラジオ受信愛好会(BDXC) /日本地図学会/地理学専攻

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