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【海外現地ラジオ】ソニー製ラジオの海外向け機種は見つかる?

    こんにちは、ラジオと地理です。
    これまで、何回か海外で現地ラジオを聞く際に使えるラジオ(受信機)メーカーや機種/モデルについて、ご紹介して参りました。
    色々調べてみると、我らがニッポンを代表するソニー製のラジオも、まだまだ入手可能なようです。今回はその辺を取り上げてみましょう。

    私が愛用しているソニーのラジオ

    日本メーカーの製品は評価が高く、やはり私も日本人ですから、日本メーカーをどうしても好んでしまいますね。
    ご存じの通り、ソニーはその時代時代を先取りしたラジオの名機を、次々と世に送り出してきた名門中の名門です。
    私自身は直接ソニーとは何の関係もなく、「忖度」するつもりもなく、単なる製品愛好者なのですが、現時点で愛用しているのは欧州向けデジタル地上波ラジオ(DAB/DAB+)とアナログFMに対応する、「XDR-P1DBP」。
    及び、国内向けカードラジオ「SRF-T335」の2つです。
    前者は以下の記事をご覧ください。

    20世紀に流行った「BCLブーム」

    少し話がそれてしまいますが、昔々、まだネットもスマホも無かった古き良き昭和の時代(主に1970年代)、当時多くの放送局がオンエアしていた短波で、海外の放送を楽しむ「BCLブーム」というものがありました。(参考:Wikipediaの「BCL」)

    主役であったラジオも、各メーカーがしのぎを削って続々と画期的な機種を登場させていましたが、ソニーはその中心的な存在でした。
    BCLブームの金字塔とも言われる「ICF-5900」(スカイセンサー5900)、今もなおBCLラジオの最高傑作と語り継がれる「ICF-2001D」(海外向けICF-2010)といった機種を、懐かしく感じる方もおられるでしょう。
    メルカリ、ヤフオクやeBAYなどの中古市場では、製造後40年以上は経っているでしょうが、今でも高値で取引されているようです。
    まさしく「いつの時代もラジオはソニー」で、主に50代後半以上の方々にはグッと来るでしょうね(参考:ソニーのオフィシャルページ)
    ただし、BCLはネットの浸透に反比例して急速に衰退し、短波でオンエアする局は激減しました。
    今は少数のマニアやアマチュア無線家だけが嗜む、いわばニッチな領域となっています。

    2つのカテゴリ

    前置きが長くなって失礼しました。
    残念ではありますが、ソニーはラジオ製造からフェードアウトするようで新機種は既に殆ど見かけず、中古も含め既存の個体を探すことになりますね。
    そのうち、海外での現地ラジオ受信を前提としますと、2つのカテゴリが考えられます。
    一つ目 主に欧州向けの、デジタル地上波ラジオとアナログFM対応機種
    二つ目 短波も含めた、グローバル対応の機種
        ※いわゆる「BCLブーム」からの流れ
    まず前者ですが、簡単な操作で地元の放送を手軽に楽しむ、一般層に向けたもの。ソニー製の場合は欧州向けが大半のようですね。
    北米のデジタル地上波ラジオ「HD Radio」や、「NOAA Weather Radio」に対応した機種は見たことがありません。(次の記事をご参照下さい)

    欧州向け(DAB/DAB+/アナログFM対応)機種の中には、割と最近まで販売されていたものがあります。
    たとえ中古になっても、公式サイトでまだサポートしているものは、検討に値すると思いますね。
    具体的には前述の「XDR-P1DBP」、他には「XDR-S61D」、「XDR-S41D」、「XDR-V1BTD」あたりでしょうか。
    但し、これらはDAB/DAB+/アナログFM(87.5MHz~108MHz)のみのカバーに限定され、AM(中波)等は未対応となってしまいます。
    以下の公式ページに説明があります。
    https://www.sony.co.uk/boomboxes-radios-portable-cd-players/dab-radios

    以前の記事で触れましたが、DAB/DAB+は欧州だけでなくトライアルを含めて、アジアやオセアニアでもジワジワと広がっています。(参考記事)

    前述の各モデルは「RDS」も対応していますから、海外では役立つ場面が多い気がします。(参考記事)

    次に後者です。
    このカテゴリは、デジタル地上波ラジオは含まれず中波とアナログFMに加え、今となってはマニアックな領域となる短波・長波・エアバンド等をカバーしています。
    前述「BCLラジオ」の流れを受け継ぐものと言えそうで、中波は全世界で聞けるよう、周波数のステップを9kHzと10kHzの双方に対応します。
    (参考:次の記事)

    アナログFMは日本と海外をカバーすべく、76~108MHzが聞けるので「グローバル対応」や「ワールドラジオ」等と銘打っていますが、ソニー製で最近までよく見かけたのが「ICF-SW7600GR」ですね。
    私も持っていましたが、2001年頃に登場し2018年頃の生産終了まで、大変なロングセラーでした。
    源流となるのが、BCLブーム最盛期の70年代に出た「初代」ICF-SW7600で、最後に「GR」が無いものです。
    これ以降、何回かモデルチェンジを重ねて、最後に登場したのがこちらの「GR」ですから、いわば「シリーズの末裔」という感じですね。
    中古市場では、今でも多くの個体が流通していると思います。

    ただし、デジタル地上波ラジオは未対応、RDSも未対応、筐体が大きめで値段もお高め(新品の時で4万円位)でしたので、どちらかと申しますと「マニア向けの一品」って感じがします。
    もっと庶民的で、余計な機能はなく気軽に使える機種として、2014年頃に発売され、2021年頃に製造終了したのが欧州向け「ICF-M780SL」
    (日本向けはICF-M780N)です。

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    以前持っていた日本向けのICF-M780N

    筐体は大きめですが表示がデジタルで、中波、短波、FM、そして長波まで幅広くカバーしています。
    ただしデジタル地上波ラジオ、RDS、米国のNOAA Weather Radioは未対応なのが残念…
    サポートページにはまだありました。
    https://www.sony.co.uk/electronics/support/audio-video-radios/icf-m780sl/faqs

    ソニー製品ですから、国内のメルカリやヤフオクなどの中古市場でも、海外向け機種が出品されるケースはあると思います。
    海外からの取り寄せですと、eBAYなどや、輸入代行業者経由での入手になりますが、まだストックされている未使用の個体が残っている可能性があります。
    ご興味がある方は、丹念に探してみて下さい!
    ただし、国内でアフターサービスを受けることは、難しいと思いますのでご注意下さい。

     
     
    ラジオ受信から、地理・地形・文化を読み解いています。 なぜ海岸で遠くの局が聞けるのか? なぜ山一つで聞ける局が変わるのか? 「電波で地理を見る」面白さを発信。 ラジオ関連記事執筆100本以上(三才ブックス等) /英国ラジオ受信愛好会(BDXC) /日本地図学会/地理学専攻

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