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【簡単あらすじ】めでたしめでたしでは終われない(微ネタバレ)【五条紀夫/PHP研究所】


    『 ♪ むかし~ むかしのお話しよ~ 』


    SFチックな話しから、クスッと笑える話、想像すると怖い話、
    そして感動話など、様々な9つの短編が記載されている、

    小学生から大人まで楽しめる短編集です。





    ―

    『はじめに』
    日に日に暖かくなり桜の季節も、そして花粉症の季節も終わりに近づいていますし、そうすると、ぽかぽか陽気につられて外に出かけることも多くなります。
    しかし、ストーブもエアコンも必要の無い時期というのは、読書が捗る時期とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    以前レビューしました、

    殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

    でおなじみの五条紀夫さんが描く、小中学生向けショートショートです。

    1.ウラシマ(浦島太郎)

    十年前、突然失踪、いや『消滅』してしまった父。

    世界中でそのような出来事は起こっており、最近、その人々がひょっこり帰ってくるそうだ。

    その現象を日本では「ウラシマ」と呼ぶようになった。

    ー

    2.賢い子ブタの捕らえ方(三匹の子豚)

    ごめんください。ごめんください。

    やあやあやあ、子ブタさん、はじめまして。

    このレンガ造りの家で、一点だけ、誠に気になるところがございます。
    それは、こちらの…

    ー

    3.ゼペットじいさん殺人事件(ピノッキオの冒険)

    幕が上がる。

    舞台がほのかに明るくなる。

    舞台中央では、「ケイジと呼ばれるスゴ腕の捜査官」と、「ノキオと呼ばれる木の人形」が座っていた。

    ー

    4.当たりの箱はどの箱か(舌切り雀)

    ある変わり者の資産家から「カギのかかった箱の開封依頼」を受けた、カギ師・馬場。

    現場に到着すると、コンテナルームに案内され、その中には二つの箱があった。

    ー

    5.恩返し×増殖(鶴の恩返し)

    商店で買い物した帰り道。

    公園で「アリの巣に水を注いで遊んでいる小学生」を見かける。

    それを注意して止めさせた翌日、「昨日助けていただいた、アリです」と話す女性がやってきた。

    ー

    6.魔法都市のアカズキン(赤ずきん)

    かつて魔法は進行や伝説の中のみに息づいていた。

    けれど二百年間、産業革命のときに、新たなエネルギーとして広く社会に取り入れられた、という世界のお話。

    ー

    7.醜くなかったアヒルの子(みにくいアヒルの子)

    ああ、君は、僕を置いて空高く飛んでいってしまうんだね。

    一羽のアヒルがそう思った。

    ー

    8.アリンコ裁判(アリとキリギリス)

    放課後の校舎裏でバイオリンを弾いていた少年。

    足元から「アリンコ裁判所」に来て欲しいという小さな声が聞こえる。

    ー

    9.散る花の願い(花咲かじいさん)

    父さんとの散歩中、車に轢かれてしまった僕。

    気が付くと、スクランブル交差点の中央に僕は立っていた。


    ―

    「わたしは……わたしは父の意思を引き継ぎます‥‥‥」

    SFチックな話しから、クスッと笑える話、想像すると怖い話、そして感動話などと、様々な短編が記載されていますので、どんな性質の学生でも面白く読めるでしょうし、飽きる間もなく読了出来ます。

    個人的には、恩返し×増殖「鶴の恩返し」がお気に入りです。

    恩返しと聞くと、良いことをイメージする方が多いと思いますが、望んでいない恩返しというのはマイナスにもなる、ということを少々ホラー気味にまとめた作品です。

    バカミスの作者の初小中学生向けショートショート(帯の原文ママ)であり、また、小学生だけでなく大人も楽しめる一冊。

    是非ご一読ください。



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