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【簡単あらすじ】パズルと天気(微ネタバレ)【伊坂幸太郎/PHP研究所】


    『 いいか、これは 小雨みたいなものだ 』


    伊坂さんが、二十年以上前に書いたものから、書下ろしの新作まで。

    各話も昔ばなしという、とおいとおい話から、
    友人の結婚・姉の失踪という身近な話題まで。

    様々なシチュエーションと展開・背景を楽しめる一冊を
    是非ご一読ください。




    ―

    『はじめに』
    日に日に夏に近づき、夏日となる日が多くなっています。しかし、梅雨の時期にも近づいているからか、突然の雨と涼しくなり激しい気温差によって体調を崩している方も多いです。
    そうすると、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    本作は、以下の五編の短編集です。

    Ω パズル ℧

    『 解けない謎があります 』

    今現在、秀麿は、マッチングアプリで知り合い現在お付き合いしている女性に対して、ある疑念を持っている。

    そのモヤモヤを解消するため、SNS上で噂になっている、マッチングアプリで会える名探偵に相談することにする。

    Ω 竹やぶバーニング ℧

    『 僕は竹を割ったような性格なので 』

    実家の酒屋を継いでいた・松本は、時々探偵のような仕事もしている。

    ある時、仙台市役所職員と株式会社青竹ファームという会社から「出荷した竹の中に異物が混入しているので、対応に協力して欲しい」依頼を受ける。

    「何が混入したのか」と松本が尋ねると、「かぐや姫」という答えが返ってきた。

    かぐや姫を見つけることが出来ないと竹林が枯れ、七夕まつりが中止になると聞いた松本は、遠く離れた美女を見つけることが出来る「美女ビジョン」という能力を持ち、今はホストをしている竹沢不比等とともに、仙台市のアーケード「ハピナ名掛丁」にやってきた。

    Ω 透明ポーラーベア ℧

    『 を、見ている姉 』

    来月から関西に異動することを突然伝えられ、遠距離恋愛になることに悩んでいた優樹。

    彼女の千穂と動物園でデートをしていると、以前、優樹の姉と付き合っていたことがある、そしてこちらもデート中の富樫をみつけ、優樹らと富樫らは成り行きで一緒に回ることになる。

    Ω イヌゲンソーゴ ℧

    『 たぶん、団子はあと二つある。』

    二匹の犬が話している。

    「ある犬が、飼い主とともに雑木林のそばを通ると、 そこにある黒のビニール袋を気にしていた。」
    「あまりにしつこかったため、飼い主がその袋を開けると、中には一万円の札束がいくつも入っていたそうだ」

    Ω Weather ℧

    『 世界で最も、無難な話題 』

    大友が、中学時代から付き合いのある会社の同僚・清水が結婚式を挙げることになった。

    その清水の婚約者は明香里という女性。

    大友は、高校生時代に半年ほど付き合っていたこともあり、明香里からの「私以外に女性がいるのではないか、調べて欲しい」という依頼を受けることになる。

    そして、様々な人の思惑が交錯する結婚式が始まる。


    ―

    あとがきで伊坂さん自身が書かれているように、20年以上前から書下ろしまでの作品群ですので、各短編で、伊坂さん自身の変化とともに描写のニュアンスが、少しずつ変化している所も楽しめました。

    SNSでは、書き下ろしである「パズル」の評判がよく、レビュー等を書かれていた方が多かったのですが、個人的には「竹やぶバーニング」がおススメです。

    仙台の七夕まつりを舞台にし、登場人物たちの掛け合いもテンポが良いところが、とても爽やかです。

    また、「イヌゲンソーゴ」も、途中途中でとっちらかりそうな・どこに進むか分からない展開でしたが、最後の一ページできちんと着地させるところが、とても伊坂さん作品らしくて好きです。

    ・・・冷静に考えてみると、青柳碧人さんの作品も好きですし、私は「昔話系作品」が好きなのかもしれません笑

    作品だけでなく、伊坂さんのあとがきなど様々な楽しみ方が出来る一作。
    是非ご一読ください。


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