
ボンヌママン モノとルキ#7
ジャムでも買おうかな、
と思って手に取るのは、いつもボンヌママンだった。
2000年前後、今ほど高くもなく、ごく普通に買えた頃からずっとそうだ。
最近は値段に少し躊躇してしまう。
好きなのはブルーベリー、たまにイチジク。
カンパーニュに合わせて食べるのがいい。
正直なところ、僕はそれほどジャムを食べる習慣がない。
パンを食べるのも週に一日程度だ。
それでもボンヌママンを選ぶのは、あの瓶が欲しいから。
赤と白のクラシックなギンガムチェックの蓋。
Bonne Mamanと筆記体で浮き彫りになった透明の瓶。
あの瓶が欲しくて買っていたと言ってもいい。
使い終わったら丁寧に洗い、ラベルも剥がす。
カトラリー立てにもなるし、ペンスタンドにもなる。
かつてはバリエーションがあった。
今も大切に保存しているグリーンのギンガムチェックの蓋。
ファイヤーキングを思わせるミルクガラスのホワイトの瓶。
何が入っていたのか、もう記憶も情報もない。
当時は少しレアだったかもしれないけれど、普通に売っていたような気もする。ワンシーズンだけの限定品だったのかもしれない。真相はわからない。
それらは今もキッチンの片隅で、何かを収納している。
おしゃれなんだけれど、飾らない。気取らない。
そういうところがステキだと思う。
また久しぶりに買ってみようかな。
もちろん瓶目当てで。少しだけリッチな気分で。
