
Tricker'sのカントリーブーツ モノとルキ#39
ノーザンプトンという街をご存知だろうか。
ロンドンから北へ約百キロ。
ここは靴好きにとってはよく知られた聖地。
何百年もかけて積み上げられた靴作りの歴史がある。
トリッカーズも、そこで生まれた。
僕のカントリーブーツはそんな町からやってきた。
本当はAcorn(どんぐり)カラーの定番を買うつもりだった。
でもある時、ショップの別注カラーに目が止まった。
グリーンのソール、かかとのグリーンのロープ。
Acornカラーとのマッチングが素晴らしく、「これだ」と思った。
後から紐もグリーンに特注した。
ピッタリと思って買ってはみたものの、
後日、不安になり、もう一度試着しに行った。
一サイズ上げたらガバガバだった。
覚悟を決めて、手帳に記録をつけながら、
しばらく履き馴らした。
一週間で少し変わり、十日で確信に変わった。
三十日で、完成という感じ。
みんなそうだと思うけど、僕の左右の足は微妙にシェイプが違う。
そのブーツも、職人の手仕事ゆえに、左右で個体差があった。
驚くことにその差がぴったり僕の足に合っていた。
ビスポークでもないのに、、、
まるで僕の足のために作られたような偶然だった。
シュータンの内側には赤いインクのタグがある。
新しいうちは靴下にインクが移る。
僕はそれをキスマークと呼んでいる。
なので赤いソックスと合わせるのがオススメだったりする。
