
【旅日記#15-2】関東初進出!ぐんまパワー100%の推し活旅(1日目・後編)
行楽日和の3連休、私は母と共に長年憧れを持っていた群馬県へ。
初めて歩く東京の空気感に圧倒されつつも、飛行機とモノレール、山手線に新幹線と順調に乗り継いでいき、北海道からおよそ5時間をかけてはるばる高崎までやって来た。
(前回はこちら↓)
そして旅はここからが本番、いよいよ待ちに待った推したちの聖地を存分に楽しみ尽くす時が始まる。初日はまず高崎駅から、果たしてどんな出会いと発見があるだろうか。
2026年10月10日(土)
14:11 高崎に到着
乗ってきた新幹線を見送り、ホームに一時の静寂が訪れた。
高崎は県庁所在地の前橋を差し置いて県内で最も大きい駅ではあるが、先ほどまで東京の喧騒に揉まれていた身からするとどこかほっとするような感覚がある。群馬に対して贔屓目が多分に入っているのは認めるけれども、早くも私好みな雰囲気だ。

北海道から持ってきた長袖の出番はまず無さそう
軽い足取りで階段を下り、駅の中へ突入する。
下りてすぐの所にゴミ箱とトイレが設置されていて、母によれば今まで見てきたトイレの中でもトップクラスの綺麗さだったという。近くには土産物屋とコンビニもあり、新幹線を使ううえで必要な機能が分かりやすくまとまっている。
さらに真ん中にはガラス張りがオシャレな待合室も。その正面に回ってみると⋯

そこにはぐんまちゃんとだるまが行き交う旅人を迎えていた。まさしく群馬県の2大巨頭というべきか、代わる代わる写真を撮る人が訪れてとても賑わっている。
長年陰ながら推し続けていてずっと会いたかったぐんまちゃんを目の前にし、さっそく大興奮の私たち。この光景が見られただけでもここまで来た甲斐があったというものである。

まさかいきなりこんなに居るとは思わず、
まだ改札を出てもいないのに楽しくて仕方ない

高崎はロックの聖地ゆえ、
こうした音楽の意匠も所々に点在する
東京ほどではないにしろやはり土曜の昼下がりとあって、改札を出た先もかなりの活気がある。駅内のコンビニはNewDaysというまったく初耳の屋号で、見るもの全てが新鮮でワクワクしっぱなしだ。

道民的にはセイコーマートがなくて少し寂しいが、
他の地方のコンビニを見るのも面白い
まずはホテルに荷物を置きたいので内部の探索は後にしようと思っていたものの、ぐんまちゃんが視界に入るとつい条件反射的に直行してしまう。

駅内には他にぐんまちゃん専門店があるにも関わらず
この品揃えなのだから恐れ入る
お店だけでなくポスターやみどりの窓口など本当にそこかしこにおり、ぐんまちゃん好きにはもはや駅から出ることすらままならない。
時間はまだたっぷりあるから焦っていま全部見て回ることはないのは分かっていても、これだけの密度を持った推しの誘惑の前に理性など無力である。これはとんでもない所に足を踏み入れてしまったな⋯!?(歓喜)
それと同時に、明日の藤岡行きに備えて在来線乗り場の動線やコインロッカーの位置もチェックしておく。藤岡市といえば櫻井敦司さんをはじめとするBUCK-TICKメンバー達の出身地であり、ファンの間では聖地として有名である。
普段地図などを見るのがあまり得意でない母も、この時ばかりは嬉々とした表情で路線図に書かれた「群馬藤岡」の文字を見つめていた。

1時間に1本のローカル線なので
乗り遅れないように気をつけたい

私の地元にも七福神まつりなる催しがあるので
ちょっと親近感が湧く

右手は駅ビル「モントレー」に直結する
15:00 ホテルへ
駅のメイン出入口は2階にあり、外のデッキでは至るところから路上ライブの声が聞こえてくる。音楽の街という異名は伊達ではないようで、駅を出て最初の一歩からいかにも高崎らしい光景だ。

この日はハロウィンのイベントも行われており大盛況
駅の温度計は28℃とほとんど真夏のような暑さだったが、地上に下りるといくぶん過ごしやすくなった。伊勢崎や館林などではしばしば40℃の酷暑日に迫るニュースも耳にするから、群馬県民にしてみればこれでも涼しくなってきた方なのだろうか。
我らが北国でも最近の夏は暑いとは言うものの、本州はさらに上を行っているようである。

それにしても、びっくりするほど空が綺麗

ずっと道道で育ってきたから
県道という耳慣れない響きに旅情を感じる
駅から歩くこと5分で本日の宿である「東横INN高崎駅西口1」に到着。屋号の後ろの1とは何のことだろうと思ったら、同じ場所に2棟のホテルが建っているためらしい。別館などの呼び方は聞いたことがあるが数字表記は珍しい気がする。

ちょうどチェックインが始まる時間帯なので
フロントには多くの人影が見られた

テレビでYoutubeも観られるし、
旅の拠点として不足はない
ここでようやくスーツケースを置き、ベッドに体を沈めて群馬にたどり着いた安堵感を噛みしめる。試しにテレビを点けてみると日テレやテレ朝といった大手の局がローカル局を通さずに直接放映されていて、これが関東かと思うといつもと同じ番組でもちょっとだけ特別な気分になった。
中でも気になるのが3チャンネルの群馬テレビ。北海道でやっている民放5局のどれにも当てはまらない第6のチャンネルで、予告を見ているとSTV(日テレ系)とHTB(テレ朝系)の番組が混ざっていてすごく不思議である。
そのうえ一般企業のCMは入らないし、日中の番組表は演歌とテレビショッピングが大半を占める。半分BSのように思えなくもないけれども、この局は一体どういう立ち位置なのだろう?
15:30 駅を探索
少し休んで身軽になったら、再び駅へと繰り出す時だ。駅前のデッキは相変わらずの盛り上がりを見せる一方、中心地から少し離れると一転して静かで居心地が良い。

駅内には中央の大きな通りのほか南方にも東西を結ぶ道があり、人の量がまるで違うため単に移動するだけならこちらの方が快適。
そんな通路の一角は「TAKASAKI STATION STAGE」という空間になっていて、街中に気兼ねなく演奏できる場所が公式に設けられているのはさすがといったところ。さまざまな場面でコンプラや規制が叫ばれ、公園のボール遊びすら禁じられる昨今においても街全体を挙げて本気で音楽活動を推進しているのがよく分かる。

こうした場所があるのは心底羨ましい
窓の外はターミナル駅らしくたくさんの線路が集まっているのが見え、傾き始めてきた太陽も相まって味のある眺め。いくら下調べをしてきたとはいえ何も知らない新天地を歩くことには内心いささかの緊張もあったものの、蓋を開けてみれば実に穏やかに進んでいてひとまず胸をなで下ろす。

私も東京から来たので当然のことなのだが、
この線路が東京へと続いている事実に感慨を覚えた
東口へ出るとすぐ脇にはヤマダデンキの本社がどんと構えていて、これまた群馬のアイデンティティとも呼べる存在だ。よく田舎だと揶揄されがちな北関東だけれども、駅の東西どちらにも大きな商業施設が建っており、少なくとも高崎は十分立派な都会だと思う。

中心駅近くの大型家電量販店というと
札幌のヨドバシカメラを彷彿とさせる

東口はやや大人しい印象
西口も含めデッキ上にはさまざまな看板があり、こちらには我らがBUCK-TICKとぐんまちゃんが描かれたものも見られた。
先ほどの自販機しかり、こうして予期せぬ形で推しが現れることも多々あるから、何気ない街の景色であっても油断できなくて常に楽しい。

「湯けむり国スポ・全スポ」のPRを行うBUCK-TICK。
ぐんまちゃんも同大会のマスコットを務めている

絹といえば富岡製糸場も明治初期とは思えない建築技術、
いずれは富岡にも足を運んでみたい
16:30 推し活ショッピング
かくして駅の全体像を把握したところで、本命の買い物のスタートだ。まずは西口に戻ってすぐの高崎オーパへと入り、えっちらおっちらとエスカレーターを上っていく。
そういえば今気付いたが、エスカレーターに乗る人がみな左側に偏っているのがよそ者の視点では変な感じ。いつも北海道では特にこだわらずどちらにも立っていたので、こんな所にも関東ならではのエッセンスを感じる。
最初の目的地は7階の「タワーレコード高崎オーパ店」。ここはBUCK-TICKコーナーが大々的に設けられていて、かねてより母が来訪を熱望していた場所である。

この光景を目にした母はあまりの感動に涙していた
来年にはデビュー40周年を迎えるBUCK-TICK。3年前の櫻井さんの訃報には驚かされたものの、4人になっても変わらずB-T道を征く姿はカッコいいと言うほかなく、群馬のカリスマ的存在と呼ばれるのも頷ける。

やはり地元だけに、並々ならぬ愛されようが伝わってくる

藤岡バージョンも一緒にチラシになっていて、
ご自由にどうぞとのことだったのでありがたく拝借した
店頭に並ぶCDやDVDを見ては「これ昔持ってた!」と盛り上がる母を見て、ここまで連れて来られて良かったと思った。そのうえ明日は藤岡まで行くことが決まっており、初の群馬遠征にして非常に盛りだくさんな内容である。
そしてこの地を代表するアーティストといえば「群馬の3B」は外せない。BUCK-TICKはもちろんのこと、父はBOØWYをよく聴くほか私も学校祭のステージでback numberを演ったことがあるから、奇しくも家族全員が群馬のロックに縁がある。
私がここまで群馬に心惹かれる由来は、もはや血筋なのかも知れない。

BUCK-TICKほどの特設コーナーはなかったものの、
今でも当時のCDを買えること自体が貴重
さらにアイドルでは櫻坂46の石森璃花さんが群馬県出身であり、こちらもサインを書き残していた。
また彼女が歌唱を担った『ぐんまちゃんバ!』は、さまざまなショーで実際にぐんまちゃんがダンスを披露して話題となった、群馬要素いっぱいの楽しい曲である。
楽曲はYoutube等で公開中ということで、この場を借りて布教しておく。県外の方もぜひ!!
というわけで本場でBUCK-TICKの作品を仕入れてホクホク顔の母と共にタワレコを後にし、またも東口へ。初日からずいぶん歩き回っているが、楽しいからか今のところ2人とも微塵も疲れは感じていない。

上空では大量の鳥が滞留している。
一体この東口に何があるというのか
次にやって来たのはイーサイト高崎2階にある「ぐんまちゃんSHOP」。その名の通りぐんまちゃんの専門店で、老若男女問わず賑わっていてその支持層の厚さを改めて実感する。さすがくまモンやチーバくん達とも肩を並べる群馬県の顔だ。

奥側から来る時は鳥めしでお馴染みの「登利平」が目印

店先では『ミンナノグンマCHANCE!』のダンス動画が
エンドレスで流れていて明るい雰囲気

季節ごとに装いを変える姿にも注目、
この時はハロウィンだった

自由に使える被り物も用意されていて
記念撮影にもピッタリ
ご覧のように店の外だけでもかなりの勢いを見せてくるが、意を決して中に入るとそこは360度どこを見てもぐんまちゃんの世界。そこまで広くない店内ゆえに密度がすごい事になっており、まさしく天国と呼ぶにふさわしい空間となっている。
並ぶ品目は幅広く、ぬいぐるみやお菓子、キーホルダーにTシャツ・衣類など定番グッズは大体あるほか、だるまや焼きまんじゅうといった群馬らしさ全開のものも。直近では群馬県発祥のマックス株式会社とコラボしたホチキスも発売され、これがあれば仕事中も合法的にぐんまちゃんと一緒に過ごせるのだから買わない手はない。

これって個人で買えるの!?
そんなこんなで色々とカゴに詰め込んでお会計。
一度に5,500円以上買うとトートバッグがプレゼントされ、今回買ったものも全部入れられる大きさで持ち帰るにも便利である。だいぶ目立つデザインなので、持っているだけで通行人の脳裏にもぐんまちゃんを刷り込めること間違いなしの逸品だ。

スーツケースに移し替えたところ早くもパンパン気味で、
あと2日もあるのに先が思いやられる⋯

それからレシートを見ていて気付いたのだが、高崎駅の住所は高崎市八島町222というらしい。そしてぐんまちゃんの誕生日は2月22日、意図したわけでもないだろうに、思わずニヤリとさせられる一致だった。

このレシートも大切に保管している。
次はTシャツを買おう
さらに、ホテルに着いて再びテレビを点けると伊勢崎市の花火大会の中継をやっていて、画面が映った瞬間にぐんまちゃんの花火が上がってまたも沸く私たち。
どこまで我々を楽しませれば気が済むのか、まったく群馬は末恐ろしいものである。
19:30 夕食
そろそろ良い頃合いとなったので、今度は夕食を求めて3度目の駅へ。さすがの高崎も日が落ちれば半袖ではやや肌寒いものの、夜になってもライブの賑わいは衰えず、通る度に違ったリズムが聞こえてくる。

向こうのビルは明るいのに
デッキ上にはなぜかほとんど照明がなくて薄暗い
高崎といえばパスタということで、今晩は駅ビル5階の「スパゲティー専科はらっぱ 駅ビルモントレー店」へ向かう。はらっぱはさまざまな流派のある高崎パスタの中でも指折りの人気店であり、想定はしていたが長蛇の列ができていた。

今日はこれでも比較的マシな方らしい
この感じでは結構待つことになるかなと思ったものの、並んでいる最中にメニューが渡されてオーダーまで完了する方式だから進み具合は案外スムーズで、並び始めて30分後には食べ始めることができた。
記念すべき初の群馬グルメ、いざ実食!

定番の「赤唐辛子とにんにくのトマトソース」。
麺は量のほか乾麺か生麺かも選ぶことができ、生麺にした
はらっぱの売りはスープパスタであり、席に着いた時点で全員に紙エプロンが配られる徹底ぶり。
早速チーズを絡めて一口すすると、スープのコクとモチモチの麺が合わさって食べ応えがある。とはいえにんにくの風合いはガツンとくるほど強くなく、気兼ねなく食べやすいのが看板メニューといった感じ。
さらにセットで頼んだパンを付けてみるとこれまた美味しい。トマトソース・チーズとの組み合わせは端的に言うとピザのような味になり、パン自体もこの値段とは思えない質感で絶品だ。ただし、後半になってくるとチーズが固まってくるのでそこだけは早めに食べるのを推奨する。
ボリュームは普通盛りでも割とある方で、特に私は昼に弁当1.5人前を食べたから入るだろうかと少し心配していたものの、それは杞憂に終わり2人揃ってパスタもパンも平らげた。
我々が帰るまでの間もひっきりなしに客が入っていて、小麦大国群馬の文化に触れられた喜びと共に店を出る。去り際にもらった次回使える割引券の期限は2030年とずいぶん長く、遠い群馬と言えども4年もあればまた来る機会もありそうだ。
21:00 1日目終了
パスタも食べ終え、これにて今日やりたかったことは完遂した。モントレーの中では蛍の光が流れ始め、激動の初日を噛みしめるようにゆっくりと帰路につく(正直に言うと、食べ過ぎて苦しいから速く歩けないだけだが⋯)。
その後ホテルではぐんまちゃんのアニメを鑑賞し、終始ご機嫌で群馬の夜は更けていく。
振り返ってみれば今朝は北海道にいて、つい数時間前に着いて高崎駅を見て回っただけ。それなのに羽田空港や東京駅がもう昨日かおとといくらいの事のように思えるほど、のっけから充実の極みであった。
そして明日は高崎を飛び出し、藤岡で母の念願であるBUCK-TICK聖地巡りを敢行。まだ見ぬ群馬の風景を探すため、旅はさらに続く。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北海道を拠点に旅や温泉の記録を書いておりますので、よろしければこちらもご覧いただけると幸いです。