
どうぶつは、にくである。
スワヒリ語でかにはすわっていて、えびはひもなのでした。
そして動物は肉です。
あなたは何を言っているの、と言われそうですけど、動物は mnyama / wanyama です。
もちろん simba(ライオン)や tembo(ゾウ)や kiboko(カバ)のように種の名前はありますけど、「動物」とひとくくりにする場合は、ですね。
そして食べる肉は nyama です。レストランで nyama choma といったら焼いた肉の献立ですし、肉屋さんで nyama ya ng'ombe をくださいと言えば牛肉を出してくれます。

m/waは接頭辞で、単数・複数のいきものを表します。たとえば Mjapani はひとりの日本人、 Wajapani だったら複数の日本人、というように。
多くの場合は深く考えず wanyama と言い、あまり mnyama と声に出した記憶はないですけど、いっぴきの動物を見かけたらふつうは「ライオンだ!」とか「ゾウだ!」と名指しし、「動物だ!」とは言わないからでしょうね。
種類はわからないけどひとつの動く姿を見た、だったら名指しできませんけど、動物だと叫ぶよりは、 nini(なに?)などと発話しそうですし。
扉写真はいっしゅん「なに?」と思うかもですけど、ラクダの正面顔です。

ともあれそんなわけで、生きた肉が動物だ、ということになります。
まあ、日本語だって、海で泳いでいるいきものをさかな(酒の菜)と呼ぶのですから、生きた酒のあてが魚だ、なわけですけれど。
みんな食い意地がはっているのはおなじ、でしょうか。

中国語では、「菜【cai4】」が思いつきます。
日本語同様に(というか、日本語の漢字が中国語同様にと言うべきでしょうけど)、「野菜」を意味しますけど、「料理」の意味にもなります。
菜単と書けば料理のメニュー表です。スワヒリ語や日本語よりもヘルシーです?
英語などのゲルマン語族や、ロマンス語族にも、似たような例はあるのでしょうか。詳しい人は教えてください。
ちなみに、動物も wanyama もことばの意味としては植物に対する動物全般ですけど(なので動物園 = bustani ya wanyama には鳥や昆虫も展示されていますけど)、どちらも無意識には「哺乳類」に絞られる気はします。
「種類のわからない飛ぶもの」を見たら ndege(鳥)、泳ぐものは samaki(魚)、這うものは mdudu(虫)と言いそうです。
※「まむし」のように、日本語ではへびはむしに含まれますけど、スワヒリ語ではそれはなさそうです。へびは nyoka です。にょかという響きはかわいいですけど、扱いはかわいくなく、みんな毒があると思っているので大騒ぎになります……。実際には多くの蛇には毒はないものの、交通が不便な場所とかでまさかのリアル毒蛇だったら大変ですから、ぜんぶ警戒しておくのは合理的だとは思います。
Umelewa umeelewa?
(わかりましたか、それともよっぱらっていますか?)