
黒い岡山城と白い姫路城の対比を愉しむ 日本最長片道きっぷの旅#10
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、対比が面白い岡山城と姫路城の2つの城に立ち寄りながら進んだ、9日目の記録をお届けする。
備中高梁▷津山
この日は朝早く備中高梁駅からスタート。まずは、伯備線の米子方面の初電に、新見駅まで乗車した。


伯備線 825M
227系 クモハ226-584


新見駅では姫新線の列車に乗り換える。姫新線の列車には終点の津山駅まで乗車した。津山駅までは1時間40分ほどの乗車時間である。暫くは木々に囲まれた自然の中を進み、中国勝山駅を過ぎると開けた田園風景の中を走っていく。

姫新線 854D
キハ120系 キハ120-336


津山
津山駅では駅を出て津山まなびの鉄道館へ行った。
津山まなびの鉄道館は、旧津山扇形機関車庫というその名の通り扇形の車庫を利用した鉄道博物館である。
津山はかつて中国山地を越えるための列車中継基地として重要な役割を担い、機関車を効率よく出入庫させられる扇形の機関車庫が作られた。確かに現在も津山線、新見方面の姫新線、姫路方面の姫新線、因美線の4線が接続しており、中国地方の鉄道輸送において重要な場所だとわかる。
そんな扇形の車庫に車両が保存されている姿はなかなか圧巻だった。本来の用途とは違うとはいえ、扇形の車庫は車両を展示するのにも良い形状をしている。






鉄道車両が保存されているだけでなく、津山周辺の鉄道風景を再現したジオラマや、鉄道の歴史や仕組みについて解説する展示もあり、なかなか見応えある場所だった。

津山▷岡山
津山駅からは津山線の列車に乗る。岡山ののどかな田園風景を見ながら進み、終点の岡山駅まで乗車した。

津山線 3935D 快速ことぶき
キハ40系 キハ47-1038


岡山
岡山では岡山城のある烏城公園へ行った。

岡山城に向かう前に、烏城珈琲店という店で昼飯に岡山名物のえびめしを食べた。えびめしはその名の通りえびが入った黒い炒飯みたいなもので、深みのある味で美味しかった。

昼食の後は岡山城へ行った。岡山城はその天守閣の黒い見た目から烏城とも呼ばれている。
天守閣のある広場への入口の近くには、刻印のついた石もある石垣が佇む。説明書きの近くでその石を探していると、刻印のついた石は説明書きがあるのとは別の場所にあるそうで、ガイドさんが案内してくれた。これは江戸幕府の命により九州の大名が用意した石の余りだそう。
そんな石垣の先には月見櫓がある。この月見櫓が、岡山城の本丸で唯一焼失せずに現存しているものだそう。







その先で、普段は閉ざされていたという本丸の本段への入口である不明門(あかずのもん)を過ぎると天守閣が現れる。この不明門は明治時代に取り壊されたものを再現したそう。
天守閣は太平洋戦争の岡山大空襲で焼失してしまい、外観を復元した天守閣がもとの位置に再建された。天守閣の手前には天守の礎石があるが、これは焼失前の天守閣を支えていた礎石をもとの並び通りに移設したものだそう。




岡山▷姫路
岡山駅に戻り、山陽本線の列車に乗って姫路へ向かった。
この区間では、東岡山駅と相生駅の間を山陽本線と赤穂線の2つの路線が通っている。日本最長片道きっぷの経路を計算する際に、運賃計算キロを用いた場合は赤穂線になるそうだが、今回は営業キロをもとに計算しているため、山陽本線経由となる。
岡山駅からは相生行きの列車に乗車した。終点の相生駅で赤穂線から来る姫路行きに乗り換え、その列車の終点の姫路駅で下車した。

山陽本線 1316M
227系 クモハ227-576

山陽本線 960M
223系 クモハ223-2080
姫路
姫路では言わずと知れた観光名所の姫路城へ行った。
姫路城は7日目に訪れた松江城と同様に国宝に指定されている現存天守で、世界文化遺産にも登録されている。
先ほど訪れた岡山城は黒い外観だったのに対し、こちらは外観が白く、白鷺城とも呼ばれていたそう。外観が白いのは徳川家康の時代に建てられた城の特徴で、一方で豊臣秀吉の時代に建てられた城は黒い外観をもつそう。この一日で、黒い岡山城と白い姫路城との対比を愉しめた。
姫路駅を出ると視線の先には早速姫路城が見える。この開けた景観も世界遺産たる所以である。視線の先に姫路城が見えるので、地図を見ずに城へ向かえる。そして大手門を通り、三の丸広場から丘の上に立派に佇む姫路城天守を眺めながら天守閣へと向かった。






姫路城の天守閣は、地階から5階の天井まで通された、西大柱と東大柱の2本の柱で支えられているそう。松江城とはまた違う構造の天守閣が見られて面白かった。

外側と内側の扉で二重の防御が施されている






姫路▷東津山
姫路駅に戻り、今度は姫新線の列車に乗る。
日本最長片道きっぷにおける次の経路上の乗換駅である東津山駅に向かうが、姫新線は系統分離されているので、途中の播磨新宮駅と佐用駅での2度の乗り換えを経て東津山駅に降り立った。

姫新線 1853D
キハ127系 キハ127-6

姫新線 4853D
キハ127系 キハ122-4

姫新線 2833D
キハ120系 キハ120-342


東津山
東津山では、くいしん坊という店で夕飯に津山名物のホルモンうどんを食べた。広島のお好み焼きの店だが、ホルモンうどんが一番人気のよう。ソースの味付けが美味しかった。


9日目のまとめ

列車乗車本数: 8 本
乗車営業キロ: 333.2 km
費用: 9,660 円
訪れた観光スポット
津山まなびの鉄道館
烏城珈琲店
岡山城
姫路城
くいしん坊
◁前回(#9)
次回(#11)▷