
木曽路の自然と歴史が織りなす景色に感動する 日本最長片道きっぷの旅#18
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、木曽路の美しい渓谷美や街並みが広がるスポットを訪れながら、最後は伊那谷まで進んだ、17日目の記録をお届けする。
鶴舞▷上松
前日に引き続き鶴舞駅からスタート。まずは中央西線の列車に隣の千種駅まで乗車した。

中央西線 5701M 快速
315系 クハ315-14
千種駅で列車を降り、後続の特急しなの号に乗り換えた。木曽川の清流を横目に見ながら進み、上松駅で途中下車した。

中央西線 1001M 特急しなの1号
383系 モハ383-4

上松
上松では寝覚の床という景勝地へ行った。木曽川の激流が白い花崗岩を削り出して作り出した、床を並べたような造形の岩場が続く場所で、ここで浦島太郎が玉手箱を開けて夢から覚めたという伝説から寝覚の床と名が付いたそう。
丸い石が転がる木曽川の途中から、突如として四角い箱のような岩が連なる光景は、確かに不思議な感じだった。
寝覚の床の手前には寝覚山臨川禅寺というお寺があり、そこで入場料を払って入る必要があったが、その先には寝覚の床を見下ろせる景色が広がっていた。



目の前には中央西線の線路も続く
寺から川岸まで下りたら、寝覚の床が目の前に見られる浦島堂へ向かった。川の手前からは道が無かったので、岩場を進んで行く必要があり少し大変だった。








上松▷奈良井
上松駅に戻り、中央西線の列車に乗る。今度は普通列車で、奈良井駅まで乗車した。この路線はJR東海の区間だが、一日に何本か乗り入れているJR東日本の車両が来て、東日本に近づいていると実感した。

中央西線 829M
211系 クハ210-3055
奈良井
奈良井駅を出るとすぐの場所に奈良井宿がある。中山道の宿場町のひとつで、日本最長の宿場町だそう。かつて難所とされていた鳥居峠の手前にあり、多くの旅人が訪れる宿場町だったそうだが、400年経った今でも多くの人で賑わっていた。
奈良井宿には出梁造りと呼ばれる建築様式の古い街並みが続き、重要伝統的建造物群保存地区にもなっている。今回の旅では様々な重伝建地区を訪れたが、奈良井宿には信州そばや五平餅といった木曽路の名物グルメが愉しめる店も多く、これまで訪れた重伝建の中でもいちばんの活気を感じた。














奈良井▷伊那市
奈良井駅から引き続き中央西線の列車に乗り、次の乗換駅である塩尻駅へ向かった。

中央西線 1831M
313系 クハ312-1314
塩尻駅からは中央東線の列車に乗る。このあとすぐJR東海のエリアに戻るが、今回の旅で最初のJR東日本の区間である。もう東日本かという感じだが、日本最長片道きっぷの経路はまだ半分以上残っているのが驚きである。
中央東線の列車には岡谷駅まで乗車し、飯田線の列車に乗り換える。辰野駅までは一応JR東日本の中央東線の区間だが、再びJR東海の列車である。

中央東線 440M
211系 クモハ211-3053

中央東線辰野支線・飯田線 1420M
313系 クハ312-3015
伊那市
伊那市駅で飯田線の列車を途中下車し、伊那市創造館へ行った。6年前の2020年8月に、昆虫食の勉強をしている友人と共に訪れ、館長さんから直々に伊那の昆虫食の歴史について教えてもらった場所である。その時はその話を聞いて終わりだったので、他の展示も見るべく6年越しの再訪となった。
入館は無料で展示スペースはそこまで広くないが、伊那の遺跡で見つかったという、国の重要文化財にもなっている顔面付釣手形土器などの珍しい土器の展示が見られた。
他にも、企画展として伊那がロケ地となった映画の紹介がされていた。意外と伊那で撮られている映画が多く驚いた。




伊那市の駅前には伊那のまゆというお菓子を売る店があった。昆虫食文化のあった伊那らしいと感じ、食べてみたいと思ったが、なんと営業開始後2時間半で売り切れたとの掲示があった。どれだけすごいお菓子なんだ…


伊那市▷飯田
伊那市駅に戻り、再び飯田線の列車に乗った。夕日で赤く染まった南アルプスの景色を見ながら進み、日が沈んで暗くなった中、飯田駅まで乗車してこの日の移動は終わりである。

飯田線 1568M
313系 クモハ313-3025


17日目のまとめ

列車乗車本数: 7 本
乗車営業キロ: 256.8 km
費用: 9,089 円
訪れた観光スポット
寝覚の床
奈良井宿
そば處 かぎの手
伊那市創造館
◁前回(#17)
次回(#19)▷