
熊野の自然と中京の産業の風景に圧倒される 日本最長片道きっぷの旅#17
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、神秘的な熊野の自然を見ながら紀伊半島を離れて中京圏に入り、中京の産業の足跡に圧倒された、16日目の記録をお届けする。
新宮
この日は新宮からスタート。まずは、熊野三山を構成する神社のひとつ、熊野速玉大社へ行った。
熊野速玉大社には2ヶ月前に熊野大花火を見に来たときにも参拝したが、時間がなく軽くお参りしただけだったので、再訪したいと思っていた。今回、意外と早く再訪が叶い、ゆっくりお参りすることができた。






新宮▷熊野市
新宮駅からは、この日最初の列車である紀勢本線の列車に熊野市駅まで乗車した。
なお、13日目にJR東海のエリアからJR西日本のエリアに戻っていたが、ここから再びJR東海のエリアである。


紀勢本線 326C
キハ25系 キハ25-1611
熊野市
2ヶ月前にも熊野大花火で訪れた熊野市だが、その時は花火だけで周辺の観光地には行けていないので、2ヶ月ぶりに降り立って駅の周辺を観光した。
熊野市駅周辺には吉野熊野国立公園にも世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも指定されているスポットがいくつかある。
最初に花の窟神社を訪れた。日本書紀にも記された日本最古の神社といわれる場所で、伊弉冊尊(イザナミノミコト)と軻遇突智尊(カグツチノミコト)を御祭神とし、背後に佇む岩窟を御神体としている。その御神体の存在感からか、他の神社とは異なる雰囲気が漂っていた。





駅に戻る方向へ進み、獅子巌に立ち寄った。地盤の隆起と海蝕現象によって生まれた、熊野灘に向かって吠えている獅子のように見える奇岩である。口の部分の形状が完璧で、確かに吠えているように見える。


そして熊野大花火大会の会場でもある七里御浜へ行った。花火のときにはたくさんの人が居たので広いというのは分かっていたが、誰も居ないときに改めて見るとその広さに驚かされる。




熊野市▷津
熊野市駅からは特急南紀号に乗り紀勢本線を一気に上って紀伊半島を離れる。特急南紀号は名古屋駅まで行くが、津駅からは日本最長片道きっぷの経路にない伊勢鉄道線に入るので、津駅で下車した。

紀勢本線 3004D 特急南紀4号
HC85系 クモハ85-104


三瀬谷駅手前では車窓から綺麗な渓谷美が見えた
津
日本一短い駅名をもつ津駅で特急列車を降り、引き続き紀勢本線の亀山方面に行く普通列車に乗り換えるが、次の列車まで時間があったので駅を出て津のローカルフードである津ぎょうざを食べた。
津ぎょうざは津市の学校給食から生まれたご当地餃子で、普通の餃子よりでかい揚げ餃子である。大きくて餡もたくさん詰まっていて美味い。

津▷四日市
津駅からは紀勢本線の普通列車に終点の亀山駅まで乗車した。前日の朝から乗ってきた紀勢本線の線路も、ここ亀山駅で終わりである。
亀山駅では関西本線の名古屋方面の列車に乗り換え、途中の四日市駅で途中下車した。

紀勢本線 920C
キハ25系 キハ25-1109

前日朝から続いた紀勢本線の旅もここで終わり

関西本線 5308G 快速
315系 モハ315-3504
四日市
四日市では末広橋梁という橋を見に行った。末広橋梁は四日市港の千歳運河の上に架かる日本で唯一の現役の鉄道可動橋で、船が通るために普段は橋が跳ね上げられているのだが、貨物列車が通るときだけ下がるそう。
貨物列車の時間は調べていなかったので、線路が跳ね上がった橋だけ見られればいいやと思っていたが、橋に近づくと機関車の汽笛が聞こえた。もしやと思い早歩きで向かうと、ちょうど末広橋梁を通ろうとする貨物列車の姿が!急いで写真が撮れる場所に向かい、ギリギリ間に合って末広橋梁を渡る貨物列車の姿を収めることができた。


貨物列車が通過してから待機すること20分弱。係員の方々がやってきて、橋を跳ね上げるところも見ることができた。こういう機械が動く姿は男心をくすぐる。橋が完全に跳ね上がって、線路がほぼ垂直になっている姿もなかなか圧巻だった。






四日市▷名古屋
四日市駅に戻り、引き続き関西本線の列車に乗って終点の名古屋駅まで向かった。

関西本線 5310G 快速
315系 モハ315-3521
名古屋
名古屋といえば名古屋城な気がするが、今回の旅のマイルールである「立ち寄る観光地は、最長片道きっぷの経路上の駅から徒歩2km圏内、もしくは徒歩+バス(路面電車含む)で20分以内の場所に限る。」を満たしていないので名古屋城には行かず、名古屋駅からも近い観光地であるノリタケの森へ行った。
洋食器メーカーであるノリタケが運営する公園のような場所で、園内には創業時の建物やノリタケのミュージアムもある。
地域の憩いの場にもなっているようで、観光客だけでなく、公園内で遊ぶ子供たちも多く見受けられた。








事業の発展とともに改良されてきた窯のひとつ
せっかくなのでミュージアムにも入った。1階と2階はクラフトセンターで、撮影禁止なので写真は無いが、ノリタケの陶磁器の製造工程が実物とともに紹介されていて面白かった。3階と4階がノリタケミュージアムで、過去に製造されたノリタケ製品が展示されていた。


陶器に書かれているのがらしい

ノリタケの森を離れ、名古屋めし食堂丸八という場所で夕食を摂った。矢場とんなどの名古屋の有名店が集うフードコートのような場所だが、フードコートとは違ってスマホで複数店舗の料理を一括で注文でき、食事後も各店舗の返却口へ持っていく必要はない。
名古屋は名物グルメが多く迷うが、今回は、矢場とんのみそかつ丼と、鳥開総本店の手羽先を食べた。手羽先は食べづらいので苦手だが、この手羽先は味付けが良く美味しかった。

名古屋▷鶴舞
この日は友人の家に泊めてもらうため、最後にもう少しだけ移動する。中央西線の列車に乗って鶴舞駅まで行き、この日は終わりである。

東海道本線・中央西線 5719M 快速
315系 モハ315-13

16日目のまとめ

列車乗車本数: 6 本
乗車営業キロ: 245.7 km
費用: 7,444 円
訪れた観光スポット
熊野速玉大社
花の窟神社
獅子巌
七里御浜
どんぶり専門店 丼丼亭 津駅チャム店
末広橋梁
ノリタケの森
名古屋名物 名古屋めし食堂 丸八 名古屋店
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