
アドベンチャーワールドと紀の国の風景を訪ねる 日本最長片道きっぷの旅#16
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、きのくに線(紀勢本線)で和歌山県内を進みながら、アドベンチャーワールドの動物や、湯浅や串本での紀の国の風景を訪ねた、15日目の記録をお届けする。
和歌山▷湯浅
この日は和歌山駅からスタート。まずは紀勢本線(きのくに線)の列車に湯浅まで乗車した。

紀勢本線(きのくに線) 325M
223系 クモハ223-2511


湯浅
湯浅は醤油醸造で栄えた醤油発祥の街で、古い商家などが残るエリアが重要伝統的建造物群保存地区になっている。湯浅駅から、そんな醤の街へと向かった。

古い街並みのエリアに向かう途中では熊野古道も通り、その道標を見ることができた。
さすが醤油醸造で栄えた街とあり、古い街並みのエリアに着くと古い商家の建物が連なる。跡地になっているところも多いが、1841年創業だという角長という店は現在も醤油を醸造していて、開く前だったので入っていないが資料館もあった。







古い建物が立ち並ぶ横には大仙堀という、かつて醤油の原材料や商品の積み下ろしに使ったという内港がある。このあたりは醤油の匂いも立ち込めていて、確かに現在でも醤油を作っているのだなと実感した。


古い街並みのエリアから湯浅駅に戻る途中、つるやという和菓子の店の前を通り、美味しそうだったので和歌山らしいみかん大福と湯浅らしいしょうゆまんじゅうを購入した。
後で列車内で食べたが、みかん大福は大きな果肉が入っていて、しょうゆまんじゅうは醤油煎餅味のまんじゅうみたいな感じで、どちらも美味しかった。


どちらも美味しかった
湯浅▷紀伊田辺
湯浅駅から再びきのくに線(紀勢本線)の列車に乗る。終点の御坊駅まで乗車し、その先の列車に乗り換えてさらにその列車の終点、紀伊田辺駅まで向かった。

紀勢本線(きのくに線) 333M
227系 クモハ227-1020

紀勢本線(きのくに線) 2351M
227系 クモハ226-1027

紀伊田辺
紀伊田辺駅ではさらにその先へ行く列車に乗り換えるが、時間があったので駅周辺を散策した。
駅の近くには鬪雞神社(とうけいじんじゃ)という神社がある。熊野古道の中辺路と大辺路の分岐点近くに位置し、熊野信仰の歴史において重要な役割を果たしてきた神社で、2016年には世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に追加登録された。
社殿が横一列に並んでいて不思議な配置だなと思ったが、これは明治の水害で流出する以前の熊野本宮大社の社殿配置と同じ、「熊野十二社造」と呼ばれる建築様式だそう。そんな熊野三山の影響を受けたこの神社は、熊野三山の別宮的な存在で信仰を集めたのだとか。




紀伊田辺▷白浜
紀伊田辺駅に戻り、引き続ききのくに線(紀勢本線)の列車に乗って白浜駅へ向かうが、阪和線で人身事故が起きたため特急が遅れていて、その到着を待ってから後続の普通列車も発車するとの事。おかげで紀伊田辺駅の周辺を散策する時間は伸びたのだが、30分近く遅れての発車となった。

紀勢本線(きのくに線) 2331M
227系 クモハ226-1032
白浜
白浜では駅からバスに乗りパンダが有名だった人気観光地のアドベンチャーワールドへ行った。2020年に日本最長片道きっぷの旅を実施した時にも行こうと思っていたが、新型コロナウイルスが流行り始めた時期で、ギリギリで臨時休園になってしまい行けなかった場所である。

パンダは2025年6月に中国に返還されたため、アドベンチャーワールドのパンダを見ることは叶わなくなってしまった。しかし、広い敷地内にシマウマやキリンなどの大型動物が居るサファリワールドや、鳥や小動物が放し飼いされている中を散策できるふれあい広場など、他の動物園では見ないような施設もあり、パンダが居なくてもなかなか面白い場所だった。
さらに、パンダの飼育舎は公開されていて、パンダの飼育に用いた道具や飼育していたパンダへのメッセージなどの展示もあって良かった。








全然ミニチュアじゃないが…





だらーっとしていてかわいい


でかい奴らが1箇所に集まってる


白浜▷串本
白浜駅に戻ったら今度は特急列車に乗る。きのくに線(紀勢本線)の特急くろしお号に、串本駅まで乗車した。
車両はオーシャンアローと呼ばれる、専ら一部の特急くろしお号で運行されている電車で、紀の国の海沿いを走る特急くろしお号らしくイルカのような見た目をしている。


紀勢本線(きのくに線) 61M 特急くろしお11号
283系 モハ283-2

甘すぎず酸っぱくもなく美味しかった
串本
特急くろしお号から、本州最南端の駅である串本駅に降り立った。



本州最南端の地である潮岬も串本駅が最寄りだが、駅からは距離があるため、今回は潮岬には行かず橋杭岩へ行った。
吉野熊野国立公園の一部にもなっている橋杭岩は橋の杭のような岩の塔が一直線に並んでいるというものである。これはマグマの活動によって生まれた岩脈が海の浸食により削られ、岩の硬い部分だけが残ってできたものだそう。
言うても奇岩が並んでいるだけの場所だろうと思いながら向かったが、実際に目にしてみるとその景観は圧巻で、こりゃすごいと感じた。

目の前で見てみるとなかなか圧巻である
橋杭岩の横には道の駅もあったので、ご当地ソフトクリームの、きんかんと串本産の牛乳を使ったミルクのミックスを食べた。

串本▷新宮
串本駅に戻り、引き続ききのくに線(紀勢本線)の列車に乗る。終点の新宮駅まで乗車し、この日の移動は終わりである。


紀勢本線(きのくに線) 2337M
227系 クモハ226-1032



新宮
新宮では速水という店で夕食に和歌山ラーメンを食べた。2ヶ月前にも訪れた店だが、前日に開いておらず食べられなかった井出商店の和歌山ラーメン直伝の味ということでこちらで夕食を摂った。既に味は知っていた訳だが、やはり美味しい。

15日目のまとめ

列車乗車本数: 6 本
乗車営業キロ: 200.7 km
費用: 14,106 円
訪れた観光スポット
湯浅重要伝統的建造物群保存地区
鬪雞神社
アドベンチャーワールド
橋杭岩
中華そば 速水
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