
島根県の城下町や温泉街の街並みに感動する 日本最長片道きっぷの旅#7
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、津和野の城下町や温泉津の温泉街など、島根県の歴史的な街並みを見ながら進んだ、6日目の記録をお届けする。
山口
この日は少し朝早く、山口から旅をスタート。
山口駅から列車の旅を再開する前に、山口城跡へ行った。
城跡に県庁がある都道府県は多いが、ここ山口も城跡内に県庁がある。県庁の構内に入る手前にはお堀もあり、城の名残を感じる。

現在の県庁の手前には大正初期に建築された旧県庁舎と旧県会議事堂がある。現在は山口県政資料館として内部が公開されているが、早朝で開いていないため、外観だけを見学した。大正らしいと感じるレトロな近代建築だった。


さらに旧県庁舎の近くには山口城の正門だった藩庁門がある。幕末に山口藩の藩庁を萩からこの場所に移した際に建てられたものである。
旧藩庁門、旧県庁舎、そして現在の県庁が集うこの場所には、幕末から続く山口県の政治の中心としての歴史を感じる。

山口▷津和野
山口駅に戻り、列車での移動を始める。まずは津和野行きの列車に、終点の津和野駅まで乗車した。


山口線 2535D
キハ40系 キハ40-2045



津和野
山口線には土休日を中心にSLやまぐち号というSL列車が走っている。あいにくこの日は運行のない火曜日で乗れなかったが、そのSLやまぐち号の終着駅でもある津和野駅の周辺を観光した。駅前にはSL (D51 194) が保存されており、SL列車に乗ることはできなくても、SLを見ることはできた。

関東で活躍したのち山口線に転属してきた車両だそう
津和野は城下町で、京都の文化を積極的に取り入れて整備されたために京文化が残ることから山陰の小京都と呼ばれている。そんな城下町の街並みが残る殿町通りを散策した。
散策の途中で竹風軒という和菓子屋に立ち寄った。カステラ生地であんこを包んだ津和野名物の「源氏巻」を売るお店で、ここが津和野で最も古くから源氏巻を製造しているそう。試しにひとつ買い、あとで乗る特急列車の中で食べることにした。





殿町通りを過ぎた先で太皷谷稲成神社に寄った。ここは日本五大稲荷のひとつだそう。前日にも稲荷神社を訪れたが、そちらは日本五大稲荷には入っていない。
千本鳥居に囲まれた表参道を登っていくと、太皷谷稲成神社の拝殿に辿り着く。坂道が続いて大変だったが、登りきった先からは津和野の街並みを見渡せた。その景色はまさに日本の里山風景だった。








太皷谷稲成神社の先には津和野城跡へ行くリフトがあるが、今回はそこまで行く時間が無かった。その先の森鷗外の生家である森鷗外記念館には行こうと思っていたが、そちらも時間が足りず行けなかったので、今度はぜひSLやまぐち号に乗って再訪したい。

次の列車の時間が迫っていたので、先ほど登った太皷谷稲成神社の千本鳥居を川の対岸から見ながら歩いて駅に戻った。


津和野▷波子
津和野駅からは特急スーパーおき号に乗った。スーパーおき号は山口線から山陰本線に直通する特急列車で、山陰に出ると車窓に山陰の綺麗な海を見ながら進む。そして山陰の海も近い波子駅で途中下車した。

山口線・山陰本線 3002D 特急スーパーおき2号
キハ187系 キハ187-1003


結構甘かった


子供たちに見送られながら特急列車が発車した
波子
波子駅に降り立ったら最初に駅の裏手にある古城山展望台へ行った。駅前から展望台までは案内看板があり迷わず行ける。
波子は赤がわらや「はんど」と呼ばれる水瓶の生産地として栄えていたそうで、今でも赤瓦の家並みが広がる。古城山展望台からは、そんな赤い瓦屋根の家が立ち並ぶ街並みと、その先に広がる山陰の海を見渡せた。赤い瓦と青い海のコントラストが美しかった。


古城山展望台から今度は海へ行った。波子の海岸は島根県立の石見海浜公園になっている。白い砂と青い海のコントラストが美しい海岸だった。海は波が立っていて迫力があったが、濁っておらず透き通っていて綺麗だった。






海岸沿いを歩き、砂丘トンネルという通路を抜けた先に Aquas という県立の水族館がある。建物は景観を損ねない赤い屋根を持つクジラ型(?)と、面白い形をしていた。そもそも入る予定は無かったが、この日は火曜日で休みだった。




波子▷温泉津
波子駅に戻って山陰本線の普通列車に乗り、今度は温泉津駅で降りた。この区間も車窓にはところどころに山陰の海が映り綺麗だった。

山陰本線 328D
キハ120系 キハ120-307


温泉津
温泉津はその地名の通り温泉の街である。温泉津の温泉街は世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産になっており、その街並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
温泉街に向かう途中には温泉津湾を通る。温泉津湾を見下ろせるという愛宕神社にも寄ったが、木々に囲まれていて見晴らしは良くなかった。





温泉津湾を過ぎると古い街並みが続き、その途中に温泉津温泉を代表する共同浴場の薬師湯と元湯がある。どちらも昔ながらの共同浴場の雰囲気がある建物だったが、なんとなく街歩きの途中で温泉に浸かる気が起きなかったので入ってはいない。なお、薬師湯は火曜日のこの日は休みだった。




温泉街の先に進むと、復元された登り窯や窯跡があるやきものの里に辿り着く。この辺りでは温泉津焼としてはんどという水瓶を始めとする実用品が多く作られたそう。石見銀山で採れた銀の輸送にも水瓶などが使われていたようなので、その影響もあるのだろうか。




温泉津▷松江
温泉津駅に戻り、再び特急スーパーおき号に乗って日本海を車窓に見ながら進む。宍道駅を過ぎると車窓には宍道湖が見えてきて、その先の松江駅で特急列車を降りてこの日の移動を終えた。

山陰本線 3004D 特急スーパーおき4号
キハ187系 キハ187-1012



松江
松江駅で降りたら宍道湖越しの夕日が見られる夕日スポットへ行った。雲がだいぶ出ており、夕日スポットに向かう途中で雲の隙間から覗く夕日を見ることはできたが、完全に日が沈む瞬間は見られなかった。




真ん中に浮かぶ島は嫁ケ島
サンセットクルーズも出ているが夕日は見られず残念
宍道湖を離れて駅前に戻り、一福という店で夕食に出雲の割子そばと宍道湖のしじみ汁、舞茸の天ぷらとご飯の付いた出雲膳というセットをいただき、島根県らしい味を堪能した。



6日目のまとめ

列車乗車本数: 4 本
乗車営業キロ: 243.8 km
費用: 8,904 円
訪れた観光スポット
山口城跡(山口県政資料館)
殿町通り
太皷谷稲成神社
古城山展望台
石見海浜公園
温泉津温泉街
やきものの里
宍道湖夕日スポット
奥出雲そば処 一福
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