
山口県の海の景色に魅せられる 日本最長片道きっぷの旅#6
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、九州を脱出し本州に入った前日に続き、海の景色に魅せられながら山口県内を巡った、5日目の記録をお届けする。
下関
この日は下関からスタート。下関駅から列車の旅を再開する前に、まずは下関駅周辺を観光した。
まずは駅前からバスに乗り赤間神宮へ行った。竜宮城をイメージして建立されたという朱色の水天門が立派に佇んでいる。拝殿も赤く立派で水天門に劣らない美しさだった。





ここから歩いて唐戸市場を訪れた。観光客も入って楽しめる卸売市場で、関門の台所とも呼ばれているそう。下関で有名なフグであるトラフクだけでなく、様々な魚や果物までも売られていた。




市場の向かい側には亀山八幡宮がある。関の氏神さまとして親しまれる神社で、世界最大のふく(ふぐ)の銅像なんかもあり、拝殿の前からは関門の海も望めた。




このあたりは外国との交流も深かった港町とあって明治期には急速に近代化が進んだ場所で、その名残である近代建築も見られる。
中でも唐戸市場の近くにある旧下関英国領事館は、1906年に建てられた日本に現存する最古の領事館の建物だそう。函館にも旧イギリス領事館の建物があったが、それよりも古いものがあるとは驚きである。そう大きい建物ではないが、内部も無料で見ることができた。



この先にも1915年に建てられた旧秋田商会ビルや、1900年に建てられた日本最古の現役郵便局である下関南部町郵便局、1920年に建てられた山口銀行旧本店と、近代建築が続いていた。



下関を離れる前最後に海峡ゆめタワーに上った。展望台からは、関門橋のかかる関門海峡や宮本武蔵の決闘の地として有名な巌流島、さらにその先の門司や小倉、日本海沿いの海岸線まで見渡すことができ、素晴らしい眺めだった。







下関▷湯玉
下関駅からこの日最初の列車となる山陰本線に乗った。下関の市街地を過ぎるとところどころで日本海を見ながら走り、透き通った美しい海に沿って走った先の湯玉駅で途中下車した。

山陰本線 828D
キハ40系 キハ47-100


湯玉
湯玉では駅から歩いて福徳稲荷神社へ行った。
緩やかな坂道を進んで神社の麓に着いたと思ったらその先の勾配がきつかったが、登りきると海を見下ろせる高さに赤い立派な神社が佇んでいた。拝殿の前からは日本海の海が見渡せて絶景で、神社の朱色とのコントラストが美しかった。
ここにはたくさんの鳥居が連なる千本鳥居もある。朱く映える鳥居が連なる参道を抜けると、その先には日本海の絶景を見下ろせるスポットがあった。

ここからの登りがきつかった…









福徳稲荷神社から海沿いを歩いて透き通った海を見ながら駅の方向へ戻り、駅前の37CAFE下関という店で昼食を摂った。ふぐの天ぷらの載ったガーリックフグカレーを食べた。歯応えがあるふぐで美味しかった。






湯玉▷長門湯本
湯玉駅に戻って山陰本線の列車に乗り、乗換駅である長門市駅へ向かった。この区間でも、ところどころで車窓に日本海を見ながら進んでいく。

山陰本線 966D
キハ40系 キハ40-2070


長門市駅からは美祢線に乗り換えるが、美祢線の列車は2023年の豪雨災害の影響で不通となっており、代行バスでの運行になっている。
そんな美祢線の代行バスに乗り、長門湯本で途中下車した。


美祢線 代行バス
ISUZU ERGA 531-3964
長門湯本
温泉地である長門湯本で途中下車し温泉街を散策した。長門湯本温泉は、室町時代に開湯したと伝わる山口県最古の温泉地だそう。
代行バスのバス停から竹に囲まれた「竹林の階段」を下りると、音信川沿いに続く温泉街に出る。川岸には足湯や川の上でくつろげる川床があり、ゆったりとした雰囲気の温泉街だった。


紅葉の時期は美しいのだろう






遮断桿は外されている



長門湯本温泉には礼湯と恩湯の二つの泉源があったそう。礼湯は俗人禁制として武士や僧侶向け、恩湯は一般大衆向けと、それぞれ区別していたのだとか。
礼湯は温泉街のリニューアルとともに2019年に営業を終了し、竹林の階段の前にその泉源跡があるが、今でも湧出しているようで、泉源跡の脇を温泉が流れていた。
恩湯は現在も営業しているが、温泉にゆっくり浸かる時間は無かったので、今回は入っていない。




温泉街を散策した後は川岸にあるおとずれ足湯という手湯と足湯を利用した。時間を忘れてゆったりできるが、バスの時間があるので忘れてはいけない。泉質はぬるぬるしていて、確かにアルカリ性なんだなという感じだった。

長門湯本▷新山口
長門湯本から後続の美祢線代行バスに乗り、美祢線終点の厚狭駅へ向かった。

美祢線 代行バス 快速
ISUZU GALA 641-1957

厚狭駅に到着したら山陽本線の列車に乗り換え、隣の小野田駅まで乗車する。車両は今年6月に運行を開始したばかりの227系Kizashiだった。

山陽本線 3344M
227系 クモハ227-586

このあたりは最長片道経路における距離稼ぎで乗り換えが多い区間である。
小野田駅で今度は小野田線の列車に乗り換える。小野田線の車両は1両の電車で、小野田駅を出ると閑静な住宅街の中を走り抜け、小野田港の横を進んでいく。小野田港のほうを走るのでてっきり工場などの通勤需要かと思いきや、意外と学生が多かった。

小野田線 1236M
123系 クモハ123-6





居能駅で再び乗り換えで、今度は宇部線の列車に終点の宇部駅まで乗車する。小野田線に乗っているうちに日は沈み、宇部線の列車が来る頃にはもう夜の暗さだった。

宇部線 1853M
105系 クモハ105-10

そして宇部駅から再び山陽本線の列車に乗り新山口駅へ向かった。先ほどは新型車両だったが、今度は従来型の115系である。

山陽本線 3348M
115系 モハ115-3009
新山口
新山口駅で山口名物の瓦そばを食べるべく駅を出て、新幹線改札の先にある魚鮮水産という店へ行った。居酒屋だが食事での利用もできるということで、瓦そばと季節の炊き込みご飯のセットをいただいた。瓦そばは茶そばの香りが効いていて美味しかった。

新山口▷山口
この日はさらにもうひと区間進む。新山口駅から山口線の列車に山口駅まで乗車し、この日の移動は終わりである。


山口線 687D
キハ40系 キハ40-2072

5日目のまとめ

列車乗車本数: 9 本
乗車営業キロ: 183.9 km
費用: 6,425 円
訪れた観光スポット
赤間神宮
唐戸市場
亀山八幡宮
旧下関英国領事館
海峡ゆめタワー
福徳稲荷神社
37CAFE下関
長門湯本温泉
魚鮮水産
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